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小説 毒づきドクコ

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自分で物語を書いてみたくて初心者が書くショート小説。 毒づきドクコは世の中をバッサリと切りつつ悪い男たちに楽しく復讐していくエンターショーを巻き起こす女。 公園で出会ったリコ… もっと読む
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毒づきドクコのエンターショー6

毒づきドクコのエンターショー6

『リコちゃん!今日はやすくんの家に集合だよー。ゲームしようね。』
『なっちゃん、わかった!また後でねー!』

そこには小学校4年生のリコがいた。
『懐かしい〜♫』リコは昔の自分を見て感動をしていた。

『シッ!あんたを感動させるために来たわけじゃないのよ!まったくー』とドクコはリコに小言。

『す、すみません。。つい。。』と
リコはしょぼんとしながら幼き自分を見つめる。

『リコちゃん、今日遊びに

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毒づきドクコのエンターショー5

毒づきドクコのエンターショー5

『リコ!いつまでしがみついてるのよ!もう着いてるわよ、離れなさい!!』ドクコはリコを突き放した。
『あ!ごめんなさい。。つい考え事をしちゃって』
『まったくー!しっかりしなさい!これだから男に振り回されるのよ!』

リコとドクコは、リコの恋愛観を探るべく、たくさんドアがある場所からこの世界にきた。

ここはリコの小学校。
選んだ水色のドアはリコの小学校の恋愛観だった。
小さい頃、彼女はどんな恋をし

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毒づきドクコのエンターショー2

毒づきドクコのエンターショー2

『ところであなた、名前は?』とドクコは彼女に聞いた。

『私は、リコです。』
『リコ、よろしくね!私はドクコよ』
リコは恐る恐る顔を上げて、ドクコ見つめた。
『何だろ。。この人。。服装も変だし。。』できればこの人と早く離れたいと思った。
しかし、ドクコは離れる気は更々なく、ぐいぐい食い付いてくる。

『で、その男をどうしたいの?煮る?焼く?』
『そ、そんな物騒な!』とリコは目をまんまるにした。

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毒づきドクコのエンターショー1

毒づきドクコのエンターショー1

『ふんふーん、ふふふーん♪』

ピンクや黄色の派手な服装に萎びれたシルクハットを身につけた女が鼻歌を歌っている。

奇抜な衣装にすれ違う人たちは、
『なんだあれ?』『派手な女』『ピエロみたい笑』など口々にチラ見しながらくすくすと笑う人も。

そう、このド派手な女がドクコ。
高いヒールを履き、謎の自信満々なオーラ、
独特な雰囲気を醸し出しながら颯爽と歩いていく。

通りすがりの人たちは、みんな、頭が

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