シェイクハンド 7つのNG
前回は、ビジネス握手の「お作法」についてお話しました。
(握手の「お作法」と「素朴な疑問」はこちら↓)
このときお伝えしましたが、握手に関しては、「お作法」を頭に叩き込んで、ぎこちなく振る舞うよりも、NGを知っておく方が自然に振る舞えるのではないか、と私は思います。
そこで今回は、ビジネス握手の7つのNGをご紹介します。
ビジネスでない場合や親しい間柄だとOKのこともありますが、ビジネスの場面でなくとも、初対面の人と握手をする場合にも、ご参考いただけるかと思います。
では、NG集のスタートです!
NG その1:手の甲を上に向ける(POWER GRIP)
握手をしたまま、自分の手の甲を上に向けると、
「相手より自分が偉い、相手をコントロールしている。」
と主張していることになります。
NG その2:力いっぱい握る(BONE CRUSH)
ボーンクラッシュ(骨がくだける)まで握る・・怖いですね~。
前回の「お作法編」では、「相手の手はしっかり握りましょう」とお伝えしましたが、力を入れすぎる握手もやはり、「自分の力を誇示」する印象を与え、好まれません。
「しっかり度合い」も、さじ加減が必要です。
ひょっとしたら、「握手は力強く!」と教わった方がいらっしゃるかも知れません。
しかし、ここでいう「力強く」は、
力の限り相手の手を握ってアピールしましょう!
という意味ではなく、相手に敬意を払いつつ、あなたがビジネスのプロフェッショナルであることをアピールしましょう、という意味です。
たとえば、アジアでキャリアを極めている女性は、とても力強い握手をする傾向にあります。
あえて女性と言ったのは、「握力」の意味でも、とても力強いからです。
握手を通して、その方のキャリアの背景や、プロフェッショナルとしての自信が伝わります。
そして、このような自信や力強さがこちらにも伝染するので、こちらもポジティブな姿勢で握手ができます。
NG その3:クネクネさせる(DEAD FISH)
「握手をしたら、自分の肘から手首にかけてを振りましょう」とお伝えしましたが、クネクネさせて振ることは、「優柔不断」や「自信のなさ」を表します。
握手をしたら、クネクネと左右に揺らすのではなく、自然に上下させて振りましょう。
NG その4:指先のみ(FINGER TIPS SQUEEZE)
指先のみの握手は、エレガントに見えますよね?
特に女性の場合、力強い握手よりむしろ、力を抜いた、指先だけの握手の方が、柔らかい印象を与えそう、と思う人がいるかも知れません。
(私はそのように思ってました。)
しかし、グローバルビジネスでは、指先のみの握手をすると、
「あ~、この人は握手のしかたを知らないんだね」
と受け取られます。
「力強い」握手をした方が、自分の自信、やる気や意志がしっかりと伝わります。
NG その5:両手で握手
一見、丁寧な握手のように思われがちですが、ビジネスにおいては、横柄な印象を与えることがあります。
また、感情的な握手(恋愛感情を含む)と捉えられる可能性もありますので、ビジネスの場面や初対面では、両手で握手をすることは避けましょう。
ただし、その人と親しくなった場合や、カジュアルな場面での両手での握手は、親しみを感じてもらえると思います。
NG その6:相手の肘をさわる(POLITICIAN)
政治家によくみられる握手です。
親しみをアピールする効果はありますが、ビジネスでは「近っ!」と思われてしまいますので、特に初対面の人と挨拶する場合や、カジュアルでない場面では注意しましょう。
NG その7:相手の肩をさわる
よほど親しくない限り避けましょう。
セクハラと誤解されることがあります。
初対面はもちろん、ある程度、親しくなっても「ちょっとぉ..この人セクハラ」と勘違いされる場合がありますので、相手との関係性を見極めてからが良いかと思います。
ハグできる関係性を築いているなら、この握手でも抵抗はないかと思います。
結論
いかがでしたか?握手の「お作法」と「7つのNG」。
えっ? 握手は難しいと感じた?
それなら、やっぱり日本伝統の必殺技!「ザ・お辞儀」で切り抜けましょう。
(世界中からお辞儀を称賛されたお話はこちら↓)
次回は、「世界の挨拶3点セット」(勝手に命名!)の2つめ「ハグのお作法」についてお話します。(ハグの「お作法」3つの基本はこちら↓)
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