第3回「評価されてるけど好きじゃないマンガ」を聞いてみた!【#マンガの話がしたい】
というわけでの第3回になります。
マシュマロいただいた方々ありがとうございます。
「世間では評価されているけど、わたしはどうにも好きじゃなかったな~」「みんな大好きだけど、わたしはちょっと……」「そもそも絵が好きじゃない」などなど。
マンガを読んでいて、世間的な評価と、自分のなかの評価にズレのある作品ってあるんじゃないでしょうか。そんな作品を事前にみなさまにマシュマロで募集させていただきました。
そんな「評価されてるけど好きじゃないマンガ」を集めて、その理由とともにご紹介する企画となっております。
作品を否定するつもりはまったくなく、あくまでも「そんな意見もあるんだ~」という意見を共有するための企画ですのでよろしくお願いいたします。
ではいきましょう!
① 『おひとりさまホテル』
というわけでの1作目は『おひとりさまホテル』。「このマンガがすごい!」オンナ編にて18位でしたので世間的にも評価されていると言ってよいでしょう。
キャラクターの好き好きはあるかと思うのですが、ホテル泊に関してはまろさんという方が原案でいらっしゃって、その方の体験談といいますか、経験をもとに描かれてるんですよね。あとマキヒロチ先生ご自身も旅行はかなりお好きなようですので先生ご自身の経験もあるのでしょう。
そんなまろさんのこちらのnoteを読む限り、ホテル暮らしはたぶん実際にやってたんだろうなぁと思っています。
ということで、まずはマンガに出てくるような高級ホテルに連泊していたというわけではなさそうです。
仮に1日7,000円平均で週5日ホテル泊すると週に3万5千円。4週で14万です。家賃や光熱費、そして趣味としてのお金が含まれていることを考えるとnoteにもあるように「安くはないけど、いけないこともない」くらいの水準かなぁと。
あと、大きいのは週末ただで泊まれる実家が近くにあるという環境ですよね。そこがこの家計簿のネックですよ(笑
環境があって、独身か、稼ぎがいいかじゃなかったら無理だろうなとは思いますけれど無理ではないなと。わたしも最初はビックリしたのですが、世の中にはアイドルに毎月ウン万円つぎ込む人も普通にいるしなぁ……とか思っているうちに、「ホテル素敵!」な目線で見れるようになりました(笑
キャラクターはどうしてもみんなホテル好きじゃなきゃいけないですし、そのあたりの難しさはあるのかなぁなんてのは思いますね。わりと日常的にホテルに泊まるって仕事がからんでいるとはいえ、やっぱり普通の感覚ではないですからね(笑
② 『SPY×FAMILY』
そして当企画やTLでも物議をかましているのをたまにお見掛けする『SPY×FAMILY』ですね。
国のスパイが、疑似的に家族を作るところからはじまって、家族は事情もしらず味方でもない赤の他人で、子供を自力で名門校に入学させて、敵国の要人に近づくのをひたすら陰ながら支える……ってどんだけ回りくどいことしてんだバカも休み休み言え。――って現実だったらなるんだろうなぁとは思いますが(笑 もうこれはマンガですから、と割り切るしかない部分でしょう(笑
話が進まないことに関しては1回目で触れたので割愛しますが、要するに3人が他人であり、立場を隠しているせいで同じ目的をもって一緒に行動できないので話が解決に向かいづらいんですよね。人気マンガは終わりに向かう必要がないという側面もありますね。
で、もうひとつ追記もらってましたのがこちら。
これ、別に個人的には殺し屋だろうがなんだろうが、家庭を築けばいいと思います。
でもまあ『SPY×FAMILY』が終わるとしたら、打ち切り的に「このままなんとなくなぁなぁに仲良くずっと一緒にいようね!」エンドか、「全部ばらして、スパイでも殺し屋でもなくなって辺境の国で幸せにやりなおす」かのどっちかじゃないかと思いますので、後者の場合は殺し屋は廃業でしょうね(笑
ついでに言うと、ちゃんと締まるなら最後は「ヨルさんとロイドの対決で締め」という意見に賛同しております。ま、これは勝手な想像です。
③ 『鍋に弾丸を受けながら』
イラストの好き好きに関しては好みの問題なので割愛いたしましょうか。
――で、「自分も周囲も美少女に見えるようになってしまったのだ」問題。これ、個人的には一度アンケートとってみたい問題だなぁなんて思います。
