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毒づきドクコのエンターショー2

『ところであなた、名前は?』とドクコは彼女に聞いた。

『私は、リコです。』
『リコ、よろしくね!私はドクコよ』
リコは恐る恐る顔を上げて、ドクコ見つめた。
『何だろ。。この人。。服装も変だし。。』できればこの人と早く離れたいと思った。
しかし、ドクコは離れる気は更々なく、ぐいぐい食い付いてくる。

『で、その男をどうしたいの?煮る?焼く?』
『そ、そんな物騒な!』とリコは目をまんまるにした。
『物騒?あんたを裏切った男でしょ?女を泣かせる男は許せないのよ!』と怒り口調なのにどこかキラキラした目をしているドクコを見て
『あれ?この人、どこか楽しんでる?気のせいかな。。』とリコは思った。

ドクコは急にカバンをゴソゴソし始めて何かつぶやき始めた。
『・・do@ku/&/#ko/&#_utu&/kusi#』


『え?何!?この人。。』
リコは怖くなりこの場を離れようとすると『お待ちなさい!』と止められた。

『よし!準備ができた!さぁー行くわよ!!』
ドクコはリコの腕を掴み、鞄の中から取り出した大きく薄汚い布にリコを一緒に包んで叫んだ。

『show tane kioshio!』

すると目の前に滝が現れ、水滴たちが布を包み、ふわふわと身体が浮き始めた。
『え?何これ!』とリコが言葉を放つと同時に眩しい光を放ちパッ!と二人は公園から消えた。

さて、この奇妙なドクコとリコの出会いはこれからどのような化学反応を起こすのか。

次号につづく。。

毒づきドクコのエンターショー①
https://note.com/akinbo_4141/n/n33eee70e1102

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