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『NASU本 前田高志のデザイン』制作者たちの裏側 第5回 あかまつ しょう

オンラインサロン・前田デザイン室で日夜制作が進められてきた『NASU本 前田高志のデザイン』、通称「NASU本(ナスボン)」。このnoteは、その制作に携わったクリエイターたちの活動の記録を、前田デザイン室公式noteのマガジンに集約していく形で公開する連載企画です!

第5回目は前田デザイン室のクリエイター、あかまつがお送りします。

わたしは、編集・ライター → 制作・企画を経て、現在ネット印刷会社のマーケティング部で10年勤めています。


前田デザイン室では、大阪・ウラサンという商店街のコラボプロジェクトやコルクさんとのコラボ企画「宇宙兄弟」Twitter盛り上げプロジェクトなどを担当させていただきました。盛り上げることが好きです。


ホントはプロジェクトに参加したらダメでした。

この『NASU本』プロジェクト・・・。ほかの大きなプロジェクトを担当している人は参加NGだったんですが、スケジュールを調整して参加しました。

だって・・・だってさ・・・?

特殊な印刷とカタチで表現される、デザイナー前田さんとしての集大成の書籍、そして30人以上のクリエイターが制作に関わっておられる・・・。

ムリです。我慢できませんでした。

それに加え、過去のプロジェクトで校正したことを生かしたかったし、より良いものに少しでもできるなら力になりたったんです。


「校正」という地道な作業も楽しくなる不思議。

しかし、スケジュールは約2週間とタイト。経験上、かなり難しいミッションであることはわかっていましたが、わたしは前田デザイン室ならできるだろうと思っていました。

前田デザイン室では、過去にも「このスケジュールではムリだろう」と思ったプロジェクトがありましたが「みんなで良いものを作りたい」という情熱と助け合っていく文化には何度も驚き、何度も感動してきました。

そして今回も、この「校正」という厳しいミッションにもたくさんの仲間が助けあい、ときには意見をぶつけ合い、ひとつにまとめ上げていく様子は、ただただ「感動」でした。


仕事での「校正」と、NASU本での「校正」の違い

「校正」とは『客観的に文章を読み、間違いを見つけること』で、地道で地味な作業です。また、経験上ではありますが、一気に複数人で作業することなんてこともありません。

仕事の「校正」では、出力された紙で行い、修正内容を校正記号という専門的な記号を使って指示します。そして、すぐに校正指示を提出するのではなく、何度も精査し、表記の整合性や表記揺れなどを確認します。

しかしNASU本では、時間がなく未経験の方も多いので工夫する必要がたくさんありましたし、勝手ではありましたが、チームの取りまとめを行いました。できるだけ、楽しめるように・・・。

こんなやりとり、仕事ではありへんでしょ?(笑)


おおまかな作業フローを迷子にならないように決めて、こうやってみたらよいだろうということはすべて今回やらせていただきました。備忘録も込めてNASU本の校正に関する作業フロー・ルール最下部にまとめておきました。(長くなってしまった)

これらをすべて完璧にできたわけではないですが、結果的に浜田編集長に提出した校正後の原稿はすばらしいものでしたし、わたしはめちゃくちゃ楽しかったです。とくに「まんなかに。」が採用になったとき、「マジで!?」ってなりました。(※ぜひ本書にて探してください)


さいごに。

校正チームのみなさんへ

あたふたしてご迷惑をおかけしたこともあったかもしれませんが、本当にお疲れ様でした。めちゃくちゃ楽しかったですし、こんな貴重な体験をさせていただきありがとうございました。


もし、この本を読まれるかもしれない読者のみなさんへ

アートブックだけでなく、ビジネス書も兼ねている『NASU本』。ひとりのデザイナーについて、たくさんのクリエイターが多角的に表現している珍しく、そして素直におもしろい本だと思います。そして、読者視点を大事に繰り返した校正にもこだわりました。私もひとりの読者としてとても楽しみにしていますので、ぜひ読んだ方と一緒に感想を語り合える日がくることを楽しみにしています。

