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アメブロに漫画のおススメ書いてます!

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アメブロに上げているおススメの漫画(など)を書いてます。
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#漫画感想

『水は海に向かって流れる』をご存知ですか?

『水は海に向かって流れる』をご存知ですか?

主人公の直達くんは、
高校進学のおり
通いやすさからおじさんの家にお世話になることに。

ところがその家には、
女装をして夜だけの占いをしているちょっと暴力で解決しがちなお兄さんや、
何を研究しているのかいまいち分からない教授、
そしてただのOLの榊さんがいっしょに暮らしている
不思議な民家でした。

直達くんがおじさんの家に引っ越してきた日、
仕事で抜けられないおじさんの代わりに来てくれた
榊さ

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『海、のち晴れ』をご存知ですか?

『海、のち晴れ』をご存知ですか?

うつくしい雨上がり。
出会ったふたりは
それぞれに家族に問題を抱え、
自分自身が朧げていく日々をおくっていました。

それがあの一瞬によって塗り替えられた“とよ”は、
その気持ちをまっすぐに彼に伝えていくけれど、、、

ちょっと、このとよちゃんのお父さんには
色々言いたいことがあるけれど、、、

雨の中の情景がとってもきれいなので、
雨が嫌いな人、是非読んでみて下さい!

アメブロに、もっと詳しく

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『チ。地球の運動について』を読んで。

『チ。地球の運動について』を読んで。

天動説が信じられていた時代に、
地動説を証明しようとしたひとたちの物語。

異端審問の残酷な拷問シーンも、
無残に人が殺されていく場面も、
道半ばで死を目の前にした人たちも、
たくさん描かれています。

というか、
ここに描かれる人たちのほとんどが
そういう人たちです。

一巻ずつくらいで語られる中心人物が変わっていき、
そして最終巻の八巻で
そこまでの膨大なすべての人たちの営みが収束します。

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『苦楽外』宮澤ひしを、を読む

『苦楽外』宮澤ひしを、を読む

寝過ごして辿りついたバスの終点は、
ひとりの少年と、
打ち上げられる海の生き物があるばかりの海辺でした。

どうしても帰られない主人公は、
その海辺で過ごすうちに
過去のある一日に、強烈に焦点が当たることをどうすることもできない。
その日の現実が彼を呑み込んだ日、
彼が取らされ、そしておそらく心の奥底にあった選択として選んだ道。

こんなふわっと着地してしまった結末が、
なかなか頭から離れないお話

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笠原千鶴先生の『ボクんちの幽霊』と『白い砂のアクアトープ』というアニメのこと

笠原千鶴先生の『ボクんちの幽霊』と『白い砂のアクアトープ』というアニメのこと

今日は、朝の起きた瞬間が物凄く落ちてしまっていて、
なんとか気持ちが持ち上がるものをと探した結果、
去年見ようと思って見られなかった『白い砂のアクアトープ』を思い出し、
Huluで見始めました。

オリジナルアニメで2クールなのってすごい。

ある出来事をきっかけに夢だったアイドルを諦めて、
沖縄にやってきた風花が辿りついたのは、
老朽化によってもうすぐ閉まってしまう小さな水族館でした。

そこで

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心を動かす「お笑い」を目指す二人の、、、『ショーハショーテン!』漫画 小畑健 原作 浅倉秋成

心を動かす「お笑い」を目指す二人の、、、『ショーハショーテン!』漫画 小畑健 原作 浅倉秋成

(数日前に書いたアメブロの記事なのですが、
 もったいない精神でのせます)

塾がいっしょだった女の子が転校すると知った帰り道、
その子に
「何か面白い話をして」
と言われたけれど、
その時は何も言えなかった畦道は、
やがて中学生になり、
夜ごとラジオやテレビの投稿企画に応募してはチャンピオンを搔っ攫っていく有名な投稿職人になっていました。

