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ミラノの浸水が5年前のムサコを思い出させる

最近、職場での会話。

「ねえ、聞いた?ミラノでFloodが発生して、ミラノ支社が入っているビルが停電して、サーバーがダウンしたらしいわよ。」

「えっ!?」


-激しい暴風雨が木曜日、イタリア北部を襲い、金融の中心地であるミラノは洪水に見舞われ、ピエモンテ州ではトラクターで流された男性の命が心配されている。

AP通信、リンク先記事の機械翻訳


うち、リスクマネジメントが仕事だよね……。
災害時の事業継続(BCP)基本中の基本だよね。


話に聞くところによると、大雨がビルの地下に流れ込んだとのこと。しかも、そこには電源室があったという。そこがやられたので、館内停電してサーバーにも繋がらなかったとか。

何かこれ聞いたことある……。


令和元年のムサコ(武蔵小杉)のタワマンと同じ現象だ!


2019年、ムサコでタワマン浸水


令和元年に発生した台風19号で、武蔵小杉にあるタワマンの地下が浸水したというニュースを覚えている方も多いと思います。
このマンションでは主要な電気設備が地下にあり、マンション全体が停電してトイレも含めて数日間電気が使えなかったそうです。


原因は内水氾濫による浸水。

通常は雨が降ると排水溝に水が流れるのですが、たくさん雨が降ると降った雨水の処理が追い付かずに溢れてしまいます。これを内水氾濫といいます。

多摩川の水位が大雨で上昇し、川の濁流が山王排水樋(ひ)管を通じて逆流して武蔵小杉駅周辺に内水氾濫を引き起こした。

リンク先記事より


内水氾濫の詳しいお話はこちらから。


地下にある電気設備や駐車場はやっぱり要注意

どんなに素敵なマンションやオフィスでも電源が使えなくなってしまうと、途端に日常生活が送れなくなってしまいます。

令和元年の台風から約5年、浸水対策が進められているところも多いかと思いますが、地震には強くなっても浸水には弱い、対策が不十分な場所もまだまだあります。しかも気候変動で雨の振り方のパターンも変わってきており、予測もなかなか難しい。

ノロノロ台風10号が去った後ですが、これからまだ台風が来るかもしれません。
今一度、自宅や職場は浸水が起こりそうなのか、対策はされているのか、浸水によって日常生活に影響がないのかを点検したいところです。

考えたくはないですが、万が一停電になってしまったときを想定して非常用トイレや電源の備えをしておくことも一案。

うーん車……、駐車場を変えるというのは難しそうなので、

「駐車場の浸水対策を確認する」
「大雨前に応急対策を確認、準備しておく」
「もしリスクが高いなら、万万が一に備えて自動車保険の契約内容を確認しておく」

でしょうか。

特に地上から地下に向けて傾斜して車を停車させる駐車場は水が流れ込んで車が浸水する危険性が高いです。止水板設置の対策をするか、豪雨前に土のうもしくは水のうの応急対策を備えておくということも考えてもよいかもしれません。

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この記事を書きながら家の近くの川の水が溢れたら……と想像してしまいました。生憎とてもきれいな川とは言い難く、あの水で溢れた街を歩くのはちょっとと思ってしまいました。
家は浸水しない高さにあるものの、あの水に靴が浸るのは絶対嫌だ……。ゴム長靴買おうかな。

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