吹き零れる程の、碧、蒼、青。

7/25。

4:18起床。

天気は曇り。





青い朝だ。と思う。空気に青みがかかっている。でも、ただいま5時。あと1時間もすれば、そんなものは薄れてしまうんだろう。僕はソレを、もったいなく思う。


この、恋しさと切なさと心強さと……だっけ? それらが解けて、溶けて、胸の中でうずまいている。このまま、1日を迎えてほしくない思いが。ずっと真夜中でいいのに。ならぬ、ずっと朝でいいのに。そしたら僕は、ずっと安心していられるのに。


朝と夜が好き。昼は苦手。というより、明るいのが苦手。薄暗い方が落ち着く。スタバは好き。コメダ珈琲は苦手。照明が明るすぎるから。そんな感じ。自然光を何よりも愛する人間。


……ほら。まだ半分も書いていないのに、すでに空は明るくなりつつある。青が薄れて、世界は本来の色を取り戻しつつある。ずっと真っ青でいいのに。……真っ青だと、それはそれで寒々しいかな。じゃあ、淡青。ずっと淡青でいいのに。


まあ、アレだな。青は、人を落ち着かせる効果があるらしいから。でも、科学的に説明されると、反抗したくなるな。「精神的作用うんぬんの話じゃありません。青を愛しているから、僕は安心できるんです」って。……安心できるなら、理由なんてどっちでもいいか。


僕は今、ベランダと向かい合いながら、コレを書いている。つまり、外と向かい合いながら。空に、雲が見えてきた。つまり、雲が見えるほど、外は明るくなってきた、ってこと。やあ、会えてうれしいよ。でも……もう少し後でもよかったかな。


もう、1時間もないのかな。太陽が、わかりやすく顔を出すまで。今日こそは、控えめでいいですよ。今日こそは……。と思ったけど、最近雨続きだから、あんまり出番なかったね。……もう少しだけ、休んでもいいんですよ。僕は明るいのも、暑いのもダメだから。


窓から、ぬっと顔を出してみる。遠くの方では、すでに朝が始まっているように見える。(どうして、明るくなるのも暗くなるのも、遠くの空からなんだろう?)僕の目には、いよいよ青も見えなくなってきた。……そろそろ、お別れの時間だ。


青と一緒に、僕も消えることができたらいいのに。でも、僕は人間だから。そういう芸当はできないな。だから僕は、毎日毎日、この儚い青に恋をしている。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
僕と、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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