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ドラマ日記『共演NG』（初回）

あく

25年間“共演NG”だった元恋人同士の大物俳優が、再共演することから始まるラブコメディ『共演NG』第1話が26日スタートしました。

元恋人役の中井貴一さん、鈴木京香さんをはじめ、豪華キャストが揃った本作。企画・原作が秋元康さんというのは、これまでの作品からすると、期待と不安が半々なわけですが、今回は大当たりかも知れません。最終回まで油断はできませんが（遊川和彦脚本に似て）。

まずは大根仁さんの脚本が見事。芸能界や制作現場の裏話を容赦なく書き込み、破局会見などリアルな芸能人を彷彿させるエピソードも攻めています。モデルとなっている芸能人を想像しながら見るのも楽しい。

小ネタも多めで、テレ東ならではの自虐ギャグも炸裂。「ドラマは深夜は良いが数字取れてない」、「身の丈に合わない新社屋なんか建てるから」など、今後も続々出てきそう。

中井さんと鈴木さんの応酬もさすが。オンとオフを使い分ける俳優（女優）の姿を演じ分けつつ、本音がダダ洩れしていく流れが面白い。猫背椿さんとリリー・フランキーさんの芸能事務所社長役もはまり役。

ショーランナー（制作総責任者）の斎藤工さんの手足として動き、記者会見の場を混乱させ、ネット上でバズらせるPR担当リリカの存在もいい。演じている瀧内公美も楽しそう。いい役もらいましたね（『恋する母たち』では駆け落ちしたまま）。

最後の最後に中井さんの妻役である山口紗弥加さんの絶叫で終わるという、初回は完璧でした。次週も楽しみ。

余談：テレビ東京がそれこそ社運をかけてプッシュするドラマだけに、異例なことも。キリンとサントリーの本来“共演NG”なライバル会社の共同クレジットもそうでしょうし、公式HPで相関図を作っているのも珍しい（他局では標準装備ながら）。


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