「推し、燃ゆ」「オルターネート」眩しくて 心が騒ぐ さわさわと風が駆け抜けた。
どちらの作品も、読み始めに何度も挫折し
また最初から読み直し を繰り返し
苦戦し読了!!
挫折の原因はなんだろか?
「オルタネート」加藤シゲアキ著
高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。
全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。
母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。
高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。
恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。
デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体―。
“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。
(作品紹介ページより引用)
とても丁寧な描写、細やかで清々しい
故に、何度も 挫折したのかもしれない。
登場人物の性格も細かく描かれていて
専門的な事も詳しく説明されていて
感心した!!
と同時に
大変だ!!
私の頭の中
「昭和」のままじゃないか!
名前が覚えられない。
区別がつかない。
誰が誰の友達で、誰と誰が部活が一緒で
この章は誰の話だ?と
愕然とした
令和気分がぶっ飛んだ
いや、大丈夫、大丈夫
落ち着いて わたし
数学の教科書を読み解くように
(そこまで難しくはないが)
「主要登場人物」の説明書きを
参考書のように照らし合わせながら
18章まで読み進め
慣れてきた。
理解してる。
19章からラストまでは一気にいけた。
物語もどんどん加速し
それぞれのストーリーが一つになる時
リレーのアンカーのような疾走感
わたしも 懸命にゴールを走り抜けた!
「新緑」「放課後の教室」「夕陽」のような
グリーンとオレンジの青春が甦る
生きるエネルギーは昭和も令和も同じに感じた。
あー
読めてよかった!
と いうわけで
挫折しながらだった為に
同時読みとなっていた
「推し、燃ゆ」宇佐美りん著
は
再チャレンジ!!成功!!
逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を“解釈“することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し——。デビュー作『かか』は第56回文藝賞及び第33回三島賞を受賞(三島賞は史上最年少受賞)。21歳、圧巻の第二作。
(作品紹介ページより引用)
描写や感情の表現力の素晴らしさに
イメージが追いつかず
ちょっと、まって!
ん?どんな感じ?
と何度も読み返し
自分のイメージ力のなさに
愕然としたが
「オルタネート」読了で
少しはアップデートされた脳ミソ?
(いや、勢いだけかも)
読了したぞ!という 自信で
一気にラストまでいけた。
無駄な言葉を感じる事のない
表現力に圧倒された。
感動、共感、感情移入
という感じではなく、
絵画や彫刻を見ている時の
感覚に似ている。
芸術作品だな。
眩しくて 心が騒ぐ
さわさわと風が駆け抜けた。
この本の裏帯の数々の書評
見たときは
ホントに~?
大げさなんじゃないの~
なんて思っていた私を叱りたい!
まさしく、この通りだった
【第164回芥川賞受賞作】
「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」
朝日、読売、毎日、共同通信、週刊文春、
ダ・ヴィンチ「プラチナ本」他、各紙誌激賞! !
三島由紀夫賞最年少受賞の21歳、第二作にして
第164回芥川賞受賞作
◎未来の考古学者に見つけてほしい
時代を見事に活写した傑作
――朝井リョウ
◎うわべでも理屈でもない命のようなものが、
言葉として表現されている力量に圧倒された
――島本理生
◎すごかった。ほんとに。
――高橋源一郎
◎一番新しくて古典的な、青春の物語
――尾崎真理子
◎ドストエフスキーが20代半ばで書いた
初期作品のハチャメチャさとも重なり合う。
――亀山郁夫
◎今を生きるすべての人にとって歪(いびつ)で、でも切実な自尊心の保ち方、を描いた物語
――町田康
◎すべての推す人たちにとっての救いの書であると同時に、絶望の書でもある本作を、わたしは強く強く推す。
――豊崎由美
(本書 裏帯より)
あー
読めてよかった!
【本屋大賞を楽しもう!
ノミネート作品をできるだけ読むぞ!】
をテーマに
滅びの前のシャングリラ
52ヘルツのクジラたち
オルタネート
推し、燃ゆ
4冊読了。
次は 八月の銀の雪 読むぞ☺️
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