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”暖かい家”を造るためには、「隙間」にこだわりましょう!

こんにちは!熊本県で住宅アドバイザーをしている堤です!


前回までは、「断熱性能・気密性能とは何か」ということ、
そして、「高気密・高断熱の家がなぜ良いのか」について
お話させていただきました。

さて、今回は、
本当に”暖かい家”を造る会社の見抜き方をご紹介いたします。


ズバリお答えします!
ある質問を聞いてみてください。

それは、「全棟気密測定してますか?」という質問です。

では、なぜこの質問でしょうか。


これまで、断熱性能・気密性能は両方こだわることが大切
というお話をさせて頂きました。
しかし、現在、二つの性能に関して、
建築基準法による制限はございません。


断熱性能に関しては、地域ごとに目指すべき指標はあります。
(断熱性能の地域別指標です。
 北に行くにつれ、より良い断熱性能が求められています↓↓↓)

断熱日本地図

ですが、こちらの指標は、義務化されているわけではございません。
さらに、気密性能に関しては、このような指標もまだなく、
実際に測定をしている会社さんが、非常に少ないのが現状です。


しかし、気密性能は住宅性能の”肝”です。

”気密性能”と”家”との関係は、よく水槽に例えられます。
水槽が”家の躯体”、注ぐ水を”暖房”だとすると…
水槽に隙間が空いていては、どれだけ勢い良く水を注いでも、
なかなか水はたまりません。
これが家の場合、断熱性能の良い家(水槽)に暖房(注ぐ水)を動かしても、
家の隙間から、暖かい風が逃げていくため、
なかなか家の中が暖かくならないということです。
逆に、隙間がない水槽ほど、きちんと水が溜まります。
つまり、家の場合だと、暖かい空気を逃がさず、
しっかりと家の中にとどめるため、
少ない熱量でしっかり温めることができるということです。

水槽の例


だからこそ!
気密測定を実施している会社は、
「”暖かい家”を造るためには、断熱性能だけではダメだ」ということを
知っているため、併せて断熱性能へのこだわりも持っている会社が
多いのです!


では、気密性能(C値)は、どこまで小さくすれば良いのでしょうか…?
※こちらの動画の1:11~2:25をご参考にご覧ください↓↓↓

業界で最も著名な、高気密高断熱の専門家である松尾先生は、
冷暖房効率や、換気計画などの観点から、
「最低限、C値は1以下にしましょう」とお話しされております。
なので、C値=1以下が、”暖かい家”を造る会社を見極めるための、
一つの判断基準
になるのではないのでしょうか。
(こちらの動画は、断熱性能・気密性能以外の住宅性能についても、
 オススメの判断基準が紹介されております。ぜひご覧ください!)



断熱性能・気密性能をどこまでこだわれるか。
それは、人それぞれなので、明確な答えはありません。

ですが、家族の健康を守るためにも
”暖かい家”を造ることは強くオススメします!
そのためにも、ぜひ断熱性能はもちろん、しっかりと気密性能にも
こだわってくださいね♪



さて次回は、
「新築住宅のツンとする匂いの正体はこれだった…」について
お話させていただきます!

住宅には、たくさんの素材が使われております。
コロナウイルスの影響で、家の中で過ごす時間が増えたからこそ、
”室内環境がもたらす人体への影響”について、
しっかりとお伝えできればと思います!

次回も、ぜひご覧ください!

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