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錦江町シェアハウス体験記(Y.Kさん)

【錦江町のシェアハウスに滞在したきっかけ】


友人からの誘いです。私の大学には留学の全額支援制度があり、私も友人もそれを目的に大学を選び、進学しました。しかし、コロナウイルスの影響で留学派遣が中止となってしまい、それでも諦めきれず、2021年7月に休学しながら留学の再開を待つ決断をしました。

2年後には就職活動を控えており、何もせずに休学期間を過ごすことに不安を感じている中、様々なプランを考えました。自費での短期留学(交換留学は停止していたが、国境は開いていたため)やリゾートバイト、マンスリーマンションを借りて東京へ行くなど、、、。

そんな中、友人から誘いを受け、予算的にも期間的にも理想に近かったので田舎ホームステイサービス"Familyinn"を利用して国内ホームステイをすることを決めました。

【ステイ先での暮らし】


〜観光〜

シェアハウスの一室を友人とシェアしながら15日間滞在していました。
私たちはどちらかというと旅の拠点として利用していたので、イベントや約束の無い日(周りに社会人が多かったので平日の昼)は朝から車を走らせ、桜島や指宿、霧島などの主要観光地を巡っていました。
天気が悪く綺麗な景色が見れなかった時は別の日に同じ場所に足を運び、薩摩半島の端から大隅半島の端まで、鹿児島県をどっぷりと堪能しました。
15日間という沢山の時間を1つの県の観光に使うなんて、なんて贅沢なんだろうねと言いながら、学生らしい時間の使い方を謳歌できた貴重な経験でした。

一番オススメの観光スポットは佐多岬です。
鹿児島に行ってから知ったのですが、本土最南端の場所として有名なのだそうです。グネグネの山道を30分ほど上った場所に駐車場があるので車を停め、そこから千と千尋の神隠しに出てくるようなトンネルを通って、展望台まで遊歩道を歩きます。展望台からは海の向こうの開聞岳を見ることができます。
それももちろん綺麗なのですが、展望台は海と山に囲まれていて、周りに人もいないので、なんともいえない神秘的な気分に浸ることが出来る場所です。(その半面、日が沈みだしてからはとても怖かったです。)
シェアハウスに隣接するゲストハウス「よろっで」は、きっと 本土最南端のゲストハウスなので(私調べ)、佐多岬から日本一周を始めたばかりの人が宿泊していて、門出を祝える特別な場所なんだなあと思いました。

PS:錦江町は大隅半島の南端に位置していて、一見不便に見えますが、
50分ほど車で北上した所にあるフェリーが薩摩半島と大隅半島を結んでくれているので(陸路だと2時間ほど)鹿児島市や指宿方面にも快適に移動が出来ました。車の運転が苦でない方であれば、拠点として申し分ないと思います。(交通量が少ないので免許取って2か月の私でも平気でした)

〜日常〜

行きたい観光地のみリストアップし、ノープランで鹿児島へ向かったのですが、有難いことに錦江町(滞在先)の皆さんがもんじゃパーティーやもつ鍋パーティ―、バレーなど沢山のイベントに呼んでくださったので、観光以外の生活部分も日々充実していました。

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シェアハウスのメンバーは全員他県出身だったので、こたつを囲んでここに来た経緯を話し合ったり、海辺でBBQをしたり、鹿児島の名産の黒豚を使って餃子を作ったり6km離れたジェラート屋を目指して登山したりコンビニでおでんを買って星を見ながら外で食べたり直売所で買った野菜で鍋を作ったり…シェアハウスのメンバーとだけでも沢山の思い出があります。

「やりたい!」というと、何でも行動に移してくれる方たちばかりで、例えばBBQは網やコンロを揃えるところからのスタートだったにも関わらず、話が出た翌日の昼に行いました。小さな事ですが、冷蔵庫の中の食べ物に名前を書くという習慣1つをとっても、シェアハウスで暮らしているんだという特別感があって楽しい日々でした。

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シェアハウスのメンバー以外もユニークな方ばかりでした。NPO法人の代表をしていたり、リモートワークを活用して転々と暮らしていたり、、一緒に夕食を食べる機会が多くあったのですが、その中で今までにしてきたことの話や錦江町に来た理由を聞くのが面白かったです。

皆普段はふざけ倒しているのに、深い質問をぶつけると真面目に答えてくれる所が好きでした。学生は特に、こういった方々の話を聞くと人生の幅が広が(った気がす)るのでオススメです。


〜印象的なエピソード〜

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指宿(薩摩半島側)に観光に行ったときに、野宿の危機に陥ったことです。行きは車で送ってもらって帰りは指宿港からのフェリーで帰る予定でした。この日は朝から大寝坊したり、行く予定だった不定休の温泉が閉まっていたり、色々とハプニングの多い1日だったので、帰りのフェリーの時間だけは逃さないようにしようと言い合いながら20分前にフェリー乗り場にたどり着きました。
googlemapでは到着しているのに、それらしき施設が見当たらず、近くに立っていた工事現場のおじさんに尋ねると、「指宿港発のフェリーは廃線になった」と告げられました。。。
シェアハウスの最寄りの港に向かうフェリーがもう1つあったのですが、そちらは既に最終便の時間を過ぎており、大隅半島側に渡るフェリーは、シェアハウスから77km離れた港に到着するものしかありませんでした。最初は歩いて帰ろう!コンビニで夜を越そう!とケラケラ笑っていましたが、港からシェアハウスまでにコンビニが3件ほどしかないことを知り、不安になって「Take me home」という曲をストーリーにあげて匂わせました。

しかし誰も気付いてくれなかったので心を決めて、歩いて帰ります宣言を再度ストーリーでしたところ、有難いことに3名からメッセージを頂き、シェアハウスまでお送り届けて頂きました。今思えば厚かましかったなと思いますが、帰りの車の中で、歩いて帰っていたはずの街灯も歩道もない海辺の道を眺めている時、心底迎えに来てもらえてよかったと感じました。


〜どんな人にオススメですか〜

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人と接することが好きな人であれば誰でも楽しめると思います。他県から移住された方が多く、なぜ錦江町に?という疑問をぶつけていくうちに、錦江町の持つ魅力や色々な生き方について知ることが出来ます。

施設面では、車やキッチンが自由に使えるのでやりたいと思ったことをすぐに行動に移せます。ノープランでも充実させられると思いますが、シェアハウスの住人や地域の人は平日の昼は働いていて一緒に過ごすことが出来ないので、友達と一緒に来ると活動的に過ごせると思います。今回は冬だったので、綺麗な海や川を眺めることしかできなかったのが残念でした。また夏にリベンジしに行こうと思います!



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