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たられば話

たらればとは?

[連語]《「もし…していたら(したら)、もし…していれば(すれば)」の意》事実とは無関係な仮定の話。また、事実とは異なることを仮定してする後悔。してもしかたがない話という意味で使われることが多い。

引用:たらればとは? 意味・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書

最近、「自分が障がい者」でなければ、どのような生き方をしていたか?
なんて「たられば」な話をしていた。

私のメンタルの病気の原因は、家庭環境にあるので、まずは家庭環境がまともでなければいけないだろう。

普通の家。

この世で一番難しい問題だ。

働くお父さんがいて、元気なお母さんがいて、兄弟もすくすく健康に育っている。

想像がまったくつかない。

そんな家だったら、私はとっくの昔に独り立ちしていただろうなと思う。

元気だったころの母親の性格から考えても、子供たちは早々に独り立ちさせられそうだ。

独り立ちが早ければ、私も出会いなどを探して、早くに結婚なんてしただろうか?

障がいがなければ、仕事も順調に進んだか、もしくは仕事を都会の方で探していたかもしれない。

そんな❝たられば❞話は、想像すればするほど膨らんでいく。

しかし、現実はまったくの真逆で、私は若くして親の介護を担い、30歳になるまで実家住まい、精神的にもぐちゃぐちゃで、仕事もうまくいかない。

しかし、❝たられば❞話では、得られないものもある。

親の介護や家族の問題を担ってきたおかげか、ちょっとやそっとのもめ事では動じなくなった。
これから、介護をするという人へのちょっとしたアドバイスもできる。

実家で家事をしてきたので、一人暮らしになっても家事は困らなかった。

仕事で辛かった経験も、二度と同じ轍は踏むものかと、次のステップアップにしている。

もし、自分が障がい者じゃなかったら。

そう考えることはあるけれど、この障がいも私の一部で、今までの私を形成しているものなのだ。

過去は変えられないし、事実も変わらない。

❝たられば❞話は尽きないし、理想像も膨らんでいく。

それでいいと思う。

ただ現実は、噛みしめて味わって生きていけばいい。


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