そんな彼の正体にひょんなことから気づき、
いっしょにコ

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『つくも神 ポンポン』中田いくみ

『つくも神 ポンポン』中田いくみ

祖母の手芸店「オペラ」を継いで、
日々店番をする坊ちゃんこと清之介のもとに、
ある日「毛糸のおばあちゃん」が訪ねてきます。

おばあちゃんは、「レディー毛糸」という毛糸の工場をたたむことになり、
商品を長く卸していた手芸店のお坊ちゃんに挨拶に来てくれたのでした。

この「レディーの毛糸」には、
販促キャラクターのポンポンさんという女の子がいます。
手芸店「オペラ」にも彼女の置物があるのですが、

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『光が死んだ夏』 モクモクれん

『光が死んだ夏』 モクモクれん

夏になるとホラーちっくな作品が読みたくなります。

そう言いながら最近はあんまりちゃんと怖いの読んでいないな、と思い、
こちらを読みました。

ネットですごく評価が高かった作品。

ある日、山に入った親友は、
帰って来たら別のナニカになっていました、という話。

そしてそれを知りながらも、
日常を続けようとして、
歪になってきてしまう。

それが呼び寄せる不気味なものが、
ほんとうに怖いです。

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差し出す手が違えば、優しさと分からないこともある

差し出す手が違えば、優しさと分からないこともある

『自転車屋さんの高橋くん』を読みました。

恋愛ものってあんまり読まないのですが、
これはものすごく面白くて、
心臓をふわっとされます。

主人公の二人のことはもちろん、
彼らの家族、
友達、
一緒に暮らしてきた動物まで優しさが巡っていて、
恋愛ものと書きましたが、
あたたかな関わりの連なり合いが描かれた漫画です。

アメブロにもっと詳しく書いてますので、
よかったら覗いてみてください。

心があるとして、それは理想のかたちだから怖いのね

心があるとして、それは理想のかたちだから怖いのね

村上たかし先生の、
『PINO:ピノ』を読みました。

2058年。

世界中でロボットは生活を支えています。
その中で、
はじめてシンギュラリィを迎えたAI「PINO」を
搭載するための専用固体のピノ。

この物語は、
そのピノに関わったひとたちの物語です。

ひとりは、
無人の動物実験施設で働くピノを
管理する立場の女性。

ある日世界的に動物実験の禁止が決定されます。
そのために施設は爆破で

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『恋と病熱』 磯谷友紀

『恋と病熱』 磯谷友紀

今日のアメブロに紹介した漫画。

『本屋の森のあかり』を描かれた漫画家さん。

一巻完結!

兄弟、姉妹という存在が忌むべき存在になっている近未来。

ある日母親から
「あなたには兄がいて、
同じ学校にかよっているの」
と告白されます。

兄弟、姉妹の存在のなかでも、
あとに生まれた子の方がより軽蔑されてしまう世の中で、
一話の主人公のクロエはショックを受けます。

兄がいるなんてばれたら、
平穏

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『ひさかたのおと』石井明日香

『ひさかたのおと』石井明日香

ひさかた、
という言葉が
天、
雨、
月、
雲、
そういうものを意味する古語だと知ったのは、
この漫画を読んでからでした。

久方、ということばは、
もしかしたら
そういうもののように遠く離れていたけれど、
気持ちは
いつでもそばにあるそういうもののように
いつもいっしょにいたようだったよ
という気持ちを
向かい合うひとに言ったのかもしれませんね。

とてもうつくしい本でした。
おすすめです。

『13月のゆうれい』

『13月のゆうれい』

高野雀先生の漫画です。

女と男と女装男子(双子の弟)の三角関係、
というキャッチー?な言葉に誘われて読むと、
自分らしさと、
まわりからの“らしさ”という要求や願望の
せめぎ合いと合意と決別という
胸にぐいっと五指を捩じ込まれるようなお話で
びっくりします。

昨日アメブロでおススメした本です。

主人公のネリはごついファッションが好き。
でも自分が好きになる男たちはだいたい
かわいい服を着こな

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