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パラグライダーで墜落。そして入院。その9 ~入院生活のコツ1、きちんと相談を~

墜落して26日くらい。腰の本手術をした後の話です。

手術は無事に成功したものの、術後はあまりの激痛に悶え苦しみました。
痛みで一睡もできずに迎えた翌日。なんとか我慢できるくらいにまで痛みは落ち着きましたが、それは動かなければの話。そんな体でCTを撮ったりしなければいけなかったので、ベッドからCTの台などに移動したりと体を動かして横腹に力が少しでも入る度に痛みが走るので本当につらかったです。

それでも傷は治っていくもの。時間の経過とともに痛みはひいていくもの。段々と楽になっていくはずなんですが、実は入院生活での苦しみは痛みだけではありません。術創周りに貼られた保護フィルムの痒み。夜に眠れない苦しみなどの話は前回までの投稿でしてきたと思います。そこに持病のアトピーが段々と悪化してきて、さらに痒みの苦しみが増えてきていました。。。

アトピーに関しては大学生の時に休学を本気で考えるほどにひどかった事もあります。ちなみに今では肌がきれいと言われることもたまにあるくらいです。でもそれは、ほぼ毎日、保湿剤と軟膏(プロトピックやステロイド)を塗って、肌のいい状態をキープしていくという治療を十年以上続きけてきてアトピーをうまくコントロール出来るようになたからです。ところが事故後は一度も薬を塗っていなかったです。もう3週間以上薬を塗っていないので肌は荒れてきて、痒くなってくるのは当然です。

悩みの深刻度としては痛みや痒み、不眠にくらべればマシですが、他にも色々問題がありました。まずは病棟の室温です。院内は年配の方がかなり多いこともあって、寒がりな人が多いです。そのため室内の設定温度はかなり高めです。これが自分にとってはかなり暑い。。。
また、まだ自由にうごけないので何かをとることができるのが手を伸ばした範囲のみ。なので物をベッドに落とす分にはいいのですが、床に落してしまうと、もう拾えません。そういった不便さもあります。

そんなこんなで入院生活では不快感や体の不便さから様々な問題が起きてきます。自分のように長期入院となればなおさらですよね。入院している身ですから、病気や怪我と戦うだけで精一杯。できれば周りが察して動いてくれればいいのに。。。なんて気持ちになってしまうのは当然ですよね。ですが現実は看護師やケアスタッフさんたちも仕事が多く、すべてを完璧にこなすなんてことは不可能です。(そんな中で毎日一生懸命働いてくださっているのでありがたいです。頭があがりません。)

ではそういった不快感や不便さなどの悩みはどうすればいいか?

「解決できるよう、自分から動いていく」

これしかありません。これは長い入院生活の中で学びとなったことの一つです。いい環境は自分で作っていくしかないのです。
ざっくり言うと、その主な対処方法は2つあると考えています。一つ目が看護師さんなどへ、きちんと主張したり、相談をしていくこと。もう一つが道具を用意するなど、工夫して解決してくことです。

工夫していくことに関しての対処については具体例を交えて別の機械にお話します。今回は「きちんと主張、相談して行く対処方法」についてお話していきます。

何か不快なこと、困っていることがあるのなら、まずはそのことを看護師さんなどに伝えるのが一番です。自分の中では当たり前になっていて、困っていることでも、そのことを担当の看護師さんがわかっているとは限りません。 担当でも把握していないことは結構あります。

今回のアトピーによる痒みと夜寝れない問題は看護師さんにきちんと伝えたことで簡単に解決しました。

まずアトピーに関しては長年治療してきたこともあって、どんな薬が必要かは自分でも明確にわかっています。看護師さんに伝えると、皮膚科の先生を手配してくれてました。後日、自分の病室に先生が来てくれて診療し、必要な薬を処方してくれました。処方してくれた、自分にとっては「いつもの薬」のおかげで、アトピーは3、4日でかなりよくなり、痒みはかなり少なくなりました。
まぁ、、大きな病院なのに皮膚科の先生が一人おらず、忙しすぎて3日後くらいにしかこれなかったのは辛かったですが、、、笑 なんでも、もう一人いた先生が最近辞めて、まだ他の先生を補充できていなかったからだとか。。。(まぁ、それはしょうがない。)

もう一つの問題、夜眠れないことに関しては相談してみた結果、睡眠導入剤を提案してもらえました。試してみたところ、ある程度は眠れるようにはなりました。ある程度と言ったのは、それでも夜中に2,3回目を覚ましてしまうからです。それでもしばらく目を瞑っていればまた眠れるので、以前に比べたらかなり改善されました。

最後に術創周りに貼られた保護フィルム。これに関してはさすがに外すわけにはいきませんでしたが、痒みを紛らわせる提案として、打撲したときなどに冷やすためにクールパッドを用意してくれることになりました。どうしても痒い時などには言えば出してもらえる形になり、冷やすとそれなりに楽になりました。

こうして入院生活は腰の本手術後、自分から積極的に動いたことで辛いことがかなり減り、快適になっていきました。

こんな些細なことで言っていのかな?相談していいのかな?なんて思う必要はなく、入院中に困ったことがあったらまずはきちんと看護師さんに相談することはとても大切なことなんだと痛感しました。

一方でこちらの相談や要求にいつもきちんと答えようとしてくれる看護師さんたちには本当に感謝しています。仕事をしている様子を見ると、とても大変だなと思います。でも、その大変なことを看護師さんたちが日々こなしてっくれているおかげで、俺たちのような患者は日々支えられているんだなと痛感しています。本当に感謝ですね。ありがとう。




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