140字小説3編「年越し・塩の虫・愛の賛歌」

年越し

2022年が後1分で終わる。僕は0時の直前に飛び上がり「年越しの瞬間、地球にいなかった」をやろうとしていた。…58、59、やあっ!その瞬間こたつから猫が出てきて着地した僕の足が猫を踏んだ。ギャッ。ぐにっ。捻挫し泣いていると兄が「猫ふんじゃった♪」と笑いながら録画した日テレを見だした。


塩の虫

モーニングの茹で卵についている塩の小袋。卵1個に対し量が多いので開けたら大半が捨てられる。かわいそうな塩。この時世、使わないと廃棄されるだろう。せこいが持って帰りジャムの空き瓶に移し替えて使っている。すると塩を食べる虫が発生した。観察していると糞も塩だ。お陰で買わずに済んでいる。


愛の賛歌

「愛の傘下」核の傘下みたいで怖い。「愛の参加」恋に恋するワタシ。愛のゲームみたいで悲しい。

伯爵令嬢/細川智栄子


「愛の三課」一課は我愛、二課は性愛、三課は博愛。「愛の酸化」終わってるよ。「愛の惨禍」目も当てられない。「愛の産科」出来ちゃった。「AIの賛歌」意味が違ってます。「愛の賛歌」これだよ、これ。



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