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「もしも」は存在しないので、ゆえに僕は欲しがっています。

7/3。

5:00起床。

天気は曇り。





flos,
flos,
flos,


ああ、バカだ。もしも、自分が花だったら(華だったら?)もっと呼吸がしやすかったのかな。そう思ってしまった。……「花だったら」って、何だ。バカじゃないのか、本当に。


僕は、「たられば」が好きじゃない。そんな、考えてもしょうがないことに、頭を圧迫されてどうするんだ。「考えてもしょうがないこと」は、ヒトをどこへも行けなくさせるんだよ。バカじゃないのか、本当に。


でも。逆に考えれば、「考えてもしょうがないこと」を枷にすれば、どこへも行かずに済むんだろうか。このまま、この安全地帯で……。


いや、だめだ。そもそも、ここは安全地帯じゃないだろ。……ううん。ここじゃなくても、どこだって。だって僕は、いつでも自分で自分の首を絞めているんだから。バカじゃないのか、本当に。


僕は、常に怯えている。何に怯えているのかわからないから、さらに恐怖は増す。ソレがわかれば、今すぐとっ捕まえるのに……。


ソレは、どこにいるんだ?
 どうして、姿を現さない? 僕を、嘲笑っているから? それとも、機会を窺っているから? 僕を、×すための。……はは。バカじゃないのか、本当に。


僕は考える。「考えてもしょうがないこと」を考える。解決しないからこそ、惹かれてしまう。「たられば」は嫌いなのに。「もしも」も嫌いなのに。実現しないからこそ、僕は欲しがっています。理想は理想である内が、最も美しいのです。


意識が消滅すると、人間じゃなくなる。(人間じゃない、別の何かになる。)けれど、どんなしがらみからも解放される。そう。伊藤計劃の『ハーモニー』のように。


花になりたい。僕は思う。ギフトラッピングされるような、派手なものじゃなくていい。タンポポとかシロツメクサとか、その辺に生えているものがいい。だって、目立ちたくないんだもの。誰にも見つからず、頭を揺らしていたいんだもの。


けれど、どうあがいても、僕は人間です。人間として生まれてきたから、人間として生きなきゃいけないのです。花にはなれないのです。華にもなれないのです。息苦しくても、生き苦しくても、生きなきゃいけないのです。僕は、そんなこと望んでいなかったのに。


今日も、息がしづらいです。えずきそうになることもあります。でも、人間が自ら死ぬことは、許されません。だから僕は、今生きている証を、かたかたと書いています。……どうか、笑わないでね。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
僕と、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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