8月15日 二度目の復興はきっとできる!
8月15日ですね。
わが国では、昭和天皇による玉音放送が流されたこの日を終戦の日とするようです。
77年前、二度の原爆投下や日本各地への空襲、ソ連の参戦など、当時のわが国は、敗戦の虚脱の中にいました。瓦礫の山、落ち込むところまで落ち込んだ経済。さらに、それまでに景気の良い情報を流し続けていた大本営発表の嘘。
価値のありようががらりと転換し、これからどうすればいいのか途方に暮れる。国が抜け殻のようだったと思います。二度と戦争などしない、という決意を固めるには十分な敗戦でした。
ゼロから、いや、マイナスからのスタートだった敗戦後のわが国。
それからの奇跡的な成長は知っての通りです。
それから77年がたちました。
一時はジャパン・アズ・ナンバーワンと呼ばれたほどの繁栄から、バブル崩壊後の失われた30年。いまのわが国は衰退の兆しをはっきり見せています。
先進国の中でも成長率がほとんど増えていない国として。その姿は経済敗戦のようにすら思えます。77年前のように。
これを敗戦と捉えず、成熟であると強弁することは自由です。
結局は、かつての成功体験を捨てられず、古びたやり方にしがみついていたことが原因でしょう。
前の戦争もそうでした。日清・日露から第一次世界大戦にかけての成功が忘れられずにいました。
そんな中に緒戦の大戦果です。国民やメディアは浮かれてしまいました。
ところが、陸海軍の分断は進み、政治家や宮廷との関係も縦割りになったままでした。終わらせ方を考えずにずるずると戦争を続けた結果、緒戦の勝利を次の展開に活かせず、最後は米国の技術と物量に圧倒されました。
77年前と今は同じです。では、77年後の私たちは何をすれば良いでしょう。
それは、二度目の敗戦を認めることです。その上で、これからまた作り上げればいいのではないでしょうか。前回、廃墟の中から立ち上がったように。
ただし、一発逆転の特効薬はありません。
昨日、テレビで放映されていた「日曜日の初耳学」でも成田悠輔氏が語っていました。
今のわが国の人口の構成比は77年前とは違いすぎています。特に、私も含めた高齢層の割合が高すぎる。政治も、経済も意思決定は高齢者に握られています。
それを変えるには、高齢者が退場するか、高齢者が以前の成功体験を忘れて新たなやり方を受け入れるか。どちらかです。
高齢になればなるほど新たなやり方が受け入れにくいことは分かります。
それでもやらねばなりません。
私はわが国を信じたいと思います。77年前、世界史に残る復活を遂げたように。
私もそろそろ引退すべき年齢に近づいています。が、既存のやり方にとらわれず、新たな技術や働き方を取り入れていきたいと思います。
リモートワーク、ワーケーション。それらをオンライン会議ツールやSaaS/PaaS、メタバースなどの仕組みを使い、自社内だけでなく、お客さまにも提案できるように。
生産性や能率を阻害する古いやり方は積極的に過去に捨てていきましょう。
ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。