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  • Seestar S50スマート望遠鏡

    ZWOのスマート望遠鏡であるSeestar S50を購入運用した感想

  • マニアック秋吉台

    秋吉台は広大な遊び場です。 一見は穏やかな高原ですがダンジョンを隠しています。 秋吉台の秘密を覗いていきます。

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最近の記事

中国ビール事情

 20世紀のビール消費量は米国が一位だったのですが21世紀は中国が世界最大になっています。 十年ほど浙江省を訪ねていますが昔の中国は晩酌の習慣はなかったようです。 でも酒もご馳走も歓迎で、事あるごとに会食になり中国酒だけでなくビールも並びます。 ただし、昔は指定しないと冷えてないビールが出ていました。 それが近年は仕事が終わりの家でビールの一杯が浸透してきているようです。  中国と聞くと青島ビールを連想する人は多いでしょうが、急成長した雪花ビールが2006年からナンバー1です

    • 私版:Alipayの日本語対応

       中国は電子マネー化が進み現金非対応の店も増え旅行者がお手上げになりつつあります。 クレジットカードでホテルやスタバのように支払えるわけでもないのです。 上海あたりは旅行者の事情を理解して旅行者用にSHANGHAI PASSというSuicaのようなプリペイドカードを2024年6月から用意していますが浦東空港でもT2では扱うのにT1にはカウンターがないなどと取り扱いが限られるので入手が難しいです。  2019年にAlipayがツアーカードというミニアプリでクレジットカードに対応

      • +12

        MEADE LX90-20 + ASI 385MC+ ASI LIVE で見る深宇宙試写

        • カタクリの花:弟見山

          万葉集の巻十九に大伴家持が「物部乃八十𡢳嬬等之挹乱寺井之於乃堅香子之花(もののべの八十娘子らが汲みまがふ寺井の上の堅香子の花)」と詠んだ「堅香子(カタカゴ)」は鹿の斑点(かのこ)のような葉をもつカタクリのことといわれています。 歌の意味は「多くの女子が水をくむ寺井の傍らにカタクリの花が咲いている」と水温む季節の賑やかな光景です。 元々の片栗粉はカタクリの鱗茎を磨り潰し水にさらして粉だけを取り出した手のかかった澱粉ですが今日の片栗粉はジャガイモの澱粉にとって代わっています。

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        記事

          SeestarS50の電源をモバイルバッテリーで増強する

          SeestarS50のバッテリー容量は6,000mAhで約6時間の駆動が可能です。 冬至時期の新月に本気で観測すると6時間では足りませんし、露除けヒーターを付けるとさらに稼働時間が短くなります。 SeestarS50の充電はUSB-Cで行いますが、稼働しながらの充電が許容されているので外部から給電すれば稼働時間を延ばせます。 庭なら電源アダプター、野外ならポータブル電源を繋げば撮影途中のシャットダウンの心配は無くなりそうですが様々な天体を見ていくと電源のケーブルをSeesta

          SeestarS50の電源をモバイルバッテリーで増強する

          オキナグサ:秋吉台の花

          万葉集の巻十四の読み人知らずの東歌に「芝付乃 御宇良佐伎奈流 根都古具佐 安比見受安良婆 安礼古非米夜母(芝付の三浦崎なる根っ子草相見ずあらば我れ恋ひめやも)」とあり、この根都古具佐(ねつこ草、ねっこ草)はオキナグサだという説があります。 ただ、少なくとも現在の三浦半島では絶滅しています。 漢方薬として古くは1~2世紀に後漢で編纂された神農本草経に「白頭翁(ハクトウオウ)」と見えるのですが「鶏卵ほどの実がなる」などと記述が怪しくなります。平安中期の格式(法の施行規則)である

          オキナグサ:秋吉台の花

          手打蕎麦 さるのこしかけ(萩市熊谷町)

          2021年開店で人気の蕎麦屋なので気にしていたのですが、TVで全国放送されて週末の行列に目眩がする「さるのこしかけ」です。 たまの平日休みに訪ねてみました。 場所は2015年頃まで上田銃砲火薬だった商家跡です。 平日ですが10時から受付開始ですが開店は11時半です。 驚くべきは開店前に完売してしまうのです。 名前と電話番号書いて待つのですが、電話で呼んでくれるわけではないので声が届くところにいる必要があります。 古色あふれる店内ですが開店3年です。隣りは萩市浜崎伝統的建

          手打蕎麦 さるのこしかけ(萩市熊谷町)

          「木戸山越えたら」

          山口市には「木戸山越えたら」という常套句があります。 田舎を蔑むというより現実的な注意喚起の意味合いが強いセンテンスで、特に冬に使われます。 つまり、市街で霙だと木戸山のトンネルを抜けるのはハイリスクなのです。 2024年は3月20日が彼岸だったのですが木戸山越えたら下のようになりました。 彼岸だとノーマルタイヤも多く、最近の車は雪でセンサーが休止するので「木戸山越えたら」ヤバいのです。

