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無職日記#2 一日中、外に出ている日が続いたから家にこもるぞ

ストレスが溜まると、外に出て発散したくなるタイプと家にこもってエネルギーチャージをしたくなるタイプとがあるらしい。
私は後者で、家にこもって美味しいものを食べたり、眠ければ寝て、毛布にくるまってぬくぬくしながら好きな映画やドラマ、アニメ、動画を見て過ごしたいタイプだ。どうやら、内向型の人間はこういう傾向にあるという。

土日の2日間は、一日中外に出ていた。「ピア・サポート研修」というものを受講してきたのだ。病気や障害の当事者が、サポーターとして当事者を支える活動を「ピア・サポート」という。PTSDや適応障害といった精神疾患や子宮内膜症という身体疾患を経験してきたからこそ、なにかできることはないか?と考えていたので、参加してみることにしたのだ。なにかの手がかりになったらいいな〜くらいの軽い気持ちで参加した。(ピア・サポートの詳しいことや学んだことはまた別の記事に書く予定である)

9時〜17時まで市内の施設にある会議室で約40人と一緒に過ごし、初対面の人と会話をしたり、グループワークをしたり。
初対面の人たちと接するのも、年齢も性別もバックグラウンドもバラバラな人たちが集まるところで一日中過ごすのも、休職してからの半年間で初めてだった。しかも2日間も。
久々に社交性スイッチを入れた。会社員時代みたいにうまくスイッチは入らなかったけれど、グループワークをうまく回すためについついスイッチを入れてしまった。
ぶっちゃけグループワークなんてものすごく面倒臭いし、苦手な部類だ。だが、せっかくならここは楽しもうと思って、頑張った。にこやかに接し、相手を受容しながら話を聴き、聞かれたことには感じよく答え、質問をして話を広げる。
結果、めちゃくちゃ疲れたわけである。肩も首も背中もバキバキである。力が入りすぎていたのだと思う。
でも、そうやって頑張ることができた自分を「頑張りすぎだよ!気をつけて!」なんて否定はしたくない。だって、そういう時についつい頑張ってしまうのも私だから。

あなたの周りにもいないだろうか。
「頑張りすぎだから肩の力抜いて」とか「後からくるから気をつけて」とか、アドバイスをしてくる人。その人自身は、こちらのことを気にかけて優しい言葉をかけているつもりだろうが、私は内心「うっせぇわ!」と思っている。
心配してくれるのはありがたいけれど、余計なお世話なのである。
昨日もそんなような言葉をかけられた。なんだかモヤモヤした。なぜなら、頑張っていることへの否定だと私は考えているからだ。
「頑張り屋さん」という言葉にも、違和感がある。なんだかあまりいい気がしないのだ。必死にやっているこちらがバカバカしく思えてくるような、哀れんでいるようなニュアンスに感じる。なので、そう言われた時は「そんな店は開いた覚えはねぇ!」と内心言い返している。笑

頑張ることはそんなに悪いことだろうか。頑張りすぎて調子を崩したとしても、いいじゃないか。しんどくなっても、いいじゃないか。
それを繰り返しながら、「あ、少し頑張りすぎたんだな」と自分で気づいて、ペースを落としたり次から少し力を抜いてみたり。そうやって自分で気づいて調整しながら生きていけるのが人間なんだから。その力が誰にでもあるんだから。
私は逆に、昨日「頑張って!」と声をかけられたことが嬉しかった。この先いろんなことあると思うけど、大丈夫だから。頑張って、って。生きていける、って思えたのだ。

だから私は、代わりに「よくやってるよ!頑張ったな!えらいぞ!たくさんがんばった分、たくさん休もう」と褒めることにしている。頑張っている自分のことを認めてあげられているし、頑張った分のペースダウンも意識できる魔法の言葉だと思う。

なので、今日は意気揚々と家におこもりしている。頑張った自分をたんまりと甘やかすためだ。内向型人間はこれが幸せなのである。
午前いっぱいは爆睡して、お昼ご飯をのんびり食べて、今からホットカーペットの上で毛布にくるまって、ホットココアを飲みながら録画していた「SPY✕FAMILY」を観るところだ。わくわくである。その前にnoteを更新しておこう、と人参をぶら下げた状態で今書いている。また頑張ることができたので、ご褒美は倍にしよう。

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