いや、マロ主様のように「なに言ってんの、あほクサ」って思う人もいると思うんですよ。でもわたしとしては「なんにも言わずに美少女しか出てこないマンガに比べたらいさぎよい」と思っておりまして(笑
だって、ネコも杓子も武将も偉人でもなんでも……とにかく美少女かJKにしとけばOKみたいな風潮あるじゃないですか(笑 いやたしかに油ぎったおじさんを見るよりも、ぴちぴちのJKを見る方がぜんぜんいい。そこに疑義を挟む人はほぼいないと思いますが、そこに何も言うこともなくあぐらをかいている作品が氾濫しすぎてるのも事実ではないかと。
だったら意味わかんない設定でも「そういうことです」って言われているほうが「ああそうですか」って思うわたしなのでした。みなさんはいかがですか?(笑
④ 『日本三國』
あーこれは読む気が削がれる要因としてはある気がしますね。
身近の人が亡くなったことが主人公たちの原動力になるというきかっけ自体は結構あると思うのですが、そこで犠牲になった人に感情移入しすぎちゃていると、もう続きを読む気もしないっていうあれですよね。
好きだった推しキャラに途中で死なれてもう先を読む気にならない、とも近いですけど、序盤の序盤で、「あ、なんかこのキャラいいな……」って思ってたハナにバッサリやられちゃうと一層ゲンナリしちゃいますよね。いっそ、ほら「鋼の錬金術師」のおかあさんくらいあっさりだと感情移入する暇もあんまりないかもしれませんけど、「妻」とかはどう考えても大切な人だし、正直お手柔らかにしてほしいですよね(笑
⑤ 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
はて……と思って、調べてみたのですが結論としてはですね、えーやはり『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のコミカライズはありませんでした(笑 元がアニメで、小説は出てますね。
――ので本企画の主旨には反するのですが、ただ実はわたしも『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が見れていない人でして気持ちがわかるので続けますね(苦笑
ハルヒらきすたけいおんの時期がちょうどわたし学生のときで、ニコニコ動画で時間を溶かして生きてました。だからそこから京アニを崇拝してずーっと好きで生きてきたんですよ。
周りの人気は高いし、絵はキレイだし、見たら楽しいんだろうなぁと思って3度ほど挑戦したのですが、1話から先、見れた試しがありません……。曲のコピーとかもしたんですけどね。
わたしは年を経るごとに毒にも薬にもならないアニメとかしか受けつけがたくなってきてしまっているので、マロ主様のいうように「泣かせにくるんでしょ?」という雰囲気にたじろいでしまったのかもしれません。それか前世で機械人形に悪いことでもしたのかしら……。
まあ、そのうちまた挑戦することにいたしましょう。
⑥ チェンソーマン
この話題は第2回のときにも出ましたね。
要するに「最近のジャンプエロくない問題」です(笑
ただ『チェンソーマン』に関しては、その性的な率直さやグロさという要素こそが、「ジャンプらしくない」からこそウケている部分はあると思うんですよ。こんなマンガ見たことない!というのは心をつかまれる要因になりますから。同時に、そこが許せない人も出てくると。
しかしまあ個人的にはデスゲーム中だからこそエロに支配されるという感覚はむしろわかるなぁってところありますけどね。非常に童貞らしいというか生存本能に率直かなぁと(笑 詳しくはわたしが大好きな『生き残った6人によると』をご参照ください(ただの宣伝
⑦ ダンダダン
下ネタね……(苦笑 金の玉がどうとかね(苦笑
どうなんでしょうね。個人的には『ダンダダン』の作画には毎話魅了されてりますが、振りきれた下ネタ以外の下ネタはわたしも比較的苦手(振り切っちゃえばOK)なので、まあうんその、ね。
まあ下ネタが評価されてのアニメ化ではないと思うので、そこはいいんじゃないでしょうか(笑
そして『ダンダダン』はもうひとつマシュマロいただいおります。
「毎回新しい敵が出てきてはなんやかんやして倒す」というこれ。
