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『子鬼のつぶやき』

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「クラブBA」会員、にぎた/BAがお届けする短編ミステリー小説。中学3年生の主人公、半田圭司が進める”推理”の行方は—
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2019年5月の記事一覧

『子鬼のつぶやき』 第二話

(→第一話)

部活

 目が覚めると、圭司はすぐさま昨晩のノートを見直した。

 数学の宿題のノート。その隅っこに書かれた一言。
――ぼくはころされた

 僕は殺された、とつぶやいてみる。それからようやく、圭司はホッと胸を撫で下ろした。いつの間にか書かれていたそれは、また消えてしまうのではないかと、正直ヒヤヒヤしていたのだ。
 けれど、確かにそれは見間違いではなかった。

 季節は夏の盛り。昨日

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『子鬼のつぶやき』 第一話

(→あらすじ)

発見
 
 半田圭司がお化けを見たのは、実は2度目のことであった。

 1度目は彼が小学五年生のとき。苦手な社会の時間中、ふと――本当にたまたま窓の外に目を向けると、反対の校舎の屋上に立つ、1人の人影を見つけたのだ。

 ドキリとした。その人影は、フェンスを乗り越えて飛び降りたのだから。気がつけば立ち上がり、授業もお構いなしに教室を飛び出していた。「戻りなさい!」という先生の声も

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『子鬼のつぶやき』 あらすじ

はじめまして。
にぎた と申します。

小説連載を中心に、たまに映画やカルチャーのつぶやきもします。

小説第1弾は短編ミステリーの『子鬼のつぶやき』です。
毎週更新しますので、よろしければお読みになられてくださいね。

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~あらすじ~

その言葉の秘密は、決して知られてはいけなかった中学三年生の夏休み。半田圭司は、数学の宿題ノート

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