たられば話
たらればとは?
最近、「自分が障がい者」でなければ、どのような生き方をしていたか?
なんて「たられば」な話をしていた。
私のメンタルの病気の原因は、家庭環境にあるので、まずは家庭環境がまともでなければいけないだろう。
普通の家。
この世で一番難しい問題だ。
働くお父さんがいて、元気なお母さんがいて、兄弟もすくすく健康に育っている。
想像がまったくつかない。
そんな家だったら、私はとっくの昔に独り立ちしていただろうなと思う。
元気だったころの母親の性格から考えても、子供たちは早々に独り立ちさせられそうだ。
独り立ちが早ければ、私も出会いなどを探して、早くに結婚なんてしただろうか?
障がいがなければ、仕事も順調に進んだか、もしくは仕事を都会の方で探していたかもしれない。
そんな❝たられば❞話は、想像すればするほど膨らんでいく。
しかし、現実はまったくの真逆で、私は若くして親の介護を担い、30歳になるまで実家住まい、精神的にもぐちゃぐちゃで、仕事もうまくいかない。
しかし、❝たられば❞話では、得られないものもある。
親の介護や家族の問題を担ってきたおかげか、ちょっとやそっとのもめ事では動じなくなった。
これから、介護をするという人へのちょっとしたアドバイスもできる。
実家で家事をしてきたので、一人暮らしになっても家事は困らなかった。
仕事で辛かった経験も、二度と同じ轍は踏むものかと、次のステップアップにしている。
もし、自分が障がい者じゃなかったら。
そう考えることはあるけれど、この障がいも私の一部で、今までの私を形成しているものなのだ。
過去は変えられないし、事実も変わらない。
❝たられば❞話は尽きないし、理想像も膨らんでいく。
それでいいと思う。
ただ現実は、噛みしめて味わって生きていけばいい。
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