むしろ古式ゆかしくジャンプらしい感じかなぁなんてわたしは思うわけです。というかまあ主に『ドラゴンボール』ですね。
大筋で見ると、結局次から次へと強い敵が出てくるだけ。物語をスケールアップさせるために、ひたすら強さのインフレを起こし、物語が盛り上がっているようにみせる。っていうこれがわたしのジャンプの基本イメージです。ま、いいとは思いませんけどね。
でも、そもそもジャンプはアンケ―トでいつ打ち切られるかもわからないシビアな環境であり、人気が出たら作品をたたむことも許されない。そんな環境できちっと起承転結のある話は描きようがないんですよね。
例外はありますよ『ワンピース』とか。いま伏線回収しまくっているのとか本当にすごいことですけど、あれはね、『ワンピース』とかが異常なんですよ(笑
ジャンプとジャンプラでは状況は違うと思いますし、毎話が楽しければ非難されることではないのですが、「マンネリじゃん…」とか思いはじめてしまったら、少年誌を離れて、別の媒体の作品をあさりにいくチャンスだと思ったらいいのかなって思います。マンガの海は広いですから。
⑧ 『転生王女と天才令嬢の魔法革命』
ええと、読んだことはなかったので序盤読んできました。
率直な感想としては、「異世界転生」で「令嬢」で、レッドオーシャンなのはともかく、ちゃんといいキャラがあって動きがあって、アニメにしたい気持ちはわかるなって感じでした。
そもそも原作は小説で、人気を得てコミカライズからのアニメ化の流れですね。この流れを見る限り人気作ですね。ちゃんと数字もってて、実際にたぶん売れてるんだろうと思います。異世界ものってわたしほとんど読めていないのであれですけど、わたしが思ってる何倍も売れてるらしいですね。
しかしですよ、そもそもアニメ化作品っていまは1期につき60作品とかあるんですよね。年間じゃないですよ、1期だけでですから。まれに全部見てますみたいな猛者いますけど、大半は沢山みてる人でも数作品が関の山でしょう。
アニメ化されること自体は評価されているということで間違いないんでしょう。でもこれだけ氾濫していると、アニメとして楽しいかどうかと、それがもう一段階当たるかどうかは開けてみないとわからないところありますよね。
⑨ 俺TUEEEE系
やーこのへんも詳しくなくてあんまり言うことがないです。カマトト主人公、確かにちょこちょこいる気がするんですけど、具体名が出てきませんでしたすいません。
単純に俺TUEE系としてジャンル分けてしまうとそのジャンル自体はわたしは意外と嫌いじゃないというか……、普通に星の数ほどありますよね。それ違うだろって言われそうですけど、『ファブル』とか『平和の国の島崎へ』とかああいうのだってある意味、俺TUEE系ですもんね。
ああでもこの二つは二つとも実力を自認しているし、意図的に隠しているパターンですね。わたしも何気なくカマトトものは避けているのかもしれません(笑
⑩ 『薬屋のひとりごと』
いいじゃん、カワイイんだから(笑
ウソウソ(笑 いやべつにウソではないですけど。薬屋はわたし、マンガはちょっとしか読んでなくて、ほとんどアニメの感想であることをお許しください。
で、その感想からすると、このマロ主様の言うことにはわかる部分もあります。なんていうか、全能感っていうんですか、ほぼほぼ見た瞬間に「はは~んこういうことですね」みたいなラスボス感ありますよね(笑
だからといってダメとかではないのですが、このへんに浮かび上がる違和感に関しては、小説が原作だからなんだろうなぁって思っております。
小説だと動きがなくても間がもつじゃないですか。
心理描写で思考が右に左にさくそうするだけで恰好がつく。でもマンガやアニメだと絵がはいりますから、ずっと考えこむ絵面に吹き出しに字がたくさん並んでたらどこの『H〇NTER×H〇NTER』かなってなりますよね(笑
もちろんそういう部分をどう見せるかというのが、コミカライズやアニメ化の見せどころなんでしょうけど。そしてどちらにしても結末が同じであれば、ラスボス感ただようヒロインであることも間違いないのでしょう。
ま、かわいいから許してあげてください(笑
⑪ 『キングダム』
ごめん、まったく読んでなくてさ。というかわたし基本歴史ものが苦手なうえに、ヤンジャンが全体的に苦手だった時期とかもあってね……。
