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吉橋昭夫:Designship Do コース全体監修。サービスデザインの教育・研究。 …

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吉橋昭夫:Designship Do コース全体監修。サービスデザインの教育・研究。 医療×デザイン・医療コミュニケーションに関心あり。千葉大学工業意匠学科卒,芸術学修士(多摩美術大学),経営情報学修士(多摩大学)。

最近の記事

今年担当したデザインの授業とワークショップ(2023)

2023年の「デザイン教育」2023年に担当したデザインの授業を振り返ります。昨年から引き続き担当した授業は適宜アップデートし、ワークショップをいくつか担当しました。そのほか教育関連のイベントや登壇も加えています。昨年の記事はこちら↓ 某社企業研修 (Designshipとして)Designshipで依頼を受けた企業研修のお手伝いをしました(詳細は非公表)。(3月某日) デザインワークショップ(近畿大学)近畿大学経営学部にて2,3回生向けに「観察スケッチ」のワークショッ

    • デザインと文化人類学ーこれまでに読んだ本 これから読みたい本(2023, 追記あり)

      タイトル写真は三島町を走る只見線(夏の只見線 第一橋梁(新車両), photoAC) はじめに文化人類学の私的なブックリストを作ってみようと思い立ったので、これまで僕がデザインと関わってきた人生の中で出会ってきた文化人類学の本を並べてみることにします(基本的に日本語で読めるもの)。私的なリストなので、読んでおくべき本を網羅的に紹介したものではありません。また、僕は後述するように大学でフィールドワークの手ほどきは受けましたが文化人類学者ではないので、「それは厳密にいうと文化人

      • 医療×デザイン:地域によるトータルライフサポートに関するサービスデザインの研究(2016-17年度)

        はじめに以下の記事は、前職の在職中に発行された冊子「サンガク 情デの産学共同研究」(2018) の一部を転載したものです。医療×デザインの取り組みを広く伝えたいという主旨にご賛同いただき、多摩美術大学情報デザインコース研究室より快く転載の許可をいただきました。ご配慮に心から感謝いたします。 ページの終わりに転載元のクレジットとリンクを記載しました。また、本記事では許可をいただいて二段組の元原稿を一段組のフォーマットに変換しています。 (注)記事の中で紹介するサービスはいずれも

        • 今年つくった新しい授業とワークショップ(2022)

          2022年の「デザイン教育」1年空いてしまいましたが、2022年版です。全く新しく「つくった」授業はないのですが、いくつかの授業をアップデートしたり再開したり、受講対象者に合わせてアレンジしたりしました。これまでの記事はこちら↓ デザイン・マネジメント(香川大学ビジネススクール)2022年度は対面で行うことができました(前年度は直前にオンラインに変更)。集中講義1日で内容は「サービスデザイン」についての概論と演習です。(2022年1月8日)( 香川大学ビジネススクール 香川

        今年担当したデザインの授業とワークショップ(2023)

        • デザインと文化人類学ーこれまでに読んだ本 これから読みたい本(2023, 追記あり)

        • 医療×デザイン:地域によるトータルライフサポートに関するサービスデザインの研究(2016-17年度)

        • 今年つくった新しい授業とワークショップ(2022)

          医療デザインサミット2022で医療におけるデザイン教育の可能性について話しました

          医療デザインサミット2022年11月19日(土)に開催された医療デザインサミット2022(主催:一般社団法人 日本医療デザインセンター)に登壇した際のスライドを公開します。10月に医療デザイン大学の講義を担当したご縁でお声かけいただき今回初めて参加しました。 トークセッション:医療におけるデザイン教育の可能性当日は、朝から医療関係者のみなさんの基調講演やプレゼンテーションが続く中、午後のトークセッションにて後述するおふたりと「医療におけるデザイン教育の可能性」をテーマに40

          医療デザインサミット2022で医療におけるデザイン教育の可能性について話しました

          アジャイル初心者が、アジャイルの本をいろいろ読んでみたはなし。(ブックリスト)

          なんでアジャイルの本を読もうと思ったのか ひさしぶりの新しいブックリストです。ただし、今回は自分の専門分野じゃないので一部を除き本の内容についてわかったような解説はしません(できません)。おすすめというよりも自分が読んだ本、これから読もうと思ってる本を並べていきます。本の詳しい内容や解説はご専門の方が書評を書いていらっしゃると思うので、そちらを参考にしてください。 IT分野のデザイナーは、すでにアジャイル開発の仕組みの中で仕事をしている方も多いと思うので、もう知ってる、それ

          アジャイル初心者が、アジャイルの本をいろいろ読んでみたはなし。(ブックリスト)

          退職のごあいさつ

          2022年3月末で多摩美術大学を退職しました。(定年退職にはまだ早く何かやらかして辞職するわけでもありません🙄) 多摩美には情報デザイン学科設立の1998年に着任したので24年間勤務したことになります。その前に修士の大学院生として2年、非常勤講師や美術学部二部デザイン学科の研究員として1年半ほど在籍しているので、多摩美には延べ27年半も関わりました(四半世紀ですね)。多摩美の何より自由なところ、新しいことや怪しいこと(いい意味)をまるっと包み込んで許容してしまう懐の深さは最

          退職のごあいさつ

          サービスデザインゼミ 卒業研究制作の紹介(2021年度)

          昨年に続き今年も紹介します。2021年度 多摩美術大学情報デザインコース 卒業研究制作よりサービスデザインゼミ4年生の卒業制作です。2021年度は学部4年生1名と大学院生2名(M1,M2それぞれ1名ずつ)のゼミでした。ゼミでは、幅広くサービスやUIUXに関するテーマを研究しています。では今年度の学生作品を紹介していきます。(写真は作品の一部です) ▶︎KASIKA 音声記録を可視化した動画を思い出として振り返るサービス,河井 あかりその場限りだった感動、興奮を、思い出として

