オレンジ

好きなものは音楽とお洋服と本です。みなさんの素敵な文章を読むのも好きです。

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こどもの日に、大人になりたくないと思った話。

5月5日。 こどもの日である。 そんな日に、私は自分が「大人になってしまう」ことが悲しくてたまらなくなった。 私は就活生だ。 私はこのコロナ禍で就活をしている。ES(エントリーシート)提出の怒涛の締め切りラッシュは乗り越えたが、なんともお祈りメールばかり届くので、今日もまた一つ、新しいESを書いた。 そして私は、気づいてしまった。大人になってしまうことの悲しさに。 ESとは、自分で自分のことを売り込むための推薦書だ。そしてそれはとても残酷なものである。ESは私のこ

    • わくわくを取り戻そう

      私は猛烈に反省した。 9月も後半になり、私が社会人になって1年半が過ぎようとしている。去年は新社会人としてまずは職場に慣れること、そして仕事を覚えることで精一杯の毎日を過ごした。そして今年、社会人2年目になった。責任の重い業務に移行し、任される仕事も増えた。良くも悪くも、去年は知り得なかった職場の実情もよくわかってきた。 上司や先輩から期待されることは嬉しいし、期待を裏切らないようにしっかりと仕事をしたい。できるだけ先輩たちと良好な関係を築きながら仕事をしたい…。 ちゃ

      • 記憶に残る日々を

        あっという間に、もう11月になってしまった。 大変だった私のコロナ禍就活は、なんとか終わった。9月10日、メンタル崩壊寸前に降ってきた合格連絡は、自分が想像していた「内定の喜び」なんかより全然あっけなかった。でもこの日はなんかドラマの世界みたいな1日だったな、ジェットコースターみたいな日だった…もうすでに懐かしい。この私の就職活動については、記録として何かに残しておきたい気持ちもあるのでまた今度書こうと思う。 そんなことより、もう2020年が終わりに近づいているということ

        • 夏と

          キラキラな楽しい学生最後の夏。 の予定だった。 じりじりと騒ぐ鋭い暑さにうんざりしながらも、好きなことしたり友達と遊んだりして、なんだかんだ笑って過ごす予定だった。 対する現実。もらえない内定。終わらない就活。延期でずれ込む面接。予定が狂った車校。卒論の資料集めさえままならない環境。友達とも会えない生活。息抜きのできないコロナ禍。 「疲れちゃったな、人生もういいや、全部終わりにしたい」 この2ヶ月、私はことあるごとに最悪の選択をしそうになった。 東京の、6畳の部屋

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        こどもの日に、大人になりたくないと思った話。

          「頑張った」を認める

          「ご褒美」と言って、私はよく自分のためにお菓子を買う。 今日はスーパーで小さいカップティラミスを買った。おいしかった。 今日はなんの「ご褒美」かというと、第一志望の会社の一次面接(録画面接)を撮り終えたご褒美だ。本当は昨日撮り終えたはずだったが、音声がうまく録音されていなくて、御社に問い合わせたら再提出をするチャンスをくださった。だから今日、せっかくチャンスをくださったからには何としても通過したくて、入念な準備をしてから思いっきり気持ちを込めて再録画を行った。全力を尽くし

          「頑張った」を認める

          役に立つことだけが正解じゃない

          私は「生活」を学ぶ学部に属し、「服飾」を専門としている。 しかし、就職活動をしていて思うが、困ったことに「服飾」は就活に全く役立たない。だって、社会学とか経営学とか経済学とか、同じ文系でもそういうものを学んでいた方が絶対有利である。 私の学科は2年生から「文化学」「社会学」「心理学」の3つのコースから専攻を選ぶが、私は当初「社会学」コースに行こうとしていた。なぜなら、社会の仕組みを学ぶことで就職しやすいと思っていたからだ。一生懸命勉強をして入った大学で、「社会学」というい

          役に立つことだけが正解じゃない

          パソコンの中の教室

          初めてオンライン授業を受講した。我が大学が使用するのは、今流行りのzoomミーティングだ。 今の技術ってすごい。月並みな感想で面白みも何にもないが、素直にすごいと思った。 だって、同じ時間に沢山の人が色々な場所から同じものを見ることができて、教授のパソコン画面をみんながそれぞれのディスプレイに映している。話すこともできるし、話さないこともできる。コメントも反応も送れて、グループワークもできる。 技術の不足がないところが、すごいなと感心してしまった。 もうちょっとこうな

          パソコンの中の教室

          表現の仕方はたくさんあるね

          私はたぶん、自分の内にあるものを表現することが好きなのだと思う。 例えば、「音楽」。 3歳からやっているピアノ、中1で始めたトランペット。自分の中にある、「言葉ではない何か」を私の指先から、息から、この世界の空気に乗せることが好きだ。 私は音を奏でるとき、いつも無である。 フレーズをこうしようとか、ここはスタッカートで弾くとか、ここは情熱的にとか、そういうふうにはあんまり考えない。考えない、というか、言葉にして意識をしない、と言う方が正しい。 楽譜に記された音たちは

          表現の仕方はたくさんあるね

          たくさんの「わたし」

          私は最近、1日の中で気持ちがジェットコースターしている。 下がったり上がったり、笑ったり泣いたり。 人の感情は難しいなぁ、と最近とても思う。 なんてことないことでも、その時の自分の状態によってはすごく傷ついたりイライラしてしまったり。とても小さなことでも、地球ごと抱きしめたくなるほど嬉しかったり幸せだったり。 数分前まで泣いていたのに気づけば笑っていたり。 そんなふうに私の感情をジェットコースターの特等席に座らせるのは、他人から言われた言葉や評価、周りの状況…と色々

          たくさんの「わたし」

          父という光

          今日はなんか疲れてしまって、夕ご飯を自分で用意する元気もなく、このご時世なので少し申し訳なさを感じながらスーパーに出来合いのご飯を買いに行くことにした。 20時ごろ。買い物を終えて、もうそんなに人もいない、藍色に包まれた夜の道を歩く。 ふと空を見ると、煌びやかに輝く小さな星がひとつ見えて、お昼頃に電話で母に言われたことを思い出した。 「昨日お月様見た?スーパームーン綺麗だったよ」 私は最近情報を遮断しているので(コロナのニュースに疲れてしまって自衛している)昨日がスー

          父という光

          同じ重さをのせよう

          お祈りメールが来ない、というゴールデンなウィークが終わってしまった。 連休が明け、世間が動き出すとともに、私の恐怖心は再び目を覚ます。 今日もまた、ご丁寧なお祈り文書を頂戴した。 就活における「不合格」はご縁がなかっただけ、と言うけれど、一応心を込めて一生懸命書いてるから、書類(とWEBテスト)で落とされると心にずんっ…ときてしまう。 私はもともとネガティブな性格で、何事も悪い方に考えてしまうのが良くないところだ。 普段生活していても、本当はこう思っているのではない

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