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Design of Tea Ceremony

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【茶の湯のデザイン】茶道のもてなしの心は、デザインにも表れているはず。
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Design of Tea Ceremony |《飲み口》から 茶道の合理性

「デザインされている」とは、美しさや、心地よさ、また使いやすさ、利便性、機能性、合理性などを意図し設計されていること。
今回は茶道の合理的な一面をご紹介。

まずは前提知識をふたつ。

ひとつ目は、お茶碗には正面があり、客は正面を避けて、お茶をいただくということ。
(ご興味のある方はコチラ(どうして、お茶碗をくるくる回すの?)をどうぞ)

ふたつ目は、お客様が複数いる場合も、同じお茶碗を利用するた

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Design of Tea Ceremony |〈距離〉を変えずに〈距離感〉を変えるデザイン

Design of Tea Ceremony |〈距離〉を変えずに〈距離感〉を変えるデザイン

Design of Tea Ceremony |炉とか風炉とか 季節によって変わるお点前 で、季節により釜の位置が変わることをお伝えしました。

変わるのは釜の位置だけではありません。
亭主(お茶を点てる人)の座る向きも変わります。

風炉(夏の季節・右下図)では、亭主の目線は客を捉えないのに対し
炉(冬の季節・左下図)では、主客は炉を挟んでゆるやかに向かい合う。

(鼻と目で体の向きを表していま

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Design of Tea Ceremony |炉とか風炉とか 季節によって変わるお点前

Design of Tea Ceremony |炉とか風炉とか 季節によって変わるお点前

茶道というものは、季節やらお道具が変わると、お点前がダイナミックに、もしくは微妙に変わってしまいます。
物覚えの悪い私にとっては大変困ったことです。

Design of Tea Ceremony 茶の湯のデザイン は、そんな困ったお点前の変化を、デザインにこじつけることで、お点前を覚える(私の)助けになればよいなと思いはじめました。

お点前の変化が一番大きいのは「炉の季節」、「風炉の季節」によ

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