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いにしえの酒器~『リュトン』①

海外の酒器シリーズ

海外の酒器にも眼を向けてみたいと思い、シリーズでしばし書き連ねてみます。

紀元前~紀元前後の酒器『リュトン』

リュトンとは?
聞き慣れない言葉ですが・・
儀式で酒を注ぐために用いられた器・・
語源はギリシャ語。


”リュトン”
古代のペルシアからギリシアを含むバルカン半島一帯にかけてで用いられていた、角杯(かくはい)に似た器の一種。
角状または鹿・山猫・羊・山羊などの動物の頭部を模した形の杯で、
上部に大きな注入孔、底部または突端部に小さな流出孔がある。
素材として主に用いられたのは獣角・金属・石・木・陶器などである。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ビジュアルなイメージ・・

まずは・・イメージ先行で、リュトンとは?

昔の人々は・・
動物の角などを使い、お酒を注いだり飲んだりしていたとのこと。

なぜ角?かというと・・角の中は空洞
(角の中が空洞?!知らなかった!)

イメージとして、日本であれば、例えば?
竹の中は空洞・・
それを筒のようにカットして
日本酒のサーバーとしてつかうような感じ?

羊の角はこんなイメージ・・

illustration credit:  "hajimeb"さん
illustration credit:  "hajimeb"さん
お酒を注ぐ用ための器にする??

角がモチーフとなったリュトン・・

2000年前(1世紀・1 AD)のリュトン(注ぐ為の器)の一種
(現在はフランスの美術館の所蔵品)

”Rhyton à col resserré et embouchure évasée”
By Caroline Martens - Musées d'Avignon, CC BY-SA 4.0
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=74484910

この形・・万願寺とうがらしにしか見えない(汗)!!

そして
羊の頭自体が酒器(注ぐための器)となったもの・・

こちらも、2000年前(1世紀・1 AD頃)のリュトン(陶器)

Rython en forme de tête de bélier (Musée de Die)
By Fabien Bièvre-Perrin / Musée de Die - Own work, CC BY-SA 4.0
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=69249188

古代メソポタミアには潅奠かんてん(ライベイション)という液体を注ぐ宗教的儀礼が古くからありましたが、井戸の冷水、聖水が神々に捧げられていました。

南メソポタミアのバビロニアでは、死者に対する潅奠は水のみが使われたようでしたが、神々には酒が捧げられる事も多かったということです。

リュトンは「聖なる」酒器とも言われるが
この続きは次回へ・・

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