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酒器を観るシリーズ①市之倉さかづき美術館@岐阜・多治見

こんにちは!
酒器研究家のちどりです。
当記事にお越しいただき、ありがとうございます。

今回は、酒器を観るシリーズということで、
酒器の展示・美術館情報や、
酒器を観る(購入よりもみる目的)ことができる場所について書きます。

場所は岐阜・多治見市。
美濃焼(陶磁器・やきもの)の産地の中でも、
盃がつくられた場所だということで・・
今回の記事主役は・・
::市之倉さかづき美術館::

ちなみに、別記事で、酒器が入手できる場所シリーズ・・
・・美術館に併設されているミュージアムショップについては、
先に書きましたので、リンクを貼っておきます。

・・市之倉さかづき美術館・・

入手した美術館チラシ表面/Photo by Chidori

どのような美術館?

さかづきに想いを馳せて
・・・市之倉は精緻で高水準の盃や煎茶器を産んだ所です。
明治期には全国盃生産の大部分を占め・・中略・・この市之倉の焼き物の歴史と伝統を紹介しつつ、人生の 節々に登場し珍重され愛でられてきた、その小さな世界「さかづき」の魅力を多くの方に発見していただきたい・・・

・・美術館公式HPより抜粋・
美術館チラシ裏面より抜粋/写メ by Chidori

美術館単体としての施設以外にも、
陶磁器の産地として、エリアが一体となり、
敷地から少し奥に入ったところにも、
美術館と連携し、さまざまな施設があります。

◆ 1階 さかづき展示室・企画展示他
 ● 幕末・明治から昭和にかけて作られた市之倉の薄く精緻な染付盃をはじめ、他産地の盃、遊び盃、 記念盃、兵隊盃など約1500点を展示
 ● 明治期 市之倉の名工:加藤五輔の作品と製作前の図案を展示

◆ 文化講座やイベント
器を楽しむための教室を随時開催。
訪れた時には、金継ぎ教室が開催されていました。
他、蚤の市、市之倉陶祖祭、陶器祭などのイベント開催

別途追加料金で
 ・・幸兵衛窯エリア・その間のあたり(美術館から徒歩5分程度)には、
以下の施設も回れます。
◆ 企画展示室 と巨匠館
市之倉や陶磁器、酒器にまつわる企画など を約1年ごとに展示
地元に所縁のある人間国宝・巨匠8人の作品 約40点余りを一堂に常設展示

◆ 幸兵衛窯作陶館
http://www.sakazuki.or.jp/potteryworkshop. Php
幸兵衛窯使用の土と釉薬を使い、ろくろ・手びねり・ 下絵付け・モザイクタイルアートなどの体験が楽し める。「七代加藤幸兵衛直接指導日」も好評。

◆  ショップ系情報
 ● ミュージアムショップ
(➡こちらについては、別記事で酒器が入手できるショップとして、ご紹介しています)
100余のボックスギャラリーでは、様々なジャン ル(陶・硝子・金属・木工)の作家・工房作品を展 示販売。また、美濃陶酔シリーズを はじめ、地元銘酒・銘菓も販売。
 ● ギャラリー「宙」
あらゆるジャンルの新作展・企画展 6). を約1ヶ月ごとに開催
 ● 石窯ピッツァ moon
薪の窯で焼く手づくりピザを提供

美術館施設・外観/Photo by Chidori
美術館施設外観2/Photo by Chidori

美術館内の展示作品や展示室内の風景については、
 撮影不可・・でしたので、ご紹介することができずに残念ですが‥
館内の展示エリア外の風景はこのような感じです。

美術館入り口/ホールエリア①/Photo by Chidori
美術館入り口/ホールエリア②/Photo by Chidori

ちなみに、美濃は他の陶芸産地に比べ、とにかく広い!
の一言につきます。なので、同じ酒器といえど・・
・・徳利は、別の場所でつくられていたり、酒器以外では、
・・「どんぶり」に特化していたエリアもあり。
運搬・交通手段がかぎられて時代から存在する、陶芸産地では、
作るモノ・技などにより、それに特化した職人さんたちが、
同じエリアに集まって作陶・居住していたことから、
美濃には、盃エリアが存在していたというのも大変興味深いです。

また酒器づくりの産地解説は、別途書きますので、お待ちください。

美術館分析

● 見学の目安
展示エリアをざっと見る場合は、1時間程度
付近のエリアまで回る場合は、2時間程度

● 酒器度
ほぼ100%(企画展がある場合は異なる)

● 酒器のアート(芸術)vs 作家 vs. 職人技度
陶磁器産地ということもあり、職人技・地元作家度高し

美術館情報

市之倉さかづき美術館
(いちのくらさかづきびじゅつかん)
尚、最新情報やアクセス等は公式HPよりご確認ください。

住所 岐阜県多治見市市之倉町6-30-1
TEL 0572-24-5911
公式HP http://www.sakazuki. or. jp
運営母体 協同組合 陶の里いちのくら 
● 開館時間 10:00~17:00 (展示室入場は16:30まで)
● 休館日 火曜・年末年始 (祝日の場合、振替休館有)
● 入館料 一般 400円 大高生 200円 中学生以下無料
● アクセス
〈車〉 ・多治見ICからR248を瀬戸方面に約15分 ・東海環状自動車道せと品野ICからR248 を多治見方面に約10分
〈電車〉・JR多治見駅下車、タクシーまたは
東鉄バス「下半田川」行で約15分 「市之倉」下車、徒歩3分

以上、ここまでお読みいただき、ありがとうございました!


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