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2021年11月。面白かったマンガたち10選

というわけで11月読んで面白かったマンガを書いておきます。

順不同です。これ書くならこれものっけてもいいじゃないというマンガは沢山あったのですが、最終的にはなんとなくで決めました。全部で10作品。新旧問わず。私が11月に読んでいればOKというゆるいルールです。

ではいきましょう!

『うるわしの宵の月』(3)

好きすぎる。もちろんやまもり三香先生は前作や前々作も話題で人気なので、当たり前感すらあるのですが、「王子×王子」というこの構図が私のツボです。新たなライバルっぽい人も出てきてまだまだわちゃわちゃしそう。すでに続きが読みたくてうずうずしています。
私は基本的に、実写化アニメ化等々は推奨派ですが、これに関しては正直ドラマや映画にはあんまりなってほしくないなぁ。

『アイドルの家計簿』

そんなに派手でも、すごく面白かったというわけでもないのですが、地味に私の心をとらえて最後まで話さなかった一作。
上京したてのアイドルが月4万5千円の給料をやりくりする話。洗濯機を買いたいという野望をいだき節約を心がけるものの、衣装代は自分持ちだったりなかなか思うようにいきません。アイドルの裏側を見れるという意味でも楽しいです。

『それでも君を幸せにしたい』

9年ぶりに再会した女の子には秘密があって……。付きあうところからはじまるハイテンションラブコメディ。絵もかわいいし、「秘密」に起因するドタバタが楽しい。ほぼ冒頭から付きあってるので、仲を深めていくことが主眼でほのぼの見れるのもポイント高いです。

『そのモガリは熱を知らない』

私、お仕事ものってそんなに好きにならないんですけど、これは好きでした。検死とかに関わる本格法医学ミステリー。キャラも立ってて読みやすい。よくできていると思います。
――が、しかし。少し前に大ヒットした「自然じゃない」某ドラマのことが頭をよぎらないかと言われればよぎりまくってしまうので、そこは残念。

『ジーンブライド』

アルでも記事書きました。11月の本命。女性の生きづらさ問題をあつかったマンガと見せかけて主眼はそこじゃない!? という、見せ方、描き方が大変すばらしい。
勝手な想像で話すと、執拗に描かれる「女性が生きづらい」という部分は、現実にたいするアジテーションのつもりではなく、このストーリーを構成するシステムの一環にすぎないのでは……と思っていたりします。

まだ1巻が出たばかりなので、ボーナス出たしマンガでも買うかと思った方は是非どうぞ。

『MADK』

「エロ・グロ・BL」の3つともいける人は読んでみてもいいかも。
新作ではありませんが初めて読みました。そして個人的にはかなりの衝撃作でした。
アクマを召喚した少年は命と引きかえにみずからの願いをつげる。願いは「アクマの肉を食べたい」。無事に願いはかなえられるものの……。とまあしょっぱなから不穏。進んでいくともっと不穏。忘れられない刺激を求めている人はどうぞ手にとってみてください。

『スインギンドラゴンタイガーブギ』

完結してしまった。悲しいです。
戦後のジャズバンドをあつかったマンガで、朝ドラっぽいとは最初から言われていましたが、まさにそんな感じ。つらいシーンとかはありつつも、最後は元気に明るく締めてくれそうなキャラクターやストーリーには魅了されっぱなしでした。
最後はやはりちょっと駆け足というか、恰好をつけたかなという印象はありましたが、楽しい作品であったことは間違いありません。次作、期待しています。

『ダーウィン事変』

アメリカを舞台に、人間とチンパンジーの間に生まれたヒューマンジーをめぐるサスペンス。世界的動物愛護団体が絡んだり、かなり大きなスケールで話が進んでおり、アクションもさすがのアメリカナイズ。ハリウッド映画で見たいという声を何度も見かけました。

イメージ的にはリブートの映画『猿の惑星』に近いものがあるんじゃないでしょうか。余談ですけど、オリジナルの方の『猿の惑星』大好きなんで皆さんも5本連続でどうぞ。

『あかねさす柘榴の都』

身寄りがなくなった主人公は、おばさんを訪ねてひとりスペインのグラナダへ。旅行もののマンガは良くありますが、旅行・観光じゃないというのが新鮮。特別興味があったわけでもなんでもない異国の地で暮らさなければならない。その孤独感たるや。
グラナダの美しい風景がその寂しさを浮きぼりにします。美しいのにどこか寂しい。そんな対比がとても心地よい一作です。

『千秋と睦月』

これは正直もっと話題になってもいいでしょ! という気持ちで。上の方にかいた『それでも君を幸せにしたい』とかにも同じような気持ちがあります。
お弁当をおすそわけした子は実は殺し屋だったというマンガ。おいしいものを作るかわりに、殺さないであげるという共依存関係の出来上がり。絵がかわいいし、作るものおいしそうだし、多少つめこみすぎたかもしれない感はあるものの、もっと知名度があがってもいい作品です。巻数さえ出れば、今の時代ならアニメ化できると思っています。


11月まとめ

そんな感じの10作品でした。

『ジーンブライド』がもう少し前に出ていれば、「このマンガがすごい2022」のかなり上位になったことは間違いないと思います。いろんな意味で強いです。11月や12月の発売は不利というかどうしようもないですよね。

さて今月もいいマンガに出会えることを祈っております。
これ面白いですよ!っていうマンガあったら教えてください。買いますから。


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