見出し画像

買い物袋からネギを飛び出させて歩く

「葱買て枯木の中を帰りけり」と詠んだのは
与謝蕪村だったが、昨日私もネギを買って、
枯れ木林は通らずとも寒空の中を帰った。

ネギを買い物袋から飛び出させて歩くのって、
ちゃんと料理していますよって
アピールしているみたいな感じを受ける。
ゴボウも然り。
買い物袋に入り切らずに飛び出している、
というのがポイントだ。

…というわけで昨日は鍋だった。
何鍋というわけではないが、
豚バラ、ネギ、白菜、水菜、椎茸、えのき茸、
焼き豆腐、竹輪麩、うどんを入れたオリジナル鍋。
野菜をたくさん食べられるし、
身体の芯から温まる。

また、いつもはシャワーが多い我が家も、
週末はお風呂を沸かすことが多く、更に温まった。

さて、ネギの話に戻るが、
なぜ枯れ木の中をネギを買って帰るだけのことが、
風流な俳句になったのだろう。
私は中学生の時に習ってから、
ずっとこの句が好きだったのだが、
何に惹かれたのだろう。
やはり、袋から飛び出していただろうと
思われるネギが、風情を醸し出していたのだろう。

多分これがじゃがいもだったら
こんなに風流にはならなかっただろう。
ゴボウでもよかったのだろうけど、
枯れ木の中に緑色のネギが映えただろうことを
考えると、やはりネギに軍配が上がるのだろう。

ネギやバゲット(いわゆるフランスパン)など、
長くて持ち歩きにくいものを買うと、
半分に切ってくれる店もあるが、
ここは敢えて切らずに袋から飛び出させて
持ち歩くのがやはり風流だ。
…持ちにくいけどね。

エッセイのマガジンはコチラ ↑

最後までお読みくださり,ありがとうございます!
他のエッセイも読んでいただければ,
もっともっと喜びます😊

この記事が参加している募集

自由律俳句

応援していただけたら嬉しいです😊 よろしくお願いします❣️