【留学で喋れるようになるのか】30歳が約1年スペイン語勉強した結果
昨日、無事に学校の課程全てを修了しました。
約1年前、半分泣きながら毎日授業を受けていたのに、気がつけば小慣れた感じで授業を受けれるようになるまでになりました。昨日は少しの達成感と疲労と、まだまだ勉強不足を痛感する不思議な感覚でした。
学校の全過程を終えた結果を先に言うと、3学期間の授業を終えてB1(中級)の全課程を終えました。
入校当時のレベルとスキル
私が入校した時は「A2」という初級のコースから入りました
日本で3ヶ月程通信教育でスピーキング練習をしていたのと、ほんの少し知識を持っている程度でしたのでA1の知識は20%ほどしか持っていませんでした。
それでも、ぎりぎりのテストの点数でちょっと背伸びして、一つ上のコースに入れてもらえました。
が、これにより最初の3ヶ月は本当に苦労しました。
1学期目:授業スピードが早すぎる(A2)
初日はオリエンテーション。簡単に自己紹介して、そんな感じでしたが、すでに先生(オールスペイン語)で何言ってるのか全く分からず、理解できるのは10%程度でした。それでも、半泣きで毎日通い、内容わからなさすぎて授業後に涙を溜めながら質問し、ぎりぎりついてけるようになったのは2週間を過ぎたころでした。だんだんとリズムとフレーズが感覚的に理解できるようになり、言葉は理解できないけれど、何を聞かれているのかをニュアンスで理解しながら授業についていくことがなんとかできていたという感じです。
みっちり休憩ほぼなしの4時間、週5日の授業は正直辛かったです。
ここで、もう働くことを諦めました。笑
これはきちんと勉強しなければ、授業についていくことができないと思い、授業中わからなかったこと、理解できなかった単語をとにかく手元のメモに書き留め、帰ってから自習を約4時間。もちろん土日は平日の復習をしなければついていけませんでした。
おそらくここ10年で一番勉強をしていた気がします。それでも、なかなか理解できない日が多く続き、必死で勉強を続けて。なんとか中間テスト、期末テストには70%以上のスコアをとり、合格することができました。
2学期目:アジア人激減(B1)
初学期は、約80%のクラスメートがアジア人でしたが中級コースになると一気にアジア人は2割以下になりました。初めは若干の疑問を感じましたが授業を受けていくうちに、初めてアジア人ハンデを痛感しました。
まず初日の授業で明らかに、これまでの授業とレベルが変わったことを実感します。
フランス語、イタリア語、ポルトガル語話者にとっては、文法や単語が似ているため、文法間違いはあるもののめちゃくちゃ喋れる…。
対して私は、ちまちま覚えてきた単語たち。名詞には女性名詞・男性名詞が存在し、しかも動詞の形が自制や主語によって変わるスペイン語。これらの形を理解し覚えるだけでいっぱいいっぱいだったのに、ボキャブラリーを増やす余裕なんてありませんでした。
それでも、あまり焦らずにとにかくついていくことと、リズムを合わせることだけにフォーカスし、少しずつ少しずつ話せる会話も増えてきたことを実感します。
B1で出てきたSubjuntivo(接続法)はいまだに理解に苦しんでいますが、理解できずとも、わからなかったら内容や単語を聞き返す、尋ねる、という練習だけは行うように意識しました。そうすることで全ての会話が一回で理解できずとも、コミュニケーションには困らず、授業にも生活にも余裕がで始めました。
そして、ここのコースで気の合う友達も出来て、楽しく学校が過ごせるようになってきました。
3学期目:自分のスキル不足を実感 (B1+)
このあたりで気づきましたが、語学学習には個人のペースがあります。(遅)
2学期が終わる時に、先生に言われてましたが、「人と比べたらダメ」だと
「毎日4時間、授業を受けて、しかも日本語とは全く異なる言語なんだから、そら大変なのはわかる。だから無理せずに、少しずつ勉強を続けてね。」と。
ただ最後には、
「でも次のクラスはもっと辛くなるから、引き続き頑張らなきゃだめだよ」と、
次のクラスは5割がポルトガル話者でした、ブラジル人の入国が緩和されて多くの生徒がB1+に出席していました。スペイン語ととても似ていて、学習期間はみんなそろって2〜3ヶ月でしたが、めちゃくちゃ喋れる。ボキャブラリー豊富。ジョークだって言えちゃう。
とても絶望的な状況で、3学期目が始まってすぐに人と比べることは辞めようと決意をしました。正直彼らと同じペースで学ぶことは不可能です。学ぶスピードも速いし、羨ましさしかなかったけれど、これ以上頑張ると自分が壊れそうだったこともあり、ここから先は自分のペースで勉強をしようと決めました。
前回のコースを終えて、簡単な会話はできるし日常生活では困らない程度のスキルは身につけることが出来ました。ですが、ここから先は単語力が必要で、授業の内容だけをやっていても追いつけない、せっかくのスペイン生活なのでもう少し気楽に授業を受けようと思いあまり詰め込み過ぎずに最後の学期は楽しんで授業に出るようにしていました。
B1+というコースだったので、授業内容もそこまで新しいことも多くなく、これまでのコースや授業の振り返りから行えたし、友人もできて良い3ヶ月でした。
集中的にスペイン語を学んで
日本でスペイン語を学んでいたらいつまでたっても初心者を抜け出すことはできなかったと思います。3ヶ月の通信教育で学んだことは、ここで学んだ1日程度の内容だったし、留学をしたからこそスキルアップができたのは間違いないです。それだけではなく、なによりも異文化を肌で感じられたことが本当によかったです。
3ヶ月ではあまり成長を実感できませんでしたが、話せるようになってきたと感じたのはスペインに来て半年を過ぎたころでした。
そこからは、このシチュエーションだったら何て言うんだろう、友人や先生の返し方をメモしたり実践的な会話を丸暗記したり、フレーズで覚えたりしてどんどん会話ができるようになってきたと思います。
今は、日常の生活では困ることはほとんどないです。ですが、正直正しい文法を話せているわけではありません。めちゃくちゃ間違えます。でも、間違えたら覚えれる、失敗したら成長できるということもこの留学期間で学んだ大きなことでした。
言語学習は本当に失敗して、失敗して、失敗しまくることが、成長の秘訣だと身をもって実感しています。
結論、1年集中して勉強したら
・日常生活には困らない語学力が身に付く
・人と比べずに自分のペースで勉強すると割り切れた
・コミュニケーションはリズムと質問と失敗とが大事
そんな学びがありました。
🌿これからも精進いたします🌿