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サーキュラーエコノミー視察 in アムステルダム⑥

嵐が午後から落ち着くという予報を信じて、
午後からいよいよ視察研修のスタート。

とはいえまだ雨風が激しすぎるので中央駅までタクシーで移動。

アムステルダム中央駅は人・車・自転車でごった返していました。
嵐の影響でトラムが運休していたり、電車が遅延していたり。

かろうじて目的地までの路線は動いていたので、我々は無事になんとか到着!

研修のスタート地点は、CIRCLです。
ここ、実は1番楽しみにしていた場所!!!

まだ雨。

詳しい説明はリンクで貼った IDEAS FOR GOOD さんの記事を参照にしていただくにしても、バズワード的なものはやはり「解体を前提とした建築」。

これだけ大きい建物で、これだけしっかりとした造りで、意匠性もある建物が「解体」の時を意識して設計されているとは。
仮設建築物やイベントパビリオンなどの一時利用とは違い、建築する瞬間からいつか来る終わりを意識した設計。だからといって簡易的なつくりにするのではなくて、「いつか」までをきちんとデザインに含めておく。

日本では昔から「完成した瞬間から衰退が始まる」として瓦を葺き残したり柱を1本だけ逆さまにしたり(未完成を表すため)する魔除けがありましたが・・・

「終わり」を受け入れ意識してデザインする。

めちゃくちゃカッコイイなと思いました。
だって、その「終わり」は自分が目にすることのない未来のことなんだもん。

このスペックで「この構造材、再利用できるぜ!」って言っている
手前の吊るされているグレーのものは吸音材を仕込んだ可動間仕切壁
廃棄となる作業着から作られた断熱材が貼られている壁と、
解体される旧PHILIPS本社から再利用された窓たち
床は解体される教会やレストランから集められた木材により綺麗な模様が形成され、
白い椅子はラジエーターからできているらしい

ここまでこだわりながらこのデザイン性。
外回りもミツバチが好きな植物を使った壁面緑化や、デザイン性の高い壁面ソーラーパネル。

(あまり太陽光が当たらなそうなところにもパネル)
一緒に参加した自然エネルギーのプロいわく、こちらデザイン性のみを重視したお値段が通常の倍近くするパネルだったらしい(模様のデザイン性が高いが、発電効率は変わらない…)。
この建物は壁面パネル全てこちらのパネル。
みんなでプロの説明を聞く。


さて、ここから移動して次の目的地へ!

駅のエスカレーター脇にはこの地の開発時に発掘された移籍品が素敵にディスプレイされている!
すごい量!!
駅出たらすっかり青空が。

次の見学場所は FASHION FOR GOOD のミュージアム。
ファッションの歴史や現在・未来への取り組みを学ぶことができます。

我々は安居さんの豪華な日本語解説付き。(ありがたや)
展示が隅々までオシャレです

すっかり晴れてきたので、その後は街を散策!

ダム広場。アムステルダム市名の語源らしい。鳩めっちゃいる
運河が流れる旧市街
教会の向かい側には飾り窓地区(売春婦通り)。
スマホ構えてて売春婦にめちゃ怒られた笑。こんな明るいうちから客引きしている
子供や荷物を乗せて、高速でビュンビュン走っている自転車(?)。
隣に停まる赤い車はカンタという自転車扱いの乗り物らしい(どう見ても車)
運河にかかる象徴的な橋。

この橋、地元のスタートアップ企業によって3Dプリンタで出力された橋らしい!!

試しに作ってみた、から公共の橋に。
チャレンジしやすいマインドを生み出すには、周囲のノリの良さも大きな後押しになる。
これを目の当たりにした子供たちは「自分も何か挑戦してみたい」ってきっと思うだろう。

近くで見るとこんな感じ。とてもしっかりしたつくり。

誰もやっていないことをやることに価値がある。
失敗を恐れるのではなく、やってみたらどうなるのか、を確かめる。

Learning by doing.

そのマインドが至る所に散りばめられ、見習いたいことがたくさんでした。


散歩の最終目的地は BROUWERIJ DE PRAEL
クラフトビール屋さんですが、実は障害者雇用を積極的に行っていたり雨水を使ったビールもあるらしい。
(もちろん味・デザインが第一のアムステルダム。そういった社会性を全面的に売り物にしていたりはしない)

入口。
オシャレな店内
種類めっちゃある!!!迷うを通り越して何頼んだらいいかわからない!
・・・というわけでとりあえず飲み比べセット。

どれも美味しかったです!説明されたけど覚えられず!笑
雨水利用がどのビールなのかは(この中にあるのかさえ)、最後までわかりませんでした。

料理も美味しい。ここでも定番クロケット。

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