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バイリンガル一家が冬に日本語の新語を生み出した話【漫画】

みなさんの寒い冬を乗りこえるためのホカホカグッズは何ですか?


「バカップル」ならぬ、「バカゾク」の考案した我が家。さて、この話には、おまけがありましして・・・。

このマンガを書くにあたってDAN-TENのブランドサイトをみていたら、下記のようなコピーライティングがありました。よく読んでみてください。

使い勝手抜群の軽量パッカブル
軽量で快適な着心地で屋内ではもちろん、徒歩圏内でのお出かけや、アウトドアシーンなど防寒でも使える、パッカブルタイプのCOM-FLY(コンフリー)。ミリタリーコートのライナーのようなデザインとサイズ感、さらには・・・(以下略)。

み、みなさん・・・「パッカブル」という言葉、ちゃんと読めましたか?

私の脳は、というと、
「バカップル」という言葉が色濃いうちに
「パッカブル」という激似の言葉を見せられてもメモリに入ってこず、

下記のようなリアクションをしました。
え!なんでブランドウェブサイトに『バカップル』という言葉が、書いてあんの!私の心を読んだの?最近のAI(?)すげーな・・!

めちゃくちゃな論理ですが、原始の時代から「この世」というミステリーを懸命に説明しようとする脳の特性ゆえのこと。我が脳の、けなげな努力が愛おしい。

しかし・・なぜ「パッカブル」という言葉を選んだのだろうか?


さて、私もコピーライターのハシクレなので、この「パッカブル」というユニークな言葉を使うことにした経緯に思いを馳せてみました。
ここからは想像ですが・・・。
ブランドのコピーライターさんは「ジャケットなのに収納袋がついていており、携帯しやすい」 という特性を表現したかった。これを一言で表現するために、おそらく初めは日本語の言葉を探したのだと思います。でも、ちょうどいい言葉がなかった。
DeepLで、「Packable」の訳語をさがしましたが、「パッカブル」とそのままのカタカナで出てきましたから!「日本語ではないの~?」と思って、スクロールダウンすると、4番目に「可搬型」という馴染みのない日本語の言葉が出てきました。「かはんけい?」と言われても、「何?自衛隊の言葉?」とか、思われるのが関の山なので、ちょっとわかりわかりにくいけど、雰囲気がおしゃれな「パッカブル」という言葉を使うに至ったのではないでしょうか。
きっとお悩みになったかと。

語学教授の世界ではよく用いられる「脳の準備」


余談の余談ですが、私の脳が「パッカブル」をどうしても「バカップル」としか読めなかったという脳の特性を逆手にとっているのが語学教授理論の「スキーマ」というコンセプト。
「事前に呼び起こされていた情報によって、次に思い起こされる言葉や内容に影響がでる」という脳の特性を活かして授業を行います。

例えば授業の導入部分で、学習者達に「美容院に行った時にどう注文する?」と問いかけ、ペアで話してもらいます。数分後、脳の準備ができたところで、その日学習する文の形、例えば「〇〇してください」という学習内容に入っていく。すると学習者は、美容院に関する語彙や状況が脳の作業メモリに、すでに呼び起こされているので、スムーズに学習内容に入っていけるのです。

ーー
以上、「バカップル」VS「パッカブル」について、「コピーライティング」と、「語学教授理論」という面から切り取ってみました。

DAN-TENは、本当にお薦めです。私は屋内でも屋外でもずっと着た切り雀になっているので、ダーリンにあきれられています。

Love & Peace Alice

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