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「ピンチはチャンス」にできる人は、チェンジ・ザ・ゲームを楽しめる人。

(2021年4月1日 株式会社ロースター入社式挨拶)

200人超から選ばれた6人の新入社員へ。

ロースターへようこそ。
うちの会社を選んでくれでありがとう!

数ある企業、数ある編プロの中から、
うちの会社を選んでくれて本当にありがとう。
そして君たちは、200人を超えるエントリーの中から、
ご縁があって、ここいるロースターの先輩たちに選ばれた6人です。
誇りを持って一緒に働いてほしいと思います。

見ての通り、うちの会社は小さな会社です。
この規模で、こんな時代に、
6人も新卒採用するのは「バカだ」と思われるかもしれません。

実際、去年も6人新卒採用し、無謀と言われました。
でも、こうやって今年もまた、
新しいメンバーを迎え入れることができたことに感謝しています。

それは、今ここにいる先輩たちが、
コロナに臆することも、怠けることもなく、
それぞれの力を発揮できたからに他ありません。
本当にピンチに負けず、よく戦ってくれたと思います。

「ピンチはチャンス」は、ルールが変わる瞬間。

コロナになってから、
みなさんも「ピンチはチャンス」という言葉を
よく聞くようになったと思います。

僕自身はというと、去年5月の誕生日のサプライズプレゼントに、
ロースターのみんなから「ピンチはチャンス」と書かれたTシャツをいただきました。
この言葉は、僕のモットーでもあるので嬉しかったです!

では、「ピンチはチャンス」というのは、
そもそもどういう意味だろうか。
誰かわかる人はいますか?

(今年の新人は、とても能動的で素直で芯がある。自ら挙手して自分の考えを述べてくれた。これからが本当に楽しみだ。)

そうですね。それも正しいですね!

でも、僕がいつもピンチのときに思い浮かべるのは、
「ゲームチェンジ」のことです。
今まさに、ゲームが変わろうとしてる、もしくは変わってしまったということです。

わかりやすくいうなら、トランプの大富豪で起こす、「革命」
突然一番弱い3が突然強くなる。
ゲーム、もしくはルールが突然変わります。

だから、どんなに大事に取っておいたとしても、
強かった2のカードが全く使えなくなる。
僕らの世界で例えるならば、大事に育ててきた技術やノウハウが
全く通用しなくなることも当然起こります。

そのときに、過去の栄光に囚われず、ノスタルジックにもならず、
次のゲームを楽しむことができるかが勝負の分かれ目だと思っています。
あとは、この無慈悲な「革命」というものが、
どの世界、業界にも突然起こりうるということを知っておくことも大事なポイントです。


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コロナ危機から生まれた大ヒット商品
『蜜芋バスクチーズケーキ』。

昨年、僕が代表を務めるもう一つの会社、
& OIMO TOKYOから大ヒットした『蜜芋バスクチーズケーキ』も、実はピンチから生まれた商品です。

元々昨年の4月には、銀座京橋の新築ホテルの一階に、
路面店出店が決定していたのですが、
コロナショックにより、そのホテルごと無期限休業となってしまいました。
レシピはもちろん、商品撮影までも済ませていたモンブランやマカロン、
スイートポテトなどのイートインメニューは全てお蔵入り。

既に内装の設計も終えており、最初は途方に暮れていたのですが、
すぐに気持ちを入れ替えて、
ECだけで勝負のできる商品を作ろうという話になり、
そこから生まれたのが、『蜜芋バスクチーズケーキ』でした。

京橋のお店で用意していたイートインメニューは一旦あっさりと諦めて、
後から生まれた蜜芋バスク一本に絞ったのが正解だったと思います。

実際、スイーツ業界もEC部門はコロナ渦で大きく伸びており、
Amazon洋菓子部門で一位を獲得することができました。

今日は最後に、これからの新しいゲームのための、
準備と覚悟の話をさせてもらいます。

雑誌編集で培ったストーリーと世界観づくりを
デジタルで活かす。

僕と副社長の笹は、
それぞれ出版社で雑誌の編集者とライターとして、
キャリアをスタートさせました。
出会ったのは今から25年前。
マガジンハウスの『relax』という雑誌の編集部でした。

