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でき太くんの算数クラブの学習観や、理念、学習指導の内容などを紹介しています。
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なぜ、私たちは学ぶのか?(2)

「なぜ、私たちは学ぶのか?」ついて、学校でも塾でも教えてくれません。だからこそ、このテーマについて考える必要があります。今回は、このテーマについてもう少し掘り下げてみたいと思います。

私たち人間の祖先は、最初は小さな小さな微生物様でした。
ミネラルがたっぷり溶け込んだ海というスープの中で、最初の生命が誕生しました。ここから進化のドラマが始まるわけです。私たち人間はこの小さな微生物から進化して、最

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なぜ、私たちは学ぶのか?(1)

「私たちはなぜ学ぶのか?」と、子どもたちに質問してみました。

「えっ?そんなこと考えたことがない」

という困惑の表情を浮かべる子どもたちばかり。

それはそうですね。
子どもからすれば突然このような質問をされても、大人でさえ、このことについて考えたことがある人が多くはないのですから、困るのは当然です。

私たち大人もそうだったように、子どもたちは4,5歳になれば幼稚園に通い、7歳になると自分の

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固定観を捨てて、素直な生き方を。#4

◇ 前回からの続きとなります。

それから数日、眠れない日が続きました。

「どう考えても私は悪くない。絶対に悪くない。悪いのは節ちゃんだ!」

そういう意識からなかなか抜け出せません。
とても自分の心(意識)など冷静に見つめる余裕すらありません。

しかし、そういう感情が何度も何度も心の中に出てくると、さすがに疲れてきます。

完全に疲れきったときからでしょうか。
ようやく自分の内面にある節ちゃ

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固定観を捨てて、素直な生き方を。#3

さて、前回までは私がこの仕事を始めたばかりの頃に経験した生徒とのことを、当クラブの講師でもある松本が客観的に書いてみました。

ここからは、その経験から私がどのように子どもたちと接するようになったのかということや、その当時私がどのように感じていたのかという主観を中心とした内容を書いていってみたいと思います。

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固定観を捨てて、素直な生き方を。#2

さて、今回は前回の続きとなります。
早速本編に入りたいと思います。

深層部分では、相手を「拒否」し、
表層意識では「良くしよう」と気にかけている。

この時の三沢先生の心の中では、自己矛盾が生じていました。

表層意識では、節ちゃんの悪いところを色々直そうと努力し、その思いが相手に伝わらないと悩んでいました。
しかし深層意識では、節ちゃんの態度や言動を受け入れることができず、嫌っているという矛盾

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固定観を捨てて、素直な生き方を。#1

『だれにでもある固定観』

「固定観を持つな」とは、昔からよく言われることです。
しかし、私たちは日常自分が固定観を持って物事を判断していることすら意識せず生活しています。

そして、事態が進行し、問題がどうにもならないほど大きなものとなって私たちの前に現れたとき、私たちは初めて自分の固定観を直視せざるを得なくなります。

今回は、三沢先生がかつて私塾で学習指導をしていた頃の話をご紹介致します。彼

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