夜の境目をさ迷う僕は、
8/21。
5:00起床。
天気は曇り。
*
朝が訪れる度、驚く自分がいる。
ああ、また今日が始まってしまった。
朝は、好きだったはずなんだけど。外が明るい時間帯に居心地の悪さを感じる自分がいる。夜に出歩くようになったからだろうか?
近ごろのぼくは、19時になる頃に、ようやく外に出る。夜の帳が下り、街の輪郭が曖昧になるこの瞬間が、ぼくを安心させる。
そのまま、近所のスタバへ。空席はちらほらある。自分と同じ年代くらいの女の子達が、フラペチーノを片手に盛り上がっている。なんだか、自分とは違う生きものに見えて、「じゃあ、ぼくは何なの」と考えながら、ホットのほうじ茶を注文する。
人気のないカウンターで、新人賞に応募する長編小説のプロットを見直す。つもりだったんだけど、しばらく外の景色を眺めながら、熱い茶をすすっていた。冷房でガンガンに冷えている店内で、さらに冷たいフラペチーノを楽しんでいる女の子達を、うらやましく思いながら。
眠いような、眠くないような、でも睡眠薬はまだ飲んでいないので、そこまで眠くない。何もしていないと、眠ってしまいたくなる誘惑にかられる。でも、ぼくはまだ眠りたくない。その場で思い付いたことをプロットにメモし、ホットじゃなくなったティーを飲み終える。
そしてぼくは、そのまま帰路についた。ウソです。数分後には、なぜかカラオケの一室にいた。
体力はほとんど残っていなかったんだけど、歌った。歌いまくった。なんか、途中でドアを連打された気がするけど、気のせいだと思うことにした。たぶん、BGMの一つだよ。うん。「何やってるんだろうな」と自分でも思う。
2時間取っておいたけど、1時間半でギブアップして退店。店員さんは何か言いたげだったけど、さっさと帰ることにした。
体力はないけど、まだ帰りたくない。と思ったけど、ひさしぶりに喉を酷使したからか、ひどい発作が起こった。むせ返り、喉の奥から吐き気が込み上がり、水っぽい唾が口の中に溜まる。地面にこぼしてしまった唾を見て、「何やってるんだろうな」とやっぱり思う。
その後は、うちに帰って頓服を飲んで一息ついた。「まだ『明日』に行きたくないな」そう思いながらも、睡眠薬を飲んでしまえば、布団が恋しくなる。単純な頭。単純なぼく。
そして、気付けば『今日』になっていた。「何やってるんだろうな」昨日から、何度目だろう? 同じことを考えている。
昼夜逆転しても、支障のない生活を送りたいな。そんな夢を見ながら、ぼくはこの日記を書くためにPCを開いた。
*
「僕だけが、鳴いている」
これは、
僕と、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。
連載中。
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