もちろん二人とも雑誌や紙の媒体が大好きだったので、
5、6年前までは、ウェブの仕事はわずかでした。

それでも5年前、大きく舵を切り、
僕自身も当時務めていた雑誌の編集長を全て辞めて、
紙中心の編プロから、ウェブ中心の制作会社へ
命懸けでシフトさせました。

その結果、ロースターは生まれ変わり、
コロナ渦でも必要とされるデジタルプロモーションに強い編プロとして現在、ファッション、ビューティ業界にだけでなく、
幅広い企業やブランドから評価されています。

その結果、コロナにも関わらず、
2021年3月の決算時点で、昨対110%の売上を記録しました。

紙の編集者として培ってきた、
「ストーリーと世界観づくりの強さ」と
「デジタルプロモーション力」
を併せ持つ
ニューノーマル時代のデジタルクリエイティブチームです。

メディアから商品を生み出し、
商品からメディアを作っていく。
これこそがD2Cの醍醐味。

僕らは、アナログ由来のストーリー&世界観作りのクリエイティブと、
数字と結果に直結させるデジタルへの順応力で、
日本一のオウンドメディア(※1)制作会社を自負しています。
そんな僕らが次に目指すのは、
D2C(※1)のスペシャリストへの道です。

うちで仕事をしている社員の中にも、
気がついていない人もいるかもしれませんが、
実は、僕らが日々作らせてもらっている
国内外を代表する企業のオウンドメディアこそ、
これからのD2Cの未来とって、最も大切なものの一つです。

この経験とノウハウを生かして、
①自社発信のオウンドメディア制作
②自社ブランドによるものづくり
を考えています。

例えば、
①はEDiT.おとりよせニッポンであり
②は『& OIMO TOKYO』の蜜芋バスクチーズケーキ『夏目坂珈琲』です。

メディアから商品を生み出したり、
商品からメディアを作っていく。
これこそがD2Cの醍醐味だと思っています。

でも、こんな小さな会社で、
新卒の僕たちにそんなことができるのか?

大丈夫です。
そのためにみんなを支えるプロデューサーや、
手練れの編集者たちがいます!

僕らはメディアやコンテンツ作りのプロフェッショナルであり、
ストーリーと世界観づくりの先駆者です。
紙もデジタルも知り尽くしています。

だから、安心してチャレンジしてください。
新しいゲームをみんなで作りましょう!
そして、楽しみましょう。

「チェンジ・ザ・ゲーム」のはじまりです。

改めて、ロースターへようこそ。

2021年4月1日
株式会社ロースター
代表取締役 大崎安芸路

(※1)オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、企業が消費者に向けて発信する媒体(メディア)のこと。昨今では、SNSを利用して発信する企業が増えていますが、オウンドメディアとSNSの発信には大きな違いがある。まず、制限がないこと。SNSは、動画のみの投稿や字数制限のある投稿、写真が主体の投稿など、投稿する内容に各SNSの特徴となる制限がありますが、オウンドメディアは投稿方法に縛りがなく、自社が伝えたいことを自由に伝えることのできます。EDiT.より参照


(※2)D2Cとは

Direct to Consumerの略で、自ら企画、生産した商品を広告代理店や小売店を挟まず、消費者とダイレクトに取引する販売方法を指します。ソーシャルメディア(SNS)やECサイト、直営店舗で消費者とコミュニケーションをとり、生産した商品を販売します。アパレルブランドや美容化粧品ブランドの多くが採用している形態で、ここ数年でよく取り上げられるようになりました。Keywordmapより参照

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