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「子どものことが分からない」と感じるのは何故だろう?

おはようございます、元保育士ライターのあきです。
今日は、「子どものことが分からない」と思う理由について書いてみたいと思います。

自分が保育士だったころの経験や知識を、子育て中のお父さんお母さん、若手保育士さんが子どもを理解するために役立てたくて、あれこれ考えているところなんです。
ただ、私の感覚と子どもに関わる機会が少ない人の感覚とではかなり差があって、何をどう伝えたら役に立つのかが分からず(苦笑)
手探りしながら、とにかく発信していこう!と思っています。

「こういうことが分からない」
「この意味が分からん!解説して!」
そんな行動があれば、ぜひコメントで教えてください。
お父さんお母さん、若手保育士さん、子どもに関わっている方、どなたでも大歓迎です!

子どもの行動が理解できないから「分からない」?

保育士だった自分は、いつも子どもの行動や言葉から子どもの感情を読み取ろうと必死だったなと思います。
言葉が出ない乳児はもちろん、3歳以上の幼児だって、言葉や行動と感情が一致していないことが当たり前だったので、とにかく子どもを見ていなければ理解できませんでした。

1年一緒にいれば、なんとなくその子の感情について分かってきます。
感情が生まれるにはきっかけがあって、きっかけと感情の関係性が分かってくると、言葉がなくても行動を見ていると分かってくることが多いんですね。

ポイントは、その瞬間の行動だけでなく前後の行動も一緒に見ること。

突発的に見える行動も、何かしらの理由か、目的があります。
前後の流れも合わせて考えると、その子の理由か目的が見えてきます。

たぶん、なんですが。
子どもの行動が理解できない、意味が分からない、という方は、その瞬間の行動だけ見て理解しようとしていませんか?
突然走り出した、とか。
急に泣き出した、とか。
確かに、その瞬間の行動だけ見たら突然だし、急に見える行動なんですが、前後の動きも合わせて見れば突然でも急でもないんです。

ご自身に置き換えていただければ、どうでしょう?

行動を起こす時って、何か理由や目的がありますよね。
それが外から見て分かるかどうかは別ですが、何の理由も目的もなく動くことってそうそうありません。
子どもも同じです。
大人に比べて先のことを考える力が弱いので、大人だったら危険だからやらないこともやる。
だから大人から見たら、突然だし意味が分からない!ってなるんじゃないかと思うんです。

子どもと自分は、同じ世界を見ていない

人は、自分の価値観を通して世界を見ています。
その人がどんな生活をしてきたのか、どんな経験をしてきたのかで、世界の見え方が違うんです。

大人は、これまで生きてきた数十年分の経験を通して世界を見ている。
子どもは、これまで生きてきた数ヶ月、数年分の経験を通して世界を見ている。
同じ世界が見えているでしょうか?

同じ場所、同じ時間を過ごしていても、自分と子どもは同じ世界を見ていない。
これが腹落ちすると、すごく楽になるんですよ!
同じ世界を見て、同じように判断するはずだ、と考えるから「なんでそうなるの!?」と混乱するんです。
はじめから、違うものを見ているんだから分からなくて当然、と思っていると楽です。
どんな行動が出てきても、「なるほど、そうくるか!」ですみます。

子どもの行動は、子どもの価値観で理解する

大人の価値観で子どもを理解しようとするのは、実はすごく難しいことをやろうとしているんです。
子どもの言葉や行動を理解しようと思うなら、まず子どもの価値観を理解することから始めてください。
その子が何に興味をもっているのか、何が好きで、何が好きじゃなくて、嬉しい時はどんな表情をして、何かしてほしいことがある時にはどんな表情をするのか。
そういうことです。

特別な方法はありません。
とにかく、子どもを見ること。
前後の流れも合わせて、子どもの行動を見て、理由を想像してみること。
この繰り返しです。

子どもなりのルールがあるので、それが見えてくると予想しやすくなります。
危険に対する理解度も見えてくるので、理解が低いなということが分かれば、大人側の心の準備もしやすくなりますよね。
そうやって少しずつ、子どもが分かるようになっていきます。

子どもを理解する上で、記録って大事

保育園では、子どもの成長を定期的に記録しています。
この「記録する」ということが、子どもを理解する上でとっても大事だなと。

人って、どんどん忘れていく生き物です。
覚えているつもりでも、記録したことを後から見返すと「あれ、こんなことあったっけ?」ってことが結構あります。
子どもの姿も、覚えているようでどんどん忘れていってしまう。
だからこそ記録して残しておくと、その子がどういう成長をしてきたのか見返すことができて、それがまた理解することに繋がります。

保育士は仕事の一環としてやっているので、ある程度しっかりと記録していますが、ご家庭でやる場合はそれほどしっかり記録する必要はないと思います。
日々のちょっとしたやりとりとか、大人が「あれ?」って感じたこと、成長を感じた瞬間。
そういうものを記録しておくといいと思います。

あと、できれば、子どもの行動を前後も合わせて見てみて、「こういうことかも?」って思ったことは記録しておくといいです。
せっかく見て、考えたことも、どんどん忘れていきます。
子どもの行動を1回で理解するのは難しいので、答え合わせが必要になるんですが、答え合わせに丁度いい瞬間が訪れても忘れちゃってるんですよね。
記録しておくと、見返すことができるので忘れにくいですし。
自分が考えたことが合っていれば、「私、ちゃんと子どものこと、分かってるじゃん!」って、嬉しくなりますから。

記録するためのテンプレートみたいなもの、作ってみようかな。

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