          サービスデザインゼミ 卒業研究制作の紹介(2021年度)

          医療とデザインをつなぐプロジェクト(共同研究)のはなし (追記あり)

          はじめに-医療と情報デザインの出会いここ5,6年くらいのあいだに取り組んできた医療とデザインをつなぐプロジェクトについて、学会での発表や記事など公開されているものを中心にまとめました(全てではありません)。医療について知識がない状態から手探りで始め、少しずつ成果と言えるものも出ています。とはいえ、医療分野で何かデザインをしようと思うと、前提として知るべき膨大な情報にまず圧倒され、難解な医学用語に悩まされ続けることになります。病気の当事者ではない自分が患者さんの立場に立つにはど

          医療とデザインをつなぐプロジェクト(共同研究)のはなし (追記あり)

          これからIT分野のデザイナーをめざす人が心がけるとよさそうなこと

          はじめにこの投稿で言及する「デザイン」「デザイナー」は、UIデザイン,UXデザイン,サービスデザインあたりの分野を念頭においています。これらは他のデザイン分野と比べて比較的新しく、既存のデザイン分野とはやや異なった事情があります。また、用語の厳密な定義はせずふわっと書いてるため精密な定義を求めてお読みになると不満に思われるかもしれません。ご注意ください。投稿は所属組織の見解ではなく私個人の考えですのでくれぐれも誤解なきようにお願いします。 デザイナーになるには?この記事を書

          これからIT分野のデザイナーをめざす人が心がけるとよさそうなこと

          サービスデザインのためのブックリスト(2021)

          以下は2018年1月に公開した入門書のブックリスト、もう3年前です。その後、新しい本がいろいろ出たので更新することにしました。良い本は残して以前のリストから転載しています。 「サービスデザイン」は領域横断的なアプローチが必要で、扱う対象も広く、必要になる知識やスキルもかなり広範囲に渡ります。デザインの知見だけでは解決できない問題も多く、マネジメントやビジネス、マーケティング分野の知識やスキルも必要になりまです。リストの後半ではサービスマーケティングの本をいくつか紹介します(

          サービスデザインのためのブックリスト(2021)

          今年つくった新しい授業とワークショップ(2020)

          大学はまもなく新年度を迎えますが、新しい授業のデザインについて、以前こんな記事を書きました。 それを受けて、2020年の初めにはこんな記事も書きました。 その後、2020年度について、つくると言ったきりでしたので(もう3月ですが)年度内ということで振り返ってみたいと思います。 1.ABSの「青山アクション・ラーニング MPP」コロナ禍でスタートが遅れること1ヶ月、5月から青山学院大学ビジネススクール(ABS)で授業を担当しました(非常勤講師)。ABSの特色の一つでもある

          今年つくった新しい授業とワークショップ(2020)

          サービスデザインゼミ 卒業研究制作の紹介(2020年度)

          昨年に続いて今年も紹介します。2020年度 多摩美術大学情報デザインコース 卒業研究制作より、サービスデザインゼミ4年生の卒業制作です。2020年度は学部4年生9名と大学院生1名(M1)のゼミでした。ゼミでは、幅広くサービスやUIUXを扱うこととし、テーマは学生たちが自分で選んでいます。特にデジタルサービスに限定しているわけではありません。また、いくつか載せた「サービスエコシステムマップ」は、学生と教員(私)とで時間をかけて議論しながら、持続可能なサービス提供のかたちを検討し

          サービスデザインゼミ 卒業研究制作の紹介(2020年度)

          3年後期 経験デザインII サービスデザイン(2021)

          情デ2年生向け:情報デザインコース2021年度カリキュラム説明会 参考資料 ●サービスデザインとは? (DNP サービスデザインラボより)●サービスデザインって何?|仕事百科 (解説:情デ卒業生)●演習「サービスデザイン」について 1.概要: 「サービスデザイン」は、ひとの活動やモノ、情報、空間、プロセスなどを総合的に扱うデザイン領域です。 この授業を通じて、具体的な「サービス」を企画し、顧客のエクスペリエンス(UX)と、そのためのアイテムやアプリ、ウェブ、しくみなどのデザ

          3年後期 経験デザインII サービスデザイン(2021)

          3年前期 経験デザインI 吉橋ゼミ(2021)(追記あり)

          情デ2年生向け:情報デザインコース2021年度カリキュラム説明会 参考資料 ●3年吉橋ゼミについて 1.概要: 変化のスピードが早い時代にはデザイナーの果たす役割や必要とされるスキルも数年で大きく変わります。これからのデザイナーには世の中の変化に対応して素早く学ぶ力が必要です。 このゼミでは、新しいデザイン領域の探索や異分野との交流、企業との協働などを積極的に行い、デザインに関する新しいトピックスや課題制作を通じて実践的なデザイン力を身に付けます。 2.2021年度の予定

          3年前期 経験デザインI 吉橋ゼミ(2021)(追記あり)

          4年サービスデザインゼミ(2021)

          ●サービスデザインゼミ(吉橋ゼミ)について1.概要: 情報・IT分野に限らず世の中の多くのものが「サービス」として機能しています。製品やサービスの企画から、ウェブやアプリのUIデザイン、UXデザイン、ビジネスまで、顧客のエクスペリエンス(経験価値)を考えることが、デザイナーに求められています。社会に目を向け、新しい価値をもたらす「サービスデザイン」について実践しながらより深く学んでいきます。(デジタルサービスに限定しません) 2.特徴: 1)実践的な知識とスキルを扱います:

          4年サービスデザインゼミ(2021)