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『チ。地球の運動について』を読んで。

天動説が信じられていた時代に、
地動説を証明しようとしたひとたちの物語。

異端審問の残酷な拷問シーンも、
無残に人が殺されていく場面も、
道半ばで死を目の前にした人たちも、
たくさん描かれています。

というか、
ここに描かれる人たちのほとんどが
そういう人たちです。

一巻ずつくらいで語られる中心人物が変わっていき、
そして最終巻の八巻で
そこまでの膨大なすべての人たちの営みが収束します。
それも、たった一つの記号へ。

人は想像する生き物です。

うつくしさに感動し、
それを誰かに伝えようとする生き物です。

受け取る側と、捧げる側がいる限り、
その間に時間も距離も存在しません。
あるのは心震えるものだけです。

これはそんな物語でした。

是非読んでみてほしいです。


アメブロに、もう少し詳しく書いています。
よかったら、こちらもどうぞ。


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