帰国子女、留学生、総合型選抜が日本の階級社会を完成させる。一般入試は平等な選抜方式だ!

日本の大学入試は厳しすぎるとして、批判されることが多い。たしかに、東大と国公立大学医学部の難易度は極めて高く、心を病む人もいるだろう。共通テストの難化や負担増加も批判されている。

では、一般入試を廃止または縮小すればよいのか?そんなことをしたら、日本は階級社会になる。

なぜならば、総合型選抜では、数学オリンピックや化学物理オリンピックなど一つの学問に秀でるか、海外留学などの海外体験が重要視されるからだ。普通の高校のカリキュラムでは、両方とも不可能だ。そのため、富裕層の子女が圧勝するようになる。

一般入試は、まだ、公立高校からでも東大へ行ける。都立日比谷高校などだ。

総合型選抜や留学生入試、帰国子女入試にあまりに傾倒すると、もはや庶民の合格は不可能になるだろう。

では、ドイツのように入りやすくして、卒業を厳しくすれば良いのか?それも違うと思う。そんなことをしたら、今の大学のキャパシティーでは学生を指導できなくなる。結局、1年目でオンライン授業で退学者を多数出して絞り込むことになるだろう。どうせ、ほとんどの人は東大や医学部に入りたいからだ。ドイツはもともと大学間のヒエラルキーが希薄たからできたことで、日本ではできない。

ドイツとは、最初から大学の設計が異なるのだから、模倣では上手くいかないだろう。

参考として、日本よりも総合型選抜が進んでいる韓国の情報をシェアする。


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