初めての感想文(ショートショートnote杯)
「おお、すごくいいじゃないか」
職員室では若い先生が生徒の読書感想文を読んでいた。生徒たちは小学2年生。読書感想文というものを書いたのは初めてだ。だからほとんどはつたない文章だったし、ろくに形になっていないものもあった。しかし今読んでいる生徒のモノは違った。
あらすじも的確。表現はウェットに富んでおり涙を誘う。そこから派生して書かれている自分の考えなどはあまりにも斬新で素人はだしだ。ビックリして隣の席の先生に声をかけようと思ったとき、丁度これを描いた生徒が入ってきた。
「