          「木戸山越えたら」

          18650リチウムイオン充電池

          日本で一般的な電池は単1単2単3単4あたりですが、台頭著しい中国は他のサイズのバッテリーもあり、18650リチウムイオン電池はその代表たる充電池です。 充電池の代表格のエネループは電圧1.2Vで容量1900mAhなのに対して18650リチウムイオンバッテリーは電圧3.7Vで容量は3000mAhほどです。 「18650」はISOに準じた表記らしく直径18mm長さ65mmの形状を表していますから単三電池の直径14.5mm長さ50.5mmより一回り大きく誤用はなさそうです。 電池が

          18650リチウムイオン充電池

          奇古堂沈甫翰氏備忘

          2023年8月31日に奇古堂店主の沈甫翰 (シン・ホカン、シェン・ユーハン)氏が亡くなられました。 1932年生まれの92歳でした。 奇古堂は台湾にある茶と茶道具の店で、特に小ぶりの茶器が人気でメルカリに出るとすぐに売れてしまうほどです。 台北駅から4kmほどの福華大飯店(The Howard Plaza Hotel Taipei)の地下1階で奥さんと2人で小さな店を営んでいます。 台湾での仕事の帰りに氏に親しい中国茶芸師の紹介で訪ねています。 初めて訪ねたのは2020年

          奇古堂沈甫翰氏備忘

          秋芳洞の未公開洞を旅する

          秋芳洞は全長11kmのうち1kmほどが観光コースとして整備されています。 ご存じの方は300円追加して冒険コースで天井近くまで登るかもしれません。 ところが秋芳洞内の川を地底湖までたどる未公開部ケイビングツアーはジオフェスなどの不定期開催なので行った人はほとんどいません。 本格的な未公開鍾乳洞ケイビングツアーを取り扱う秋吉台アドベンチャーツアーズがプラニングをするこのツアーは秋芳洞の延長なのでそれほどハードではなく、鍾乳洞探検を満喫できます。 以下は2023年のジオフェスに参

          秋芳洞の未公開洞を旅する

          キキョウ:秋吉台の花

           秋吉台には秋の七草うち、フジバカマが自生しません。  秋の七草は万葉集巻八に山上憶良が「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花」と詠んだのが始まりのようですがキキョウが見えません。  朝貌はアサガオなのですが今日のアサガオは遣唐使が種を薬として渡来した平安時代以降の生薬で、万葉集の朝貌は桔梗(キキョウ)か槿(ムクゲ)と言われます。  ところが巻十に「朝貌は朝露負ひて咲くといへど夕陰にこそ咲きまさりけれ」と夕方の花を愛でているのに、槿は夕には萎んでいますか

          キキョウ:秋吉台の花

          Seestar S50で検索できるカタログ

          スマート望遠鏡Seestar S50用のアプリには星図がついています。 星図の右上から検索ページに入りますが、検索窓から天体カタログを出すことができます。 アルファベットでC、I、L、M、N、Sが該当し、普通は見栄えがいい天体だけが登録されやすいのに全リストの緯度経度が登録してあります。 見えるかどうかは不明なのですが異常な物量は萌えます。 CCaldwell Catalogue(カルドウェルカタログ) メシエカタログに著名天体が欠けているのを20世紀に英国天文学協会のパト

          Seestar S50で検索できるカタログ

          Seestar S50の普通の撮影

           最初の起動だけはファームのアップデートだとかイニシャライズとかありますが普通に撮影するのは泣けるほど簡単です。  水平にした三脚に本体を取り付け電源ボタンを2秒長押しすると起動するのでアプリと接続します。  手堅い天体は「今夜のおススメ天体」に出ています。  対象を選ぶと即座に撮影・・・が始まるわけではなく電源投入後の最初の撮影だけ自動で画像補正がかかります。  でも、普通の望遠鏡でブランクを撮影して補正することを考えると非常にありがたいことです。  天体導入は自動とは

          Seestar S50の普通の撮影

          Seestar S50の構成

           化粧箱に入って宅配されます。  中は専用の発泡樹脂の専用ケースです。  クッション性があり、軽いですが夜露で濡れたまま収納すると乾きにくそうです。  ケースを開けると本体と三脚が見えますが観測に必要なのはこの二つとスマホ/タブレットです。  大きさは卓上魔法瓶ほどの5リットル。  外装はプラスチックで下面には3/8インチの大カメラねじが切ってあります。  普通の三脚は1/4インチカメラねじなので取りつきません。  そこでちゃんと3/8インチねじのミニ三脚が付いています

          Seestar S50の構成

          Seestar S50スマート望遠鏡

          いまどきのDSO(ディープ スカイ オブジェクト)天体写真を撮ろうとすると望遠鏡本体、CMOS、電動赤道儀、三脚+PC+電源となり、安くて30~50万円にはなります。(上は車一台分!) そこに登場したスマート望遠鏡は25~65万円で予備知識なくDSOが撮影できるので話題になっています。 全天撮影からDSO、惑星までの様々な天文用COMSカメラを製造販売しているZWOが2023年3月に発表したスマート望遠鏡Seestar S50は記念価格はなんと65,340円でした。 望遠鏡

          Seestar S50スマート望遠鏡