長文ではございましたが、読んでいただきありがとうございました。

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【資料】校正の作業フローやルール、やってよかったこと

●おおまかな作業フロー

グーグルドキュメント(共有ツール)に原稿をまとめて。

みなさんにコメントして、疑問点はチャットで共有。

とりまとめ、最終的に編集長に判断を委ねる

やってよかったこと

・素読み(読んで疑問に思ったことを書いてもらうだけ)でもOKとし、いろんな方の目で読んでもらうことを重視。
・共有ドキュメントで揺らぎ表記や閉じ開きの統一作業。
・紙やひとつのデータでの校正を取りまとめることは不可能。全員で共有できる方法を採用。
・簡単なルールを作り、常にアップデート。
・共有ツールを使って全員で校正。意見・提案(コメント)は全部残す。
・意見を削らない=「校閲」「推敲」「査読」もOKにした。
・できるだけ、独断の意見は採用しなかったこと。
・コメント(意見)はできるだけ冷たく書かない。
・校正も「イベント」にしてネットでコミニケーションを取る時間も作った。
・最後に一気に取りまとめた。


●ルール(レギュレーション)

【目的】
校正・校閲とは、『客観的に文章を読み、間違いを見つけること』です。

校正 = 制作上のミスを拾う
校閲 = 意味と文字を読む

【初期(簡易)文章校正】
校正に協力していただく方へ依頼する内容
1)「素読み」を繰り返して、スプレッドシートに指摘を書いていただく

2)編集チームが出した訂正(主に浜田編集長になるか?)が次のデータアップ次に変更完了されているか確認する作業

3)可能であれば【下記】簡易チェックポイントも展開(マーカーでひいてもらうとかでOK)

※「素読み」とは、執筆された原稿を読み、誤字や内容の矛盾など、さまざまな間違いを見つける作業です。

【注意して見ておくべき簡単なポイント】
(参考:https://baigie.me/nippo/2018/03/28/how-to-proofread/)

【文章校正】
1)ツールを用い、文章チェック・初期段階で可能であれば、推敲推奨内容をライター側にFB

2)記者ハンドブックを活用し、校閲。


【アップデートしたこと ※抜粋】
1)数字について

ひとつ、一つ、1つ

慣用表現は「ひとつ」 →「どれひとつとっても」 or 「どれ一つとっても」(ぎりOK) × → どれ1つとっても、

一つ一つ→一つひとつ
数えのみ1つ、2つ、3つでいきます。

2)作品名は『』・固有名詞は「」で、人名はなし(読みづらいところだけ使用OK)

ただし、基本2回目以降の括弧の使用については、「」を繰り返し使わない。 good design company 考察必要
さらに、超有名どころは「 」を使いません。

箕輪厚介さん→使わない ・「箕輪編集室」使う。 水野学さん→使わない「good design company 」使う

3)揺らぎ統一
基本的に、形式名詞(実質名刺は閉じる)・接続詞・副詞・連体詞・形容詞・補助動詞はひらく。

・動詞 ← きほん閉じる
いい → 良い
等 → など
mm → mm(半角)
時(行為や状態を表す連体修飾) → とき
(時は流れ、時は経ちは残している状態・再考)

様々 → さまざま
色々 → いろいろ
大体 → だいたい
結構 → 結構

・・・などなど。また、いつかキレイにまとめます。

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【前田デザイン室 クラウドファンディングサイト】

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※このプロジェクトは、2019-02-25に募集を開始し、268人の支援により3,023,850円の資金を集め、2019-04-24に募集を終了しました

【『NASU本 前田高志のデザイン』完成&クラウドファンディング終了、ご支援へのお礼】

【 NASU本の取り扱い店舗はこちら】

【イベント開催決定】
●4月30日NASU本発売日、BOOK LAB TOKYO様にて●

著者、クリエイティブディレクターの前田高志さん、編集長の浜田綾さん、アートディレクターの青木佳苗さんが登壇。

オンラインサロンで本を作るために工夫したこと。編集、デザインについて語ります。
オンラインサロン、編集、デザイン、コミュニティ、出版にご興味のあるかたはぜひご参加ください。NASU本ももちろん販売しております。

ご予約はこちらのページから。

●5月2日青山ブックセンター本店様にて●

著者、クリエイティブディレクターの前田高志さん、青山ブックセンター本店の山下店長の対談。モデレーターはNASU本編集長の浜田綾さん。

オンラインサロン出版のパイオニアである前田デザイン室。また出版事業を開始した青山ブックセンター。出版社ではない出版、今までになかった本を作るという点で共通項の多い両者の代表が語る貴重な機会となりそうです。

ご予約はこちらのページから。

【前田デザイン室 クラウドファンディングサイト】
https://camp-fire.jp/projects/view/66627

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コミュニティデザイナー・印刷/編集・プロ幹事/所属▶︎#前田デザイン室 クリエイター #サイボウズ式 第2編集部 班長 #サ式/本業▶︎ネット印刷キングプリンターズ・マーケティングマネージャー/特技▶︎印刷15年・コミュ力/本名▶︎赤松 翔/B'z好き
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