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依存が起こるメカニズム

私たちは自分の依存心に気が付く事で人生を変える事ができます。依存心は無意識領域に存在しています。私たちは95%以上、無意識領域によって感情や言動を支配されている生き物なのです。
アルコール依存、薬物依存、ギャンブル依存、摂食障害、万引き、恋愛、仕事など、依存心が様々な形となって表れ、生活に支障がでてくる状態に至ってしまった場合、依存症という病気として診断されます。
依存症とまではいかなくても、日々の生活の中で、イライラ、焦燥感、不安、憂鬱など、DVや虐待なども引き起こす、これらのマイナスの感情の根源もまた、依存心からきているのです。
ではなぜ、依存心が無意識領域に存在し、私たちを依存症にまでおとしめたり、マイナスの感情を与えるのかと言うと、子供の頃の感情の抑圧、が原因となっているのです。
子供の頃、自分の感情を抑圧する事で両親に認められた、褒められた、許されたという体験を日常としていた事で、ありのままの自分ではダメなのだ、と思い込んでいるのです。そうして育ってきた人は、心という愛を溜める入れ物があるとするならば、その入れ物に穴が空いてしまった、との表現が分かりやすいかもしれません。
心理的に健全な人ならば、成長していく中で自然に愛を溜めていき、自分の心の入れ物に溜まっている愛だけで充足感を得られます。しかし穴が空いている人は、いつも空っぽに近い状態なのです。だから常に外側に愛を求めているのです。ありのままの自分を認めてほしい、褒めてほしい、許してほしいと常に周りの人や環境に対して訴えているのです。この訴えが、先述した各依存症やDV、虐待、いじめ、引きこもり、自死という形で現実に起こってくるのです。
これらの症状や状態を止めるためには、心に空いている穴をふさぐ以外に方法はないのです。これはどうすればいいのかと言うと、自分は誰に認めてもらいたかったのか、褒めてもらいたかったのか、許してもらいたかったのかという事をきちんと自覚する事だと思います。この部分が無意識領域に追いやってしまったところだからです。
無意識領域に追いやったままだと依存心に支配され続けます。だから意識領域に引っ張り出して、自分自身と直面させるのです。それは辛い感情が伴うかもしれないけれど、それをする事で、心に空いてしまった穴を自分自身で修復する事ができるのです。この修復は自分自身でしかできないのです。


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