やりたいことが見つからない、あなたへ
はじめに
アカツキゲームスのデザイン部・サウンド部で、職能人事をしているたなかと申します。
中途採用担当を経て、現在は組織開発をメインに担当しています。
アドベントカレンダーへの参加は今回が3度目となります。
初回の記事にて、アカツキ入社までの経緯と入社から3年目までの歩み
2度目の記事にて、社内コミュニケーションに関する考え方
を記載しているので、よろしければ合わせてご覧いただけると幸いです。
やりたいことってなんだろう?
こういった内容の質問をされて、心臓がキュッとなった経験はありますか?
私が人事の仕事を始めてから、社内メンバー、他社の人事担当者、学生さん、友人など、様々な方からキャリアについての相談をいただけるようになりました。
(とても有難いことであり、光栄に思っています)
その方々と将来やキャリアについて真剣に向き合っていく中で、やりたいことがない、見つからないことを苦しく感じている方が思いのほか多い印象を受けています。
なので今年は「やりたいこと」に焦点を当てて、私の考えと想いを綴らせてください。
やりたいことがあるとどうなるの?
「やりたいこと」は、「好きなこと」「夢中になれること」に言い換えられるかもしれません。
他者から強制されてやることではなく、自ら進んで、寝る時間を削ってでも、何を差し置いてでも優先したいこと。
例えば、ゲームや漫画・アニメなどであれば、ピンとくる方もいるかもしれません。
他にも、スポーツ・釣り・音楽・ファッションやメイク・美容・筋トレなど。
私にとっては「旅」がまさにそれです。
自分の心が動かされるモノやコトは、原動力になったり、辛い時に踏ん張れる理由になったり、疲れた心や身体を癒す存在となることもあるかもしれません。
やりたいことってないとダメ?
「やりたいこと」「好きなこと」「夢中になれること」があるのは素敵なことだと思います。
ただ、これらは絶対に必要なのでしょうか?
個人的には、必ずしもある必要はないと考えています。
職能人事として、私は日々メンバーの目標設定やオンボードに立ち会う機会に恵まれているのですが、活躍度や貢献度と本人のやりたいことの有無に相関性はないと感じているためです。
Will(やりたいこと)・Can(できること)・Must(なすべきこと)が重なり合っていることが理想ではあるものの、社内や私の周囲には「やりたいことは特にない」というメンバーも一定数います。
担っている職種や役割にもよるかもしれませんが、現時点でやりたいことがなくても、目の前にある仕事に真摯に向き合いやり遂げられる人、貢献の意図を持っている人、着実に一歩ずつ積み上げていくことができる人は活躍していると感じます。
そして、Can(できること)やMust(なすべきこと)の輪を少しずつ広げていった先に、Will(やりたいこと)を見出した人もたくさん知っています。
Aさんは、入社時からやりたいことを見つけられずに悩んでいました。
やりたいことに満ち溢れているチームメンバーに圧倒されながらも、Aさんは有用であることを価値貢献の軸として決め、依頼された仕事は断らないと決めたそうです。
期待に必ず応え続ける姿勢が周囲からの信頼獲得に繋がり、今はジェネラリストとして活躍しています。
Bさんは、キャリアを重ねていく中で、入社時に掲げていたやりたいことと、周囲からの期待にギャップが生まれ始めたことに悩んでいました。
(得意なことと好きなことにギャップを感じる方も、この例に近しいかもしれません)
Bさんはとにかく、目の前のできないをできるに変えていくことに注力しました。地道にコツコツ、一歩ずつ。
徐々に「できない」が「できる」に、「できる」が「得意」に変化していく中でキャリアの選択肢が増えていき、今はジョブチェンジをして活躍しています。
まだまだ事例は尽きないですが、こうやって見てみると、やりたいことがないことは決して悪いことではないし、そんなに悩みすぎなくてもいいのかも・・と思えてきませんか?
さいごに
周りを見渡すと、夢を語る人がキラキラ輝いて見えるかもしれません。
自分はこのままでよいのかと、不安に苛まれる瞬間があるかもしれません。
私自身も、正直よくあります笑
ただ、大切なのはやりたいことの有無そのものではなく、今向き合っていることに誇りを持てること、信じて積み上げていくことなのではないかと、私は考えています。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
みなさま、すてきなクリスマスを。