貯金箱女子(ショートショートnote杯)
『死の冬』の話かい。それはそれはヒドイ時期だったよ。一発の核爆弾からはじまったあの戦争は一瞬にして全世界に膨大なチリを巻き上げ、世界に冬をもたらしたんだ。そこから丸3年。まったく太陽は光をささず、多くの人が死んだんだ。寒さや戦争で亡くなった人もいるけれど、多くの人は餓死だったね。そうやって人類は10分の1にまで数を減らしたのさ。今、こうして穏やかな生活を送れていることは本当に奇跡みたいなもんさ。
……え? オバァがなんでそんな時代を生き抜くことができたんだって? それはね、オバァには趣味があってね……昔からため込むのが好きだったのさ。だからお金もそうだし、――なによりも脂肪を沢山ため込んでいたのさ。お金は正直役にたたなかったけれど、散々ため込んだ脂肪のおかげで『死の冬』を乗り越えることができたのさ。
何事もため込んでおけばいいことがあるってことだ。さぁ、お前たちも食べられる時にたらふく食べておきな!
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さて今日は「貯金箱」×「女子」でした。
女子貯金箱にしようか、貯金箱女子にしようか悩みました。お金をため込むのでは普通。もう少しひねりたい。ため込むモノ、ため込むモノ……脂肪かな。という感じでした。
今週はまだ「ショートショートnote杯」の期間中ですよね。順次やっていこうと思います。その先はどうしようか悩みますが、410字の縛りなしで続けていこうかと思っています。よろしくお願いいたします。
明日は「小さな小さなの」「意外な使い方」なんですけど、まだ書いていないので書ける自信がまったくありません。難しすぎるでしょう(笑
「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)