大切な人だけに時間を使う

幸福度が高い人が無意識にやっていること。
項目ごとにチェックしてみる。

ここ数年、ずっと心に留めながら生活してきたのは「他人を変えることを諦めている」だ。

若い頃は世界の中心に自分がいて、周りの人が自分に都合のいいように変わってくれたらいいのにと思ったり、変わってくれないことに苛立ちを感じたりしていた。
自分自身が、周りに流されやすくて、自分の意思や考えを主張できないまま周りに合わせて生きてきたから余計に「周りだって私に合わせてくれてもいいじゃない」という反発の気持ちがあったのだと思う。

でも、結婚してから、夫も変えることはできないし、親も友達も同僚も変えることはできないと悟ってからすごく楽になった。

「諦める」というとなんだかネガティブなイメージが漂うが、決してそうではなくて、「呪縛から解き放たれる」とか「自分に必要のないこだわりを捨てる」といった感じだ。

しかも私の場合、自分の考え方を変えたことで、夫は何も変わっていないのに、とても生きやすくなったし、夫との関係がよりスムーズになった経験がある。
自分が変わることでこんなに世界の見え方が変わり、相手との関係が改善されるのかと自分でもびっくりしたくらいだ。

だから「他人を変えることを諦めている」は私にとって生きやすくしてくれる考え方の一つだ。

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今一番大事にしているのが「大切な人だけに時間を使う」だ。
これは意識してもなかなかできてこなかったことの一つだ。

時間は有限で、私はそんなに暇じゃない。
その人は自分にとって心地いい関係を築いてくれている人か、大切な人か、今後も親交を深めていきたいのかどうか、自分の心に問いただして、友人関係も整理するきっかけともなった。

本当に好きで大切な人と会う、時間を共有することの素晴らしさとシンプルさと楽しさ。
そんな当たり前のことをずっと忘れていたような気がする。
自分で勝手に人間関係を難しくし、勝手にモヤモヤを増やしていた気がする。

私は「内向型」ゆえに、本質的な話ができない人とは会っても意味がないという考えを持っている。
世間話や社交辞令や当たり障りない話をするだけの場にはもう行くことはないだろうし、そう決めることができた自分にホッとしている。

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ここ数年、色々なことを捨てたり、やめたり、自分の人生や生活から削ぎ落としていく作業を繰り返しているが、どんどんシンプルになって身軽になって楽になっていく。
もちろん大変なこともあるし、しんどいことのあるけど、自分は幸せで人生ていいものだなあ、と思える瞬間が増えている気がする。
これが「幸福度が高くなる」ということなのかな?と思う。

#コラム #エッセイ #人生 #人生観 #価値観 #幸福度 #内向型 #人間関係


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