Murasaki

自作キーボード沼から逃げだし戻ってきた人

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  • 自作キーボード:やさしく説明シリーズ

    ようこそ、自作キーボードの世界へ! このマガジンは、自作キーボード初心者の方にも分かりやすく解説した記事をまとめました。何かのお役に立てると嬉しいです。

最近の記事

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自作キーボード:Lotus配列から逃げて戻った話

自己紹介数年前、Murasaki_756D91という名前で、主にX(旧Twitter)で活動をしていました。Lotus配列を考案し、その配列を採用したAkashaというキーボードを開発しながら、自作キーボードを楽しんでしましたが、突然アカウントを削除し逃亡した者です。 Lotus配列とはLotus配列は、Willow配列をベースに考えだされたものです。 キーボードに手を置いた際、親指側に重心を置き(手を内側にひねる)、指を上下に動かすと、Willow配列と同様の指の動きに

    • 自作キーボード:やさしいロータリーエンコーダーのノブの作り方

      はじめにこの記事は、Fusion 360を使用して、ロープロファイル版のロータリーエンコーダーのノブの作り方をご紹介します。 今までのやさしいシリーズでは使用しなかった機能を使いますが、簡単に作れますので、ぜひチャレンジしてみて下さい。 おおまかな流れスケッチ機能で下書きをする ノブの高さを決める スイープ機能で捻り上げる 軸穴を作る 細かい調整をする スケッチ機能で下書きをするノブの高さを決めるスイープ機能で捻り上げる軸穴を作る 細かい調整をするちょっと寄り

      • 自作キーボード:進捗報告 06

        一体型キーボード:Akasha(RP2040対応)進捗率:95% 新しいLotus配列とRP2040 Zeroに対応したAkashaを作成しました。 Lotus配列をかなりいじりましたので、打ち心地が変わっているかと思います。また、RP2040 Zeroに対応したことで、使用しているとマイコンが浮いてしまうという問題が解決できたかと思います。地味にストレスを感じていた部分でした。 現在は、基板を発注するところまで進んでいます。 左手デバイス:Seva Arya進捗率:10

        • 自作キーボード:やさしくないLotus配列の作り方

          はじめにこの記事は、私がどのような手順で基板設計を行なっているかを紹介する記事になり、ゼロから基板設計が行えるという記事ではありません。 Lotus配列はこんな風にフットプリントを配置してるんだなぁと思っていただければ幸いです。 大まかな流れIllustratorでLotus配列を再現する 実装基板を作る トッププレートを作る IllustratorでLotus配列を再現する実装基板を作るトッププレートを作るおわりにキーボードの設計には、JSONを用いた自動配置など

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        • 自作キーボード:やさしく説明シリーズ
          6本

        記事

          自作キーボード:やさしいChoc V1キーキャップの作り方

          はじめに前回のMXスイッチ用キーキャップ作製記事に続き、今回はAutodesk Fusion 360を使用したChoc V1スイッチ用キーキャップの作り方をご紹介します。 前回と同様に、工程自体はMXスイッチ用とほぼ同じなので、難しさは感じないはずです。誰でも簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてください! 大まかな流れスケッチ機能で下書きをする 押し出し機能で平面を立体にする シェル機能で穴を空ける 軸を作る 完成 それでは、やっていきたいと思います。 ス

          自作キーボード:やさしいChoc V1キーキャップの作り方

          自作キーボード:意外と知られていない?名前の由来をまとめてみた

          はじめに「ネーミングセンスが欲しい」という投稿をXで見かけ、私も同じ悩みを抱えていたため共感していたのですが、ふと疑問が浮かびました。 「自作キーボード製作者の方々は、どのように名前をつけているんだろう?」 早速ネットで調べてみると、意外なことに、こだわりポイントや制作秘話などは書かれているのに、名前の由来が紹介されているケースが少ないことに気づきました。 「もしかしたら、名前の由来をまとめたら面白いのではないか?」と思いつき、自作キーボード界隈の方々にインタビューを

          自作キーボード:意外と知られていない?名前の由来をまとめてみた

          自作キーボード:基板設計に興味が出た時に読む記事

          はじめにこの記事は、基板設計に興味があるけれど、「どうすれば始められるのか」をまとめた記事になります。 詳細な設計知識は省いていますが、一連の流れを把握することで、最初のとっかかりになると思います。何かの参考になれば幸いです。 私について今ではキーボード基板設計ができていますが、私も最初は全くの初心者でした。 しかし、自作キーボードの世界は、先駆者の方々によって土台がしっかり築かれているため、知識がなくても興味さえあれば、意外と簡単に基板設計を始めることができます。 電

          自作キーボード:基板設計に興味が出た時に読む記事

          自作キーボード:進捗報告05

          新しいLotus配列進捗率:85% 3Dプリンターを購入したことで、キーボード作りが格段に捗るようになりました。CADソフトでトッププレートを作成し、スイッチやキーキャップ、スペーサーを組み合わせ、様々なキー配列を試しています。 気が済むまで試し打ちをして、配列の最終調整を行なっています。 キーキャップ「Ekam」進捗率:95% キーキャップの形状が決まったので、造形精度や強度、外見を向上させるために、3Dプリンターの設定を変更し試行錯誤しています。 自宅で量産できるよう