――あ、でもですね、この前読んだ井上雄彦先生の対談本で、先生がおっしゃっていたんです。「ストーリーがあって、キャラができちゃうと、もう自分自身の腕力ではお話をたためなくなってしまう」って。
結末はあるにしても、このキャラとこのキャラが戦うのであれば、やはり互いに単なる記号で終わってほしくないし、そこに人間を描こうと思えば、それなりに尺が必要になる。
話がすすめたくないわけではなく、長くしたいわけじゃないけれど、たためなくなっちゃうんだ、っていうのはすごく印象に残った言葉でした。なので、「なんか長いな」と思うときは、逆にここは先生の描きたい部分なんだと思って見てみるのもいいのではないでしょうか。
⑫ 『ダンジョン飯』
『ダンジョン飯』の魅力はたしかに飯だけではないと思うのですが、「飯」部分が苦手な人にはやはりオススメしづらいのでは(笑 だって『ダンジョン「飯」』ですしね(笑 わたしはむしろ「メシ部分をもっと見せろ!」と思っていた巻が途中何巻かありました。
ま、でもたしかにファンタジーとしてとらえても面白いのは確かですからね。そこを評価して読む方もいますよね。悩ましいところでしょうし、結局最後もグルメパートで締めですから、最後まで読んでどう思ったのかは気になるところです。
話はそれるんですけど、『胎界主』っていう尾籠憲一先生によるWEBマンガ作品がありましてね。
2020年の「次にくるマンガ大賞」にノミネートされた作品です。上のサイトで全部読めます。
わたしの感想としては、正直むずかしすぎる。でもたぶん読み進めるとどこかでぬっと沼にはまるときがあるんだろうなぁ……(たぶん)という感じです(笑
で、その胎界主wikiというサイトがありまして、そこにめちゃくちゃ詳細な相関図があるんですけど、どうもこのサイトを立ちあげて、この相関図書いたのが九井先生らしくてですね。
これ、ほんとすごいを通りこしてヤバイなって思います(笑 そもそも難しい作品の、星の数ほどいる登場人物を理解してまとめるって……すごすぎ。
まあだから、なんていうか、九井先生はもうなんていうか常人には及ばない天才なんだよっていう思いを固くしたお話でした(笑
⑬ 『古見さんは、コミュ症です。』
古見さん、わたしちょっとしか読んだことないのですが、「古見さんが友達を作る」というのがメイン目的ですもんね。
そうなってくると、クラスの大半が仲良くなっちゃったら目的達成されて、話が終わっちゃう(笑 そこから続けてもいいんでしょうけど、クラスメイト一新して新しく挑戦してもらったほうが作品主旨には合致してて、実際にそういう道を先生も選択したって感じでしょうか。まあこれは構造上仕方ないんでしょうね。
個人的に思ったのは、古見さんと僕だけで世界が完結していないのが、昨今だと逆に珍しいなぁと。
昨今のラブコメとかの作品だと、基本的に二人のやりとりがメインで他はわりとどうでもいい存在だったりするんですけど、古見さん、そういう作品じゃなくてあくまでも目的は主人公以外の「友達」作りなんですよね。陽キャのマインドです(笑
まあ、そんなことない最近でもこういう作品ある、とか反論はいっぱい受けそうですけど、わたしの印象としてはここ数年でずいぶんトレンド変わったんだなぁという印象を、古見さん読んでて思った次第でした。
⑭ 阿賀沢紅茶先生の作品
読んでみてだめなら「自分には合わない」ということでいいような気もしますが(笑
比較的、間口はひろい作品だとは思いますけど、ベースは恋愛に軸足を置いた「青春マンガ」ってところなので、このへんぜんぜん受けつけないとか、ちっとも食指がうごかないかたもいますよね。あとはやっぱり、根っこは少女マンガ的かなぁと思いますので、この部分が受けつけないかたもいるでしょうね。
自分の言葉で阿賀沢先生のマンガの良さを紹介する自信がなかったので、ひろみさんのレビュー借りてきました(笑
個人的には特に『正反対~』のPOPさにひかれている気がします。
わたし、マンガの評価基準に「POPさ」っていう基準があって、キャッチ―でかわいくて、多くの人に受け入れられそうみたいな。JーPOPのPOPと同じ意味合いの評価軸です。ありていに言えば「売れそうかどうか」って感じです(笑
で、その基準的にはすごーくPOPだよなーって思ってますわたし的にはですよ(笑
⑮『ブラッククローバー』
