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「日有所思 夜有所梦」 --でも、正夢になりませんように!

先日、嫌な夢を見た。

寂れた漁港のような所に男たちが集められている。ざっと百人。全員、作業服を着た中高年のおじさんだ。そして私もその一人らしい。

前には、10人ほどスーツ姿の、きっと偉いであろう人たちが並んでいる。
その一人が、手を前に組んで、謙虚そうに、気持ちの悪い作り笑顔で、こう言う。

「お疲れ様です。今から、ベテランの皆さんの力を活かしてもらう場所に向かいます・・・」

どこに行くんだろう。それにしても気持ち悪い。このスーツの偉いさんたち、ずっとニヤニヤ笑っている。

・・と思っていたら、尿意を催した。
私:「すみません、トイレに行ってもいいですか」
スーツの男が、部下と思われる同じくスーツの若者に目配せをすると、その若者がトイレに行く私の後をずっとついてくる。

私:「ついてこないでください。」 
男:「先輩、お足元が危ないものですから・・・」

怪しい。なんか見張られているようだ。

用を足そうとすると、物陰から男二人のヒソヒソ話が聞こえる。

男A:「おい、俺たちどこに連れていかれるか知ってるか?尖閣諸島らしいよ!」
男B:「えっ!?どういうこと?騙されたのか?いつも俺たちのこと窓際扱いしてるのに、今日はなんか腰が低くて気持ち悪いと思ってたんだ。絶対嫌だ!行きたくない!」
男A:「俺も嫌だよ。でも、もう決まったからしょうがないよ。」

それを聞いた私は、用を足すのを忘れ、思わず彼らにこう言った。
私:「おい!しょうがないって何だよ!どう考えてもおかしいだろ、こんなの!
みんなで逃げ出そう!」

男A:「でも、もう逃げられないよ」
私:「何言ってんだ。相手は十人、こっちは百人。”ニヤけた十人と怒った百人”、どっちが強いと思ってんだ!行くぞ!」

・・・と彼らを先導しようとした時に、目が覚めた。


なんて、夢だ!
やはり小用がしたかったようで、用を足した後に、ふと、ある中国語の表現を思い出した。

日有所思,夜有所梦 

(rìyǒusuǒsī  yèyǒusuǒmèng=リーヨウスオスー・イエヨウスオモン) 意味:昼間に考えたことが、夜夢に出る=夢を見るのは昼間に考えているからだ。


そう、今私の会社では、役職のないベテランの中年をターゲットにリストラの嵐が吹いている。正確に言うと、やめろと言えないので自発的にやめさせようと、あの手この手だ。

50歳以上の人には毎週のように会社からメールが来る「あなたのセカンドキャリアのお手伝い」「あなたのスキルとナレッジを活かして」「人”財”であるベテランの皆さんのキャリアパスが」

全部、嘘だ。慇懃無礼な、歯の浮くようなカタカナ。
問題は、既得権益層のおじさん達、いや、おじいさん達は能力と関係なく安泰で、若者と女性の登用で、地位のないおじさん達は、能力の有無に関わらず、「50歳以上」というだけの理由で、首を突然切られようとしている。

私の見た変な夢は、まさにこれだった。
夢のシナリオは出来過ぎのようだが、本当にこんな夢だった。
(”尖閣諸島”が訳がわからないが、きっとこれも昼間の仕事の影響だろう😅)

現実の私は、あんなに格好良いことはできない。
でも、あんな夢を見るぐらいだから、きっと熱い思いとエネルギーはまだまだ残っていそうだ!

さあ、寝るか。続編が楽しみだ。
先頭に立った私に、果たして同僚たちはついてきてくれるのか・・・!?


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つまらない話におつきあいいただき、ありがとうございました。
AJ 😀



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