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おうちの写真で世界旅行-⑤スペイン-

写真で過去の写真を振り返る、第5回。
初めて個人手配で行った1人旅、スペインを。

スペインへ行った、というとちょっと語弊がある、この旅の行程はこちら。

1日目:関空→ヘルシンキ(フィンランド)
   →バルセロナ(スペイン)
2日目:バルセロナ
3日目:バルセロナ
4日目:バルセロナ→ヘルシンキ
5日目:ヘルシンキ→タリン(エストニア)
   →ヘルシンキ
6日目:ヘルシンキ
7日目:ナーンタリ(フィンランド)
8日目:ヘルシンキ→関空

とにかく海外に行きたい衝動が起こり、どこへ行こうか検討していたら、フィンエアーのキャンペーンを発見。
じゃあフィンランドに行こう!と思い、更に調べていくうちに、プラス2万くらいでバルセロナまで行けることに気づき、じゃあ両方行っちゃお!
フィンランドに行くなら、ついでにエストニアにも行っちゃお!
という、便乗に便乗を重ねた旅。
フィンランドとエストニアは、別記事で今後書く予定。

”未完成”という魅力

スペインはずっと行きたかった場所。だから、行くならこんな衝動的にではなく時間をかけていろんな都市を周遊したい、何ならポルトガルも一緒に周りたいと思っていたのだけど、
ちょうどこの頃、コンピューターの計算でサグラダファミリアが後何年かで完成することが判明した、というニュースを見て、
「出来あがっちゃう!それまでに見に行かなきゃ!」と焦った。

サグラダファミリアは、いつか見てみたいと思っていたけど、
実は「未完成である」という点に大いに惹かれていたみたい。
というわけで、行先に追加確定。
今回は何より、未完成のサグラダファミリアを堪能しよう。ついでにバルセロナの有名なガウディ建築を見れるだけ見て回ろう、と決めた。

とりあえずホテルとフライトを予約し、渡航2週間前くらいにサグラダファミリア、グエル公園、カサ・バトリョの3つは予約しておいた方が良い(当日だと待ち時間が半端ないし、最悪入れないかもしれない)と知り、慌てて予約した。
日本から準備して行ったのはこれだけで、後はノープランの旅。

念願のサグラダファミリア

一番の目的のサグラダファミリアは、到着翌日の朝一に予約。
予約時間の1時間前には最寄り駅に到着。

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向かいの公園から、池に逆さサグラダファミリアが写るこの写真がどうしても撮りたかった。
当時人気スポットで、めちゃ混んでる!と聞いていたので、余裕を持って早めに行ったら、流石に朝はガラガラ。
夜もライトアップが反射して綺麗らしいけど、1人旅で夜出歩くのは危険なので断念。
(なのでもう一度誰かと行きたい)

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目的の写真が撮れたので、すでに大分満足した状態で入場列へ。
近づくと、まだまだ工事中な様子がよくわかる。

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生誕のファザード側から入場。
彫刻が細かい!

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中に入るとステンドグラスの光が幻想的な世界が広がっていた。
でもこれは朝一なのでまだまだで、日が昇ると更に美しいと聞いた。
十分すぎるくらい綺麗だぞ。

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外からの光とステンドグラスを通した光のバランスが面白い。時間帯によって雰囲気は全然違うんだろうな。

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ここからエレベーターで塔の上へ。このエレベーターに1日の人数制限があるため、予約がベターとのこと。確かにバルセロナまで来て登れないとか嫌だもんな…
ちなみに生誕のファザード、受難のファザード両方の塔にエレベーターがあり、どちらにするかは予約時に選べる。
私は生誕のファザード側にした。

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朝、逆さサグラダファミリアを撮っていた場所が見えた。人増えてる!

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上りきったら、螺旋階段をひたすら下る。内側は壁がなくて下まで見える。(高所恐怖症なのでこの写真を撮るのも怖かった)

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最初に見たステンドグラスの光は、ここから取り込まれたものかな。

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塔を下りた後は受難のファザード側へ。生誕のファザードとは異なり、カクカクした彫刻。
受難感あるー(適当)。

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結局3時間くらい滞在してしまった。今度は完成した頃に来たいな。

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サグラダファミリアから歩いて10分くらいの場所にあるサン・パウ病院。
19世期末のモデルニスモ(いわゆるアールヌーヴォー)建築家、モンテネール最大のプロジェクトと言われた建物。2009年まで病院として使用されていたそう。

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ちなみに、サグラダファミリア〜サン・パウ病院の間にあるガウディ通りは「とりあえずGaudiってつけておけばいいよね!」ってレベルで「Gaudi」っていう名前のお店ばっかりだった。

モザイクだらけのグエル公園

グエル氏がスポンサーとなり、新興住宅地を作ろうとして、ガウディが共用部分を建設した(のに家が全然売れなかった)グエル公園。
この日は朝から土砂降りでどうなることかと思ったけど、着く頃には止んでくれた…!まさか夏のバルセロナで雨に遭うとは。

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正門入ってすぐの大階段。やっぱり朝一は人も少ない。

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有名なトカゲの像。水量がいい感じにヨダレに見える。。。

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中央広場を縁取るベンチ。人体工学に基づき、人の体にぴったり合うように断面の形が決められ、設計されたそう。ガウディ天才かよ…
(このベンチとモザイクに見惚れて、広場の全体像を撮り忘れた)

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道路を作るために掘削された砕石を使って作られた回廊。砕石って、つまりここもモザイク…!

