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「文章を書く」夢を追いかける発達障害の私

「私ってなんの仕事が向いていますかね?」

この間の、精神科の受診日。
私は、主治医と、心理の先生にドキドキしながらこの質問をした。

正直に言うと、一般就労に羽ばたいていく仲間を見て、焦りを覚えたからというのもある。
それから、個人的にそろそろ早く就労したい、と思っているからだった。

主治医と、心理の先生は口を揃えて、

「文章を書く仕事が向いています」

と言った。

でも、正直に「でも、実は文章を書く求人ってそんなにないらしくて...」と伝えたら、2人とも「うーん」と言って主治医に関しては、悩んだ挙句「他には....手作業のお仕事...ですかねえ」と苦し紛れに呟いていた。

3年前の心理検査。
この心理検査で、脳の特性が分かるらしくて、やる気満々で一生懸命受けたというのに、私の結果はボロボロだった。

あまりにもボロボロの結果だったので、どうやら真相はわからないけれども、主治医と心理の先生は私が落ち込まないよう、具体的な結果をぼかしてくれていたようだった。

しかし、あるタイミングでたまたま、数値化された結果を見てしまうことになる。

相当なショックを受けた。

詳しくは覚えていないけれども、ひとつの分野を除いて、他の全ての分野、主に数字、図形などの能力が壊滅的に低かったのだ。

そして、秀でているたったひとつの分野が、「文章を書くこと」だったのだ。

文章のみ、何故か突出して点数が高かったのだけれども、あとで自分でそこに書いてあった点数をネットで調べたら、「人並み」ということで、それもガックリ来た覚えがある。


ということで、私は文章を書くことだけが唯一「人と同じレベルでできること」なのだ。

文章を書くことしか...うまくできないのかもしれない。

主治医と、心理の先生が「文章を書く仕事」しか勧めない理由は、その点からすごく納得いく。
私も、「文章を書く仕事」以外のお仕事、例えば事務とかで自分がいきいきとしている姿が全く思い浮かべれない。
実際、高校の頃にしていた飲食のアルバイトではミス連発で、周囲の人に迷惑をかけすぎて、最終的にはいじめのようになってしまって、「死にたい」と毎日思っていたからだ。
その他にも、施設外就労で、農業をさせて頂いた時、やっぱりうまくこなせなくてお仕事が遅すぎて、あまりの緊張でそのお仕事の前、お腹を壊して支援員さんに大変心配されたこともあった。


私が、「文章を書く仕事がしたい」と言うと、笑う人がいる。
何を夢見ているんだ、と思っているんだと思う。
その気持ちがすごく分かるし、共感できるから、私はなんとも言えず、一緒に笑うのだけれども。
でも、私が生きていくためには、その道しかない気がしている。

ただ、文章を書くお仕事なんてあるのか、という話だ。
支援員さんは、私のために一生懸命、「文章の仕事」を探してくれているけれども、残念ながら、あまりないよ、とのことだった。
求人がないことを知れば知るほど、私はこの世に自分の居場所が全くないような、そんな怖さを覚えてしまう。

「文章を書く仕事がしたい」
その想いと言うのは、私にとって「華やかそうだから」とか「文章を書くのが好きだから」というものと少し違う。
いや、全く違う。

私にとって、「文章を書く」というのはたったひとつの生きていくための方法、手段だ。
私にはそれしかないんだと思う。

もちろん、それ以外のスキルを懸命に身に付けるのもひとつの方法だと思うけれども、たぶんそれはとても苦しい道だ。
それが仕事、と言えばそれまでだ。
甘えでしょ、と言われるのも分かる。
でも、できないものはできない...
私は、文章を書く仕事しか、人並みにできない。
それが、どれほど悔しくて、惨めで、情けない...劣等感を感じているか、それは誰しもがわかってくれることではないのかもしれない、

でも、私の夢の想いの裏側には、そんな悲しい気持ちも混じっていることを、私の夢を笑う人にちょっとでいいから知って欲しい。
とても、わがままかもしれないけれども。


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