休職中の日々:プロフェッショナルからの話

今回は仕入れの話を。昨夜、元プロサッカー選手・元日本代表(オシムジャパン)の羽生直剛氏の話を聞くことができた。お世話になっている営業コンサルでのトークセッションイベントだ。「成果を出し続けられる一流の人材とは」というテーマ。

ほんの1時間だったが、とても良い話が仕入れとしてあったため、いくつか取り上げて記す。

①チャンスをチャンスと捉えて掴み取れるか

成果を出し続ける一流の人材は、チャンスを確実にものにする。いわゆる"勝負所"をちゃんと捉えてバシッと決めるのだ。

サッカーで例えられていたが、例えば後半ラスト20分くらいでFWの自分が投入。引き分けの状態。

これは明らかに"チャンス"だ。間違いなく。"ラスト25分思い切り暴れてこい。お前が1点もぎ取って勝負決めてこい。"という監督の強烈なメッセージだ。こう解釈してその通り試合に臨めるかどうか。

成果を出せない選手はここでこう解釈出来ない。"え、もう半分切ってんのにここで俺⁈ まじかよ、、アップもしないと、、まあ点に絡めればいっか"くらいにしか捉えることが出来ない。自分をアピールする絶好のチャンスなのに、そのことにすら気づかない。これでは成果は出せまい。

②"悔しさ/恥ずかしさ"をどれだけ強く持ち続けられるか

人は誰しも、悔しさ恥ずかしさを感じる時がある。勝負に負けた時、周りに馬鹿にされた時、後輩に抜かれた時、目標に届かなかった時、大勢の前で失敗した時。みんな感じるだろう。しかし、それをとてつもない強さで感じる者は少ない。みんな"普通の"悔しさ恥ずかしさで終わる。

また、その気持ちを持っても次第にそれが薄れていく。喉元過ぎれば熱くなくなると言われるように、その瞬間は悔しくて恥ずかしくても、1週間1ヶ月3ヶ月半年、、と時間が経てば、悔しさ恥ずかしさは不思議なことに全く無くなってしまうものだ。

それでは成果は出ない。その瞬間に"尋常じゃないレベル"の悔しさ恥ずかしさを強烈に感じ、心に刻み込み、それを持ち続ける。悔しさ恥ずかしさを"育てていく"と表現されていたがとてもしっくりくる。

余談だが、全国大会常連の青森山田高校サッカー部は、自分がミスして負けた試合を練習前にビデオで観てから臨むそうだ。まさに、刻み込んでいる。これが強豪たる所以だろう。

もう一つ余談で、羽生氏は当時オシム監督からこう言われた事が強烈に残っているそうだ。

今年の順位は8位。今年は頑張った、俺達はよくやったよ、なんて思ってるのか?それで満足してるのか?何故? ふざけるな。こんなところで満足なんかせず上を目指せ。優勝を目指せ。もっと野心を持て。

自分にも言われている気がして、どこか恥ずかしさと、なんとも言えぬ怖さが心に残った。

③モチベーションは関係ない

これはもしかしたら聞き捨てならない人が多いかもしれない。自分もこの話が一番突きつけられた。羽生氏は、プロになったとはいえ周りからの期待も低く、体格も劣り、毎年単年契約だったそうだ。しかしその仕事で食っていくと決めた以上、当然やらねばならない。曰く、"モチベーション低下って聞きますけど、僕の場合、そんなこと言っちゃったらもう仕事が無くなることを意味していて。危機感の方が強かったし、モチベーション低下がそもそも無かった。だって、今日なんかやる気出ないから練習休みます早く上がりますなんて言ったら、すぐベンチから外されるし笑"だったそうだ。

つまり、モチベーションが上がらないなど、そんなこと言っている場合ではないということだ。当然だ。単年契約で、来年もプロとしていられる確約など一つもない、周りと比べて体格も技術も劣る。そんな選手が生き残り活躍していく為には、必死でやるしかない。モチベーションが上がらないです、、などと言ってる暇は無い。それは"引退=死"を意味する。

これはビジネスのプロフェッショナルの世界でも全く同じ事が言えるだろう。

④自責思考

⑤常に自分より上のレベルの人と付き合う

残りの2つはこんな感じだ。

さて、5つどれも強烈に心にくる内容だろう。これが、世界と闘った経験のある者が言う"成果を出し続けられる一流の人材"なのだ。一つも間違ってはいないだろう。自分も、休職中のこのタイミングで聞いたからこそ尚更、心にグサッと突き刺さった。特に②と③はまさに自分に当てはまると猛省した。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?