いやーそのこれも申し訳ないながら、読んだことがないしアニメも見ていないので、中身的な部分に触れることはできないのですが。
事実から追っていくと、もとはジャンプ本誌でも連載されており、アニメ化に加え、映画化もされ、既刊が35巻あって世界累計発行部数が1700万部を突破している作品ですから、まぎれもなく人気ある作品ですね。
で、ちょこちょこ調べてみたのですが、わりとすぐ出てきたのは「海外で人気がある」とのワードでした。
これなんのランキングなの?という感じはあるものの1位は普通にすごいですね。正直予想外でした。
ということで、たぶんこの辺の力が強いので、日本にいるとあんまりその影響力を感じられない……。ようは「ブラッククローバー!いいよな!」っていう人に出会わないという結果につながっているのかもしれません。
海外で受けるものと日本で受けるものって一致しないですもんね。目の肥えてる日本の読者的にはそこまで刺さらない人が多いものの、海外で人気がここまで出れば、編集部的にはどんどんやってください!人気あります!ってなってるんだろうなぁと勝手に想像しております。
⑯『よつばと!』
おーみんな大好き『よつばと!』ですね。
これ、みなさんどう思ってるのかはあれなんですけど、個人的な感想としては、あれは「子育てマンガではない」という認識です。というよりも「子育てマンガだと思ったことはない」という感じが正しいでしょうか。
よつばちゃんの破天荒な言動に、我が子が小さいころを思い出して「子供ってこういうことあるよね~」みたいな育児的な感想は普通にありえると思うのですが、いわゆる子育てマンガと決定的に違うのは、基本的によつばちゃんからの目線で描かれていることかなと。
描きたいのはあくまでも純朴な子供の目からみたら、こんなに素敵な世界が広がってるんだという尊さで、それを追体験できることに『よつばと!』の価値があるのかなぁと思います。そこには育児的要素は要りこむ要素がない……、というかもはやそれは別ジャンルのお話って感じかなぁと。育児は親の目線ですから。
ほら、自分がもしいま赤ちゃんだったら、「ウンチして下腹部が気持ちわるいときは、とりあえず目から汁出しとけばなにやら勝手にきれいにしてくれるらしい。ふーんええやん」くらいの感じだと思うんですよ(笑 そこに親の目線や苦労が入りこむ要素がないわけです(笑
一説によると先生には、お子さんがいらっしゃらないというお話もありますので、余計そういう育児的観点がなくなったということは考えられますけどね。
⑰『進撃の巨人』
今回読んでない作品おおいなー(笑
えっとね、マンガは1冊くらいと、あとアニメの1期だけ見たわたしですどうも(笑
そんなわけで後半、ダレルとかダレないとかそういう部分は皆様の胸中にお任せするとして。
個人的には『進撃の巨人』のキャッチ―さはすごいよなって思ってます。壁からばーん!ってキモくてデカイ巨人がもくもくしながらのぞいてるのって、その絵だけでインパクト抜群じゃないですか。そして立体駆動装置。あれ、ちゃんとアニメにしたら映えるだろうな~って見た瞬間多くの人が思ったと思うんですよね。そのあたりのキャッチ―さは抜群だなと。
いわゆる世間的な売れる作品にしようと思ったら、普段はそこまでマンガ読まない人とかに訴求することが絶対必要で、そこに刺さるためにはキャッチ―な武器が必要。
アニメの1期しかみていないわたしが語るのもあれですが、すごい作品なんだろうなぁとは思っておりますおそらく(笑 いやちゃんとそのうち読もうとは思ってるんだよ(笑
⑱『あせとせっけん』
ああいやありますよね。
マンガって自分に近すぎると楽しめないんですよ。他人事というか、対岸の火事だからこそ何事も楽しんでいられるんだなぁって思うこと結構あります。
それはマンガの良し悪しとはべつに関係ないし、いい作品だなぁって思うけれど少なくともその時の自分には近すぎて「読めない」。
笑ってすませるレベルでいうと、わたし、自分と同じ仕事が題材のお話を読んだときは、仕事してる気分になってちっとも楽しくなかったです(笑
あとはね、いまは結構平気なんですけど、卒業して真面目にバンドやる?そんな選択肢あるの?とか悩んでいた時期には『ソラニン』がツラくて読めませんでした。
