ポエトリー・ドッグス/斉藤 倫 3 aki 2024年5月16日 13:42 「代表的な詩人は、みな酩酊しています。詩的にも、じっさいにも」(略)「たしかに、しらふじゃないかもね」そうすると、きっと、詩をつくるときの土台になってた、詩人のうちがわの〈感覚〉や〈意識〉や〈ことば〉が、こんどは、詩にうたわれるがわの客観物になってくる。想像したことも、観察したことも、いっしょくたにおなじテーブルに、並ぶ〈物〉になる。「詩っていうのは、そういった、ぐらぐらしたテーブルなのかもね」第六夜「このバーでは、詩を、お出ししているのです」いぬのマスターのおまかせで31篇の詩が酔わせてくれる。途中から予感はしていた。これはまずい。涙があふれて困る。これはよくない。もふもふのおててで出されるお酒で私も酔いたい。おじいちゃんになっていくきみは本当にかわいかったよって。「いぬというのは」マスターは、いった。「ぜんぶで、一匹なのかもしれないですね」第十五夜あーってため息をついた女性は、まるで私。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 読書感想文 186,688件 わたしの本棚 17,465件 #詩 #読書 #読書感想文 #犬 #わたしの本棚 #講談社 #斉藤倫 #ポエトリー・ドッグス #ポエトリードッグス 3