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初めての感想文(ショートショートnote杯)

「おお、すごくいいじゃないか」
 職員室では若い先生が生徒の読書感想文を読んでいた。生徒たちは小学2年生。読書感想文というものを書いたのは初めてだ。だからほとんどはつたない文章だったし、ろくに形になっていないものもあった。しかし今読んでいる生徒のモノは違った。
 あらすじも的確。表現はウェットに富んでおり涙を誘う。そこから派生して書かれている自分の考えなどはあまりにも斬新で素人はだしだ。ビックリして隣の席の先生に声をかけようと思ったとき、丁度これを描いた生徒が入ってきた。
「今お前の感想文を読んでいたんだ。先生は感動したよ。すごく良かった。お前には才能があるぞ」
 絶賛を繰り広げる先生に対し、生徒はしれっと答えた。
「ああ、その感想文ですか。よく出来ているでしょう。僕もとても気に入っています。プレミアコースでかなり高かったんですよ。母がいい代行業者を見つけてくれたみたいですね。先生も使ってみてはいかがですか?」


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はい。今日のお題は「初めての」「感想文」です。だから普通か。中身もわりと普通になってしまった。悔しい。

一応ショートショートnote杯が明日までだったかと思いますが、別にあんまりこだわってはいないので、多分明日は普通の話を書く気がします。でも、そのあともこの形式は続けていきたいので、410文字に関わらずやっていこうと思っています。

理想は週末に5本ショートショート書いて、合間にエッセイを書く感じなんですけど、そんな都合よくはいきませんからね(笑 

#ショートショートnote杯 #ショートショートnote #ショートショート #小説 #掌編小説 #感想文

「欲しいものリスト」に眠っている本を買いたいです!(*´ω`*)