自分に近い話のほうが共感しやすいんですけど、近すぎると楽しめなかったりする。こればっかりは人それぞれのラインがありますから、ぶち当たったら退散するしかないですよね。
⑲その他
わたしは場末のしがないライターで売上とかに関して無頼漢ではあるのですが、とりあえず論点をまとめると「ブランド力や宣伝力のある作品や、バズった作品ばかりがヒットしており、本当に面白い作品が埋もれている状況に憂慮している」という感じでしょうか。
この辺、どのレベルのどの時点を「ヒット」とするのかとかにもよってくるのですが、わたしの中では「初動よさそうだなぁ……重版かかったらしい」⇒「ヒットしているっぽいなぁ」くらいがヒットの基準ですね。アニメ化までされたらもうそれは大ヒットです。100万部とか言ってるのはお化けです(笑
それでですよ。
例えば100万部のお化け大ヒットを出そうと思ったら広く世間に訴える仕掛けがいりますし、アニメ化等の大きな宣伝活動が絶対にいると思います。『鬼滅の刃』や『進撃の巨人』がヒットしたのはアニメの力も大きかったはずです。
例えば『千と千尋の神隠し』が『もののけ姫』よりも1.5倍興行収入が多いのは、鈴木さんが大枚はたいて『もののけ姫』よりも1.5倍多い映画館で『千と千尋の神隠し』を流してもらうよう働きかけたからです。必ずしも1.5倍面白いわけではありません(笑 「大ヒット」に関してはそうやってお金のある大手の媒体が、お金をかけて、大いなる宣伝力をもって作りだすイメージです。
なので、そのレベルの「オバケ作品」をイメージしているのだとしたら、もうそれは基本ヒットってそういうものではないかと思っています(笑
で、じゃあ「バズ」に関してはどうかといいますと、これ誰がゆってたのかなー。どこかの編集さんか誰かが「最近はバズったとしても売上につながらないケースが結構出ていて、バズっているからといって容易に声をかけづらくなっている」と言っていました。
「〇〇日後に死ぬなんとか」、バズってましたけど、たぶん売れてないと思うんですよ(苦笑 あの辺から潮目変わったんじゃないかと思います。あとはTwitter(現X)の仕様うんぬんとかも影響あるかもしれません。
話がどっちらけておりますが、「大ヒット」には大きい力がいるので、ブランドや宣伝力があるところが有利なのは確かだと思います。バズに関しては最近は前ほど重視されなくなってきている。
そして、どこの出版社もお金を出ししぶる状況は続いていますから、事実、すでに「売れた」ところにならお金が出せるけれど、まだ売れていないマンガに対して大きな後押しはむずかしくて、どれも均一になりがち。
もちろんどこもヒット作を作ろうと思ってすべからず努力はしているのですが、物理的な後押しは限界があり、結果、初動として売れるか売れないかは時の運みたいになってる、というのがわたしの考えですね。それがいいことなのか悪いことなのかはまた別の問題ですが。
そんなわけで、どこをヒットととらえるかの問題はありますが、なにが当たるかなんて誰もわかんない状況は古来からかわってませんから。この本にも「俺の言うことをきけば間違いない!」なんて断言する編集者がいたら絶対やばい!って書いてありましたし(笑
まとめ
やーー長かった~調子に乗った~~(笑
途中このくらいでいいけど、もうちょっとマシュマロ集めようかなって思ってしまったのが間違いでしたね(笑
とにもかくにもマシュマロいただいた皆様ありがとうございました。あと今回何気なくこっちで分けましたけど、基本ルールで「1マシュマロ1作品(1ジャンルor作者)」にしましたので、もし次回やるのであればご協力お願いいたします。
おもしろさってほんと人によって千差万別なんだと思います。だから誰かが好きでも、それを嫌いでも、それで気に病む必要はありません。そういうものだと思って、どんと構えればいいものです。
ただネットだといろんな方がいますので、否定的なことは言いづらいですし、まれこういう奇特な企画をやったときに、その発散の一助になれれば幸いです。
最後、またわたしの苦手なマンガあげときましょうか。
ちまたで話題のあの野球マンガがな……
――はいっ!みなさま今回もありがとうございました!
気が向いたらまたやるかもしれません!
よき、マンガライフを!
「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)