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というかこういう細部(ただの塀)にまでモザイクが使われていた。
ガウディ、モザイク好きすぎだな。

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朝は曇り空だったけど、帰る頃になってやっと晴れてきたので正門を。
ロゴもモザイク。どこまでもモザイク。

カサ・バトリョは可愛いだけじゃなかった

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お次はカサ・バトリョへ。まず外観が可愛い。
そしてたくさんの人は予約なしの人の入場列。ちょっと高くても予約した方がいいと思う。

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ここは絶対!オーディオガイド付きで!予約するべき!
音声ガイドはもちろん、スマホみたいなのを渡されるのだけど、例えば写真のように画面を暖炉に向けると画面の中の暖炉に火が点る、みたいな映像がたくさん見られてめちゃ楽しい!
カメの甲羅型の窓に向けると、亀が泳ぎ出す、みたいなのもあった。

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ステンドグラスで光を調節している中央広場。綺麗なお姉さんがポーズ撮ってたので隠し撮り。

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カサ・バトリョは海がテーマの建物なので、全体的に流線的。柔らかい印象を受けた。

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中庭の吹き抜け部分。下から見上げると外からの光の量の違いで同じ色に見えるように、上から下へ青→白のグラデーションになっている。

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途中階からみると、確かに1階よりも色が濃い。

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壁の端のちょっとした出っ張りの部分も、きちんとモザイクが繋がってみえるように計算して張ってあるんだって。やばくない?ガウディ。

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外から見えないように外気を取り込むために考えられた換気窓。建物の設計としてとても斬新な手法だったらしい。

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この、家中の煙突を1箇所にまとめるという発想も当時はとても斬新だったとか。建築家としてもすごいアイディアマンだったらしい。ただのモザイク大好きマンじゃなかった。(失礼)

外観だけ:カサ・ミラとカサ・ビセンス

カサ・ミラは高級アパートとして設計された建物。

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見学できるのは屋上のテラスとアパートの一部(なのにカサ・バトリョ並の入場料)だったので、外観のみの見学。
今でも人が住んでおり、高級ブランド店が立ち並ぶグラシア通り沿いにあるのに、当時から家賃が変わっていないらしく、今の相場だとめちゃ安いのでは…住みたい…

次はカサ・ビセンス。こちらは個人住宅なので、外観しか見学できない。

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カサ・ビセンスはガウディの処女作。かつて隣にあった修道院の壁を覆う草に見立てて緑のタイルで建物を覆ったそう。ちなみに建築主がタイル業者だったからタイルがふんだんに使われたらしいけど、そのことと他の建築物でもモザイクや砕石がよく使われていることは関係があるのかな?

大好きな旧市街を歩く

空いた時間は2日とも、ゴシック地区と呼ばれる旧市街を探索したり、美術館へ行ったりした。

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この雰囲気がたまらん。ただ歩いているだけで、お店を覗くだけで楽しい。

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こういうバルでワインとピンチョスつまんだりしたかったなぁ。(1人だと食べられる量に限りがあるので断念した)

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バルセロナ最古のチョコレート店、Fargas。1827年の創業時からあるカカオ粉砕機を今も使っている。店構えも中にいるおばあちゃんの店員さんも雰囲気最高。

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Fargasで買った、絶対美味しいやつ!食べ歩き。

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ピカソの(と思われる)絵が広場の前に。
美術館は、ピカソ美術館と、とても小さなダリ美術館に行った。
ピカソ美術館は曜日や時間帯によって激混み。
ダリは郊外に大きな美術館があるので、皆そちらに行くせいか空いていた。
とりあえずどっちも闇深いというか…見てて具合悪くなりました…。2人とも、「この時何があったの???」っていうくらい、絵がガラッと変わる時期があって、ゾクっとした。

食べもののはなし

1人なので、食事はカウンターのあるバルかカフェばかり。そしてあまり写真も撮れず。。。あまり種類も食べられず…
ご飯を食べるなら、絶対人と行った方がいいな。

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サンタ・カタリーナ市場。ちょっと路地に入ったところにあり、有名なサン・ジュセップ市場よりも観光客も少なく、値段も安め。併設されているバルでランチしたけど美味しかったー!

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サン・ジュセップ市場は観光客でいっぱい!

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どちらの市場でもフレッシュジュースを飲んだ。カフェでもスーモナランハ(オレンジジュース)ばっかり頼んでた。とにかく暑くて、フルーツジュースがめちゃくちゃ美味しかった。

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美味しそうなパン屋さんで買ったフロランタンで休憩。
ずっとペットボトルを手に持ったまま歩き回っていたのだけど(鞄に入らなかったから)、バルセロナ市民、ペットボトルをそのまま持って歩いてる人がものすごく多かった!1.5Lサイズを抱えている人もちらほら。

そして写真はないけど、ビールとカヴァ(スパークリングワイン)は昼間からアホみたいに飲みました。とにかく安い。ビールなんて大ジョッキサイズで1.5€とか!
この後は酒税の高いフィンランドへ行ったので、ここでたらふく飲んでおいて大正解。

こぼれ話

バルセロナ最大規模の蚤の市、エンカンテスへ。

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1階も2階もたくさんのお店が並んでいる。これでもこの日は少ない方らしい。
衣類から日曜雑貨、家具やガラクタまでいろんなものが並んでいた。
スペインのタロットカードがあって、おっ?と思ったけど、タロットカード系でどんな人が使っていたのかわからないものを手にするのは怖いなーと怯んでしまい、買わずじまい。

最後に。
A la premsa d'aquell diaという、1900年からの新聞を置いてある古新聞屋さんにどうしても行きたくて。

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私の誕生日の新聞。保管状態もバッチリ。
どうやら前日に大きな事故があったようだ。


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最後に乗ったメトロが可愛かった〜!

というわけで短期滞在のバルセロナ。ガウディに圧倒された2日間でした。
次はフィンランドへ。


他の旅の記事も、こちらにまとめています。

https://note.com/h_ar_u/m/m58c6c9883c4a








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