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ガラスや陶器を描く

ガラスの透明感

素朴な陶器の質感
そんな物を美しいと思うこと、表現したいと思う

自分の好きなイメージで自分の好きな形やデザインで器や瓶を描いてみる


どうしてそんなに美しい白を作れるのだろう?
フロストガラスのように白い濁りが特徴的なルネ・ラリックの作品を見るたびに思うこと

深い静寂
どこからか寂しさを感じるような色合い、美しい青と緑
東山魁夷の作品の静けさ

私にも、描けないだろうか?
少しでも近づけないだろうか?

そんなものが描けたらとガラスの魔法の瓶と陶器を描くように



ガラスを描く


作品title  /The magic of freedom


オナガと言う野鳥は、その名の通りに長い尾を少し重たそうにしてふわりふわりと
尾が長いからこその美しい飛び方で空を舞うのです

水色と灰色混じりの体がその飛び方をより美しく見せるから
いつもオナガを見かけると嬉しくなる

いつかオナガを描きたいとそう思い
魔法の瓶にすることに

自由を象徴するオナガ
オナガの咥えている小さな木の実は、チェーンでゆらゆらと揺れるデザイン

羽が生えて空を飛ぶ、そんな夢を叶える自由の魔法


作品title  /Sublime Magic


子供の頃に図鑑で見たエジプトの猫の置物

あの日から、私にとって高貴なイメージと言うとエジプトの猫をイメージします

金の首飾りに崇高さを込めて

崇高な猫の魔法を

代々、皇帝たちに伝わる誰も知らない秘密の魔法


作品title  /Bewitching Magic



魅惑的で、どこか妖艶

瓶の中ではキラキラと輝きながらふわりと魔法が生きて

たった一雫で、生き生きとした若さと美しさをもたらすように

きっと、副作用もそれなりに…
飲む勇気はある?

美貌の魔法

いつかの映画で見たような刺激的な魔法
※映画「永遠に美しく」からヒントをもらいました


陶器を描く


作品title  /夕凪

ー適温で、ぼやけいて、それでいて委ねているー



夕方の窓べをイメージして

この絵には不自然な部分があり
そこに曖昧さやどっちつかずなどのイメージを盛り込んでいます

夕方のぼんやりとした、明るくも暗くもない
終わりでも始まりでもない、そんなどちらでもない時間で
どちらとも取れて、どちらでもないような感情に揺られ浸るような

そんな夕方のさざなみにただ耳を澄ませているだけのような時間のこと



これまでに描いた陶器の作品


最近、本を読み漁っているとあることを思い出しゴソゴソと何やら始めた私です

それは、昨年の参加させて頂いたイベントのブックカバー展のブックカバーをそろそろ勿体無い気持ちも薄れて来たのでと
いよいよ(やっと?)ブックカバーとして使うことに

昨年、このイベント用に描いた作品も陶器の物を多く描いていましたが

約1年経ってやっとブックカバーにしてみて、思わず湧きました


今回、ブックカバーを使用したのは
いつでも持ち歩いて読んでいた本(持ち歩いていたのでボロボロです)

隣にある『孤独は贅沢』の著者
ヘンリー・デイヴィッド・ソローの『孤独の愉しみ方―森の生活者ソローの叡智』

お気に入りにはお気に入りをとこの本に決めました


ブックカバーは、すでに販売はしておりませんが、1年越しの感動を味わいました



▼ 当時の記事 振りかえり


描きたい物


最近、私が陶器や瓶などを描き始めたのにはあるわけがあるのですが

あるイラストレーターさんのXの投稿で

ー苦手なものをあえて描かなくてもいい、得意なものを描けばいい

と言うようなニュアンスの投稿に「!!」となり

無理をしてあれやこれや描こうとしていた自分は
自分が描きたい得意な物といったら何だろう?と考え直すことに

それが、ガラスの瓶や陶器だったと言うことなんです

そんな最中に、ラリックと東山魁夷が頭の中でふと訪れ
彼らの作品のような物が生み出せたらと描いて見ることに

絵を描くことも、好きなことも
夢も

無理をするんじゃなく、丁度いいで良いのだなと最近は強く実感しています

過去数年ほどは、無理をして色々な物を見失って来ました
そんな自分に感謝しながらも、
今度は少しじっくりと丁度いいを大事にしながら進もうじゃないかと思うこの頃

ひと瓶づつ、ガラスや陶器を描いています



▼  色々なやりたい事を、やりたい時にやる  
そんな私はエッセイなどの執筆、手芸、絵本、アート素材の作画などの活動もしています



akaiki×shiroimi


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