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アラサーOLがキャリアチェンジに必要なのは「ほんの少しの自信と決意」だった

公務員からキャリアチェンジし、フリーランスWebデザイナーとしてご活躍されているSAKIさん(@machi_564)のキャリア相談会に、先日参加させていただきました。この経験で得たことを「私と同じキャリア迷子の方に届けたい!」という想いを込めて綴りました。どうか届きますように……。

29歳OLの現在地(私について)

・新卒で入庁、公務員8年目。
・理不尽な異動と体調不良を経験して、今後の働き方を見直し中。
・人事異動に左右されずにキャリアを積んでいきたい。
・スキルを身に着けたくて、2ヶ月前にキャリアスクールに入会。
・Webデザイン・マーケティング・ライターを入門レベルまで受講。
・興味の幅が広くて進む道が定まらない……。
・同時並行で進める欲張りスタイルが行き詰まり、コツコツスタイルに変更。現在はライティングをメインで勉強中。

キャリア相談の内容

・来年の3月で退職しようと考えている。
・退職後、民間企業に転職するかフリーランスになるか決めかねている。
・勉強していること(Webデザイン・マーケティング・ライター)を仕事にできるほど極められるか不安。
主にこの3点をご相談させていただきました。以下にSAKIさんとのお話から得られた大切な気づきなどを綴っていきます。

 周りを気にせず、自分を傷つけないように生きていい

「来年の3月に退職だと、まだあと8ヶ月くらいありますね。」

納得していたつもりでしたが、改めて8ヶ月と聞くと「結構長いなあ……」と気が遠くなりました。3月末に退職すると決めた理由は単純です。私たち公務員の人事異動は基本的に4月1日付け。年度途中で退職者が出たからといって、すぐ人員が補充されるわけではありません。

「あいつは途中で仕事を投げ出して辞めるんだ」と言われるのが怖いし、自分勝手な退職で迷惑をかけるのが申し訳ない。そんなことできる勇気なんてない。「3月末まで、なにがなんでも続けてやろう」と意地になっていました。

周囲への配慮とプライドから生まれた私の考えを、SAKIさんは丸ごと受け止めてくださいました。そのうえで、「3月末ではなくてもよいのでは。今まで7年間働いているので、まじめさは伝わっていますよ。」と優しくおっしゃってくださって、張り詰めていた気持ちが楽になったのです。

「職場の人たちは、自分のことを犠牲にしてでも大切にしたい人たちですか?」

この問いかけで、自分の気持ちを封じ込めていたことに気づけました。3月まで続けることは、私にとっては「3月まで耐え抜く」ことと同じだったのです。先輩から次々と任される新しい仕事に、来年度に向けて始まる調整……。申し訳ない気持ちを抱えながら過ごす時間が長ければ長いほど、心身の負担になることは明らかでした。

それに、もうすぐ30歳。出産や育児のタイミングを考えると、一刻でも早く次のステップに進みたいという焦りも常に付きまといます。我慢して過ごした貴重な数ヶ月は、二度と戻ってくることはありません。まさに「時は金なり」。(本音を言うと、既に数年間我慢しているのですが……!)

SAKIさんとお話しして、これからの人生は「なにが自分にとって大切か?」をいつも心に問いかけようと決めました。迷惑をかけるのは覚悟して、辞めてもいいのかもしれない。私1人抜けてもきっとなんとかなる。と、今では開き直って前向きに考えることができています。

次の選択肢はいくつもある

私は公務員になると決めたとき、絶対定年まで続けるんだと信じてやみませんでした。だからこそ退職することによいイメージを持てなくて、「退職=負け」のように感じていたのです。そして、次の道にも慎重になっていました。

民間企業に転職するなら、転職活動を成功させて長く働かなければ恥ずかしいし、フリーランスと決めたら1人の力で生活できるよう頑張らなければならない。無意識に自分でハードルを上げて、迷子になっていたのでしょう。SAKIさんはガチガチの固定観念も、解きほぐしてくださいました。

「やってみたい分野があるなら、その分野で転職活動するのもありですね。副業可能な企業に転職してから独立してもよいですし、アルバイトしたっていい。一度フリーランスを経験してから再度就職しても、よいのではないでしょうか。」

次に踏みだしてみないと分からないのに、行動に移す前から悩みすぎていたのかもしれません。もっと柔軟に考えてよかったんだ、と目からうろこが落ちました。ご自身の経験も踏まえてお話してくださったので、とても胸に響いたのを覚えています。

「できるイメージ」を蓄えていく

私は今までの経歴やスキルにコンプレックスを抱えていました。人と比べては至らないところを見つけて、落ち込む日々。公務員は民間企業に転職しようとしても、なにもスキルが無いから不利だし雇ってもらえるわけがないだろう、と決めつけていました。

「公務員として関わってきた分野の仕事は、まったくの未経験ではないですよ!」

本当はできるはずのことまで「できない」と思い込んでいたのかもしれない、と気づかされました。この7年間で得た知識や経験は無駄にはならないし、仕事と両立しながら学んだ資格やスキルもあります。これからは、できないことより自分にできることを蓄積して、自信をもってアピールしていこうと思います。

どういう状態になったら理想の働き方ができるのかを決めておく

職場の都合を第一に退職時期だけを決めた私でしたが、それよりももっと大切なことがありました。場所や時間に縛られない働き方に憧れていながら、自分がどのような状態になったらよいのかを考えていなかったのです。

「フリーランスのいいなと思っているところ、理想の自分の働き方がスラスラと出てきたのが印象的でした。」

SAKIさんに引き出していただけて気づいたのですが、私には具体的に叶えたい理想の働き方がありました。それは、「働く場所や時間を選べる、興味を持ったことにチャレンジできる、子育てや介護などライフスタイルに合わせて働き方を柔軟に変えられる」こと。この働き方を叶えるために、「ここまでできたら次のステップに進もう」と目標設定をして、実績を積んでいきたいと思います。

背中を押してもらえたら、無敵になれた!

1人で考えているとどうしても自信がなくなる一方で、同じことをぐるぐると悩んでしまいがちでした。しかし、相談会が終わったあとの気持ちは本当に爽やかで「心がお天気になった!」と感動するほどの無敵感がありました

この不安定な世の中で、「安定」と言われる公務員の職を自ら捨てることに迷いがないわけではありません。でも、実際に公務員を退職し自分らしく過ごされているSAKIさんとお話できたことで、少しずつでも心が決めた方向に進んでいこうと思えています。

今回ご相談させていただけたのは本当に千載一遇のチャンスで、とてつもなく贅沢で幸せな時間でした。TwitterやInstagramで拝見したときから、ロールモデル的存在として密かに憧れつづけていたSAKIさん。実際にお話ししてみたら、素敵なお人柄にも惹かれて尊敬が止まらなくなりました……!

タイトルの「ほんの少しの自信と決意」は、SAKIさんから頂いた大切なキーワードです。挫折しそうになったら、この幸せな時間を思い出して踏ん張ります。
改めて、SAKIさんお忙しいなかにも関わらず、ありがとうございました!



※この記事は自分なりに解釈してまとめたものなので、実際にSAKIさんがお話された表現とは少し異なるところがあります。