          自作キーボード:進捗報告05

          自作キーボード開発者と3Dプリンターの話

          はじめに3Dプリンターは、高価で専門知識が必要、組み立てにも時間がかかる…そんなイメージがあり、憧れながらも購入を躊躇していました。しかし、最近では安価で設定が自動、組み立て時間も短い初心者向けの機種があることを知り、Bambu LabのA1 miniを購入しました。 今回は、レビューというよりは、 初心者目線で3Dプリンターを実際に購入して感じたことや体験談を共有できればと思います。 セットアップA1 miniは組み立て済みのモデルなのでセットアップは15分で完了しま

          自作キーボード開発者と3Dプリンターの話

          WORK TYPESにお伺いしてきた話

          はじめにいい仕事を生む道具展「WORK TYPES」にお伺いしてきました。 WORK TYPESは2024年5月11日から6月2日まで、六本木のNew Stand Tokyo Galleryで開催されています。 普段はあまり見ることのできない製品や、PREDUCTSさんの新製品などが展示されていて、好きな人にはたまらない内容となっています。 PREDUCTSWORK LOUDERteenage engineeringBambu LabJapan Saunaその他いろいろさい

          WORK TYPESにお伺いしてきた話

          Akasha Amrita v1の組み立て

          はじめにこの記事は、Akasha Amrita(試作)の組み立て方を説明していきます。 組み立てに必要なもの道具 はんだごて はんだ 精密ピンセット(逆作用のものがオススメ) シリコンマット ピンヘッダー(あると便利) マスキングテープ(ピンヘッダーがない場合) 絶縁テープ パーツ RP2040-Tiny × 2 Kailh Switch Socket × 44 ダイオード - SMDタイプ × 44 TRRSジャッック × 2 ネジ M2 5m

          Akasha Amrita v1の組み立て

          自作キーボード:やさしいケースの作り方

          はじめにこの記事では、Autodesk Fusion 360を使用し、初心者でも簡単にキーボードのケースを作成できる方法を説明したいと思います。何かの参考になれば幸いです。 大まかな流れ基板データを読み込む ケースの下書きをする Pro Microを作る 外見を整える 完成 キーキャップより大変ですが、頑張っていきましょう。 基板データを読み込むケースの下書きをする少し脱線 Pro Microを作る(Type-C版を前提としています)次はUSBの接続穴を開け

          自作キーボード:やさしいケースの作り方

          自作キーボード:天キー Vol.6 に参加した話

          はじめに「天下一キーボードわいわい会 Vol.6」が、5月4日に開催されました。 通称「天キー」として親しまれ、年に2回、自作キーボードを愛する人々が集結し、交流と展示を楽しむイベントです。 参加者たちは、自慢のキーボードを持ち寄って展示したり、他の人の作品を眺め、お触りし、設計や製作について語り合ったりすることができます。 今回は、そんな天キーにAkashaとAkasha Amritaを持ち込んで参加してきましたので、感想を書きたい思います。 会場と準備今回の会場は住友

          自作キーボード:天キー Vol.6 に参加した話

          自作キーボード:やさしいキーキャップの作り方

          はじめにこの記事では、Autodesk Fusion 360を使用し、初心者でも簡単にキーキャップを作成できる方法を説明します。 キーキャップ作りを始める際の参考になれば幸いです。 また、丸みを帯びたキーキャップが作りたい方は、malayan_tapirさんの下記記事をお読み下さい。 私のキーキャップとは違う作り方をされていて、勉強になります。 大まかな流れスケッチ機能で下書きをする 押し出し機能で平面を立体にする シェル機能で穴を空ける 軸穴を作る 完成 それ

          自作キーボード:やさしいキーキャップの作り方

          自作キーボード:進捗報告04

          キーボード「Akasha Amrita & ケース」進捗率:100% 別記事でもお伝えしましたが、分割キーボード「Akasha Amrita」が無事完成しました。 今回初めて分割キーボードのケースを作成したため、TRRSケーブルの穴が狭すぎるなどの設計ミスもありましたが、それ以外は大きな問題もなく、基板の取り付けも完了しました。 Ihaデスクマット進捗率:100% ついに念願のオリジナルデスクマットが完成しました。発色も美しく、印刷も綺麗にされていて大満足です。 特に驚いた

          自作キーボード:進捗報告04

          自作キーボード:分割キーボードを作ってみた話

          はじめにすべては自作したキーボードのAkashaを分割型にしたいと、4月1日にXへ投稿したことが始まりでした。いつか分割キーボードを作ってみたいという気持ちはあったものの、まさかこんなに早く実現するとは思いませんでした。 今回は、多くの失敗も経験しましたので、そのことを中心に書いていきたいと思います。 分割Akashaを作る分割キーボードは作成した経験があるため、4月9日には下の画像のキーボードを組み立てることができました。 しかし、期待通りに動くものを作るのは大変でした

          自作キーボード:分割